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『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 【リクエスト・完結編】 

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≪続き≫

 如何であろうか?
 このように種、否、「SEED」の問題点を掘り下げていくと、
途端に『ライトノベルの問題点』もまた浮き彫りになってくる。
 その一つが正に【挿絵】の問題で、
そのキャラクター・デザインに
一定数存在する為、そして少数の「肯定派」が
大多数の『否定派』の神経を逆撫でする為、
今現在でも留まる事を知らない【大炎上】の根幹を成してしまうわけである。

『ガンダムSEED』のキャラデザを担当しているのは、
平井 久司氏というイラストレーターである。
古くは「無限のリヴァイアス」や「スクライド」
等のキャラデザも行っていたが、 
まぁそこそこ有名、ワタシも好きな絵柄ではないが
【オタク受け】はするだろうな、とは当時から想っていた。
 コレを「ライトノベル」に置き換えると、
適当なのは「いとうのいぢ」と呼ばれる
女性のイラストレーターであろう。
これまたなんとも【オタク受け】しそうな絵柄ではある。
 予め断っておくが、上記の『絵師』の方には何の【罪】も無い、
悪いのはそのスベテをブチ壊しにしてしまう
「脚本家」と「ラノベ作家」である。

 大概の『絵師』は、その作品が【ピカレスクロマン悪漢作品】でも無い限り、
基本的には『善良な』少年、少女としてその造形を描くであろう。
 アニメでもライトノベルでも眼に入るのは
その作品の【絵】である。
「見た目」は『善良』に描かれているのだから、
最初はそのキャラを “そう” なのだと『錯覚』してしまう。
幾ら後で、友人の恋人を寝取ったり、
その事を糾弾されて逆ギレの上「暴力」を振るったり、
最後まで一度も謝らなかったり、
勝手に「第三勢力」を名乗り最新鋭の機体と戦艦を“強奪”して、
事実上の【テロリスト】として戦場を混迷の渦に巻き込んでも、
人間はその『洗脳』が
最後まで解けないのである。
故に意固地になってその脚本家よろしく
【無茶な正当化】を続ける為、
結果としていつまで経ってもその【炎上】が鎮火しないという末路を辿る。 
 要は『思考停止』、或いはアスペルガー的な
『視野狭窄』『自己批判の希薄さ』による問題なのであり、
「平井絵」だろうが「のいぢ絵」だろうが
キャラがク〇のような言動を取っていれば、
ソレは糾弾されて然るべしであろう。
 だが『見た目がスベテ』『ルッキズムの権化外見至上主義』のような人間も
アニメファン、ラノベファンには一定数存在するため、
正に終わりの無い【不毛な闘争】が今日もどこかで
繰り広げられているという寸法である。

 そして更に【絶望的】な事実。
 今回二度に分けて語った『問題点』は、
当該作品の10%にすら満たない。
 キャラ別、ストーリー別に追っていけば、
ソレだけで「30本」は書けるだろうという
正に底無しの【沼】である。
 故にいつまでもこの作品のみにかかずらうわけにはいかないので
今宵は此れまでとするが、また何かの折りに語る機会が在るとすれば、
その時は寛大なる識者諸兄によろしくお願いする所存である。

≪終劇≫
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