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【感情移入が出来ない主人公】

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 知能指数が低く精神年齢も小学生以下で無能にも拘らず、
無駄に自意識とプライドだけは高く
煽り耐性がゼロで協調性も社交性も皆無なのに
本人は『まとも』だと思い込んでいる主人公。
 最早余りにも酷過ぎて「ギャグ」にもなっていないが
上記を全て織り込んだ主人公というのは

(なんならコレでも“抑えた”方である……('A`)
他にも (恋人でもないのに) 嫉妬深い、独占欲が強い、
図星突かれると【逆恨み (逆ギレ)】するetcetc)

 正直ここまで「下等」だと、
最早読者全員に総スカンか嫌われて然るべしなのに
「コイツ嫌いだ」「アイツは嫌な奴だ」
等と作品内では一丁前に自己主張しやがるから
漲る殺意が臨界を超えようというモノである。
 似たようなケースだと、某国民的アニメ「青いタヌキ」の
ダメ少年に、感情移入出来る者は少ないであろう。
のである。
“こうはならないように” 或いは “ドン底まで落ちてもやり直せる” 
が彼の作品の【裏テーマ】であるからだ。
 その証拠にアレだけ「0点」を乱発しているにも関らず、
「4人の中で誰が一番頭が良いか?」という話になったら
「ぼくが4番って事ないだろ?」等とワンパン喰らっても
しょうがない顔で言っている。

 まぁ巨匠・藤子先生の『例』は当該事象のオマケなので
討究を避けるが、通常作品の『主人公に対する感情移入』は、
作品の【根幹】を成すモノであるから読者が
しなければならない。
仮に【ピカレスク悪漢作品】であったとしても、
人間の負の感情や悪意、原罪的な意味でも読者の『共感』を
促すモノである、そうでなければ読んですらもらえない。
 ソレほど大事なモノなのに何故「ライトノベル」には
【感情移入】出来るキャラが少ないか?
 身も蓋も無くなるが本当毎度毎度の結論
【〇〇〇〇のおっさん】が書いているからである……('A`)

≪続く≫
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