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【本音で生きる、自らを偽らない】

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「表題」のような考えで、常に『本音』を言う、
『自分に正直に生きる』という事を命題 (信念)にしている
ラノベキャラはよく見かける。
コレに作者の分身であるヘタレキャラがコロッといくのが
ワンセットであったりするが
実際はそんなモンただ【醜悪】なだけである。

 前も云ったがそんなコトは『莫迦な不良』でも
頼まれなくともヤっている。
ニートや引きこもりでも同様に。
 リアルで“想ったコトは全部口にして”
“言わなくて良い事まで言って”
ソレで 『自分に正直に生きている』
等と宣っても人間関係が修復不能なまでに
【崩壊】するだけだ。
『相手の事が100%理解出来たら、
全ての人間関係は破綻する』
と、ある心理学者も結論付けている。

 では何故そのような『心理傾向』に陥るかというと、
【自分に自信がないからだ】
ソレ故に常に【不安】で仕方がないから。
だから【本音】で生きてトラブルを生み、
ソレを暴力で解決するようなキャラに
“代替行動”を仮託する羽目に陥る。
正に“虎の威を借る~~なんとやら”だが、
まぁその対象が『〇〇〇〇のおっさん』という時点で
他の証明は不要だとも云える。
(実際にそのようなラノベを書いている者が
いるし)

『自分に嘘をつかない生き方』など
立派なモノでもなんでもない。
 ブ〇に「〇ス」って言ったら引っ叩かれるし、
デ〇に「〇ブ」って言ったらブン殴られる。
障碍の在る人に「障碍者!」と叫ぶのは
ただの精神異常者であろう。
『自分に素直』にでも『嘘をつかない』でもどうでもいいが、
【他人を傷つけて良い理由】にはならないのである。

 どんな綺麗事や御題目も、『使い方』を誤れば
ソレは容易く殺戮や虐殺に結びつく。
 故に上例の行為など正しくその第一歩だ。
『夢』でも『使命』でも『理想』でも『希望』でも
なんでもいいが、
【他者を蔑ろにする】その行為に価値はゼロである。
というか【マイナス】である。
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