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家電
第六話【避暑地】
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よくさ。
冷蔵庫の中に入ったら、中からは絶対開かないから、かくれんぼでも絶対入っちゃ駄目だとか。
死体を冷蔵庫に隠すとか。
そんな話から、リサイクルで冷蔵庫を買うな! とか、廃棄された冷蔵庫には近付くな! とか言われたり、怪談のネタにもなっていたりするだろ?
やっぱさ。
冷蔵庫っていう密室と、冷たい「冷気」と「霊気」とかけてあるのかなぁ? とか思ったりするんだけど。
どう思う?
でもさ。
確かに、冷蔵庫って、危ないと思うんだよ。
ま、肉でも野菜でも。
保存する為や、飲み物や食べ物を冷やす為に使う、便利なもんだけどさぁ。
ほんと。
文明の利器って、幽霊の利器でもあるんだよなぁ。
え?
なんでかって?
じゃぁさ。
よく、怪談や体験談で、幽霊の存在を感じたり、見たりする人って、だいたい
“背筋がゾクリと”
“鳥肌が立つくらい寒く感じて”
“足元から寒気が”
って、言うでしょ?
あれってさ。
「この猛暑には、ある意味、すっげー便利なアイテムじゃね?」とか思ってみたりもしたんだけどさぁ。
この間、すっげーびっくりしたんだよ!
夜中に、喉が渇いて台所に行ったら、冷蔵庫が少し開いてて。
あ、俺んち、実家だから、ぶっちゃけ、親が開けっ放しにしてたのかなーって思って、朝にでも文句言ってやろう! と思いながらも、冷蔵庫の中の麦茶欲しさに、そのまま、大きく扉を開けたんだよ!
そしたらよぉ……
“居た”んだよなぁ……
何がって?
勿論……
“霊”が。
しかも。
一人じゃねーの!
生首はいるは、体を折り曲げて窮屈そうにしている女性。
手首だけの物。
子供もいれば、ギョロギョロ目玉だけを動かす奇妙な物。
思わず……「ファ?」って、変な声出しちゃったよ!
そしたら、あいつら。
「すみません。すみません。少し、体を冷まさせてください」
「冷気(霊気)を充電させてください。直ぐに出て行きますんで」
って、言う訳!
こっちもテンパッテるから、「あ……はぁ……冷凍庫は使えるんですか?」と変な事口走ったら、「あ、冷凍庫は今、大物が……」「今年は、かなり気合が入っているんで……今は開けない方が……」とか、皆、口々にいう訳よ。
仕方ないから、麦茶だけ出して、見なかった事にしようと思って、扉を閉めようとしたんだけど……
最後に「今年の猛暑で、こちらも冷気が足りなくて……助かりました」なんて、言うもんだから。
正直、怖いっていうよりも「こりゃ、夢だな」って思って。
部屋に戻って麦茶飲んで、さっさと寝た訳よ。
そしたらよぉ。
朝、母親のでっかい叫び声で目が覚めて。
慌てて、その声のする方に駆け付けたら……
台所の冷蔵庫に、真っ赤な手形がいくつもついてて。
最後に「助かりました」と書いてあんの。
あれ。
俺が、夜中に見なかったら、きっと、無言で借りて、そのまんま、他の人を驚かしに出てたんだよなぁ……とか思うと。
きっと、毎日、夜中に冷蔵庫の中で、内緒で冷気を養ってる幽霊って沢山いるんだろうなーって思って。
とりあえず、もう、夜中に冷蔵庫を開ける事はやめようかなって思ってるんだ。
だってさ。
いくら怖く無くても、こっちの神経がおかしくなりそうだろ?
君んちの冷蔵庫。
大丈夫?
冷蔵庫の中に入ったら、中からは絶対開かないから、かくれんぼでも絶対入っちゃ駄目だとか。
死体を冷蔵庫に隠すとか。
そんな話から、リサイクルで冷蔵庫を買うな! とか、廃棄された冷蔵庫には近付くな! とか言われたり、怪談のネタにもなっていたりするだろ?
やっぱさ。
冷蔵庫っていう密室と、冷たい「冷気」と「霊気」とかけてあるのかなぁ? とか思ったりするんだけど。
どう思う?
でもさ。
確かに、冷蔵庫って、危ないと思うんだよ。
ま、肉でも野菜でも。
保存する為や、飲み物や食べ物を冷やす為に使う、便利なもんだけどさぁ。
ほんと。
文明の利器って、幽霊の利器でもあるんだよなぁ。
え?
なんでかって?
じゃぁさ。
よく、怪談や体験談で、幽霊の存在を感じたり、見たりする人って、だいたい
“背筋がゾクリと”
“鳥肌が立つくらい寒く感じて”
“足元から寒気が”
って、言うでしょ?
あれってさ。
「この猛暑には、ある意味、すっげー便利なアイテムじゃね?」とか思ってみたりもしたんだけどさぁ。
この間、すっげーびっくりしたんだよ!
夜中に、喉が渇いて台所に行ったら、冷蔵庫が少し開いてて。
あ、俺んち、実家だから、ぶっちゃけ、親が開けっ放しにしてたのかなーって思って、朝にでも文句言ってやろう! と思いながらも、冷蔵庫の中の麦茶欲しさに、そのまま、大きく扉を開けたんだよ!
そしたらよぉ……
“居た”んだよなぁ……
何がって?
勿論……
“霊”が。
しかも。
一人じゃねーの!
生首はいるは、体を折り曲げて窮屈そうにしている女性。
手首だけの物。
子供もいれば、ギョロギョロ目玉だけを動かす奇妙な物。
思わず……「ファ?」って、変な声出しちゃったよ!
そしたら、あいつら。
「すみません。すみません。少し、体を冷まさせてください」
「冷気(霊気)を充電させてください。直ぐに出て行きますんで」
って、言う訳!
こっちもテンパッテるから、「あ……はぁ……冷凍庫は使えるんですか?」と変な事口走ったら、「あ、冷凍庫は今、大物が……」「今年は、かなり気合が入っているんで……今は開けない方が……」とか、皆、口々にいう訳よ。
仕方ないから、麦茶だけ出して、見なかった事にしようと思って、扉を閉めようとしたんだけど……
最後に「今年の猛暑で、こちらも冷気が足りなくて……助かりました」なんて、言うもんだから。
正直、怖いっていうよりも「こりゃ、夢だな」って思って。
部屋に戻って麦茶飲んで、さっさと寝た訳よ。
そしたらよぉ。
朝、母親のでっかい叫び声で目が覚めて。
慌てて、その声のする方に駆け付けたら……
台所の冷蔵庫に、真っ赤な手形がいくつもついてて。
最後に「助かりました」と書いてあんの。
あれ。
俺が、夜中に見なかったら、きっと、無言で借りて、そのまんま、他の人を驚かしに出てたんだよなぁ……とか思うと。
きっと、毎日、夜中に冷蔵庫の中で、内緒で冷気を養ってる幽霊って沢山いるんだろうなーって思って。
とりあえず、もう、夜中に冷蔵庫を開ける事はやめようかなって思ってるんだ。
だってさ。
いくら怖く無くても、こっちの神経がおかしくなりそうだろ?
君んちの冷蔵庫。
大丈夫?
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