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第一章 学園
⑩発覚
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二人の足音が近づいてきた。
恐る恐る棚の隙間から覗いたレオンは、二人が真っ裸でこちらに歩いてくるところを目にしてしまった。
驚いたのは二人とも鍛えられた立派な体だった。背はシドヴィスの方がわずかに高いが、しなやかな筋肉のついた体つきだった。そして体に似合った同じく立派なものを目撃してしまった。
二人とも特に隠そうともせず、ぷらぷらとしながら歩いていた。
もちろん、大衆浴場で見慣れた光景ではあるが、羨ましいを超えて、称賛を送りたくなるくらいのご立派さだった。
アデルの理想のリストのシモの項目は文句ナシでクリアしている。
それに比べて自分ときたら、筋肉も少なく細い手足に、実生活と結び付いているんじゃないかも思うくらい、みすぼらしいモノがちょこんと付いている。体毛の薄さもともなって、まるで子供のようだった。
「おっ!一年生、こんなところにいたのか、悪いな……」
アソコについてショックで思考が停止しているうちに、隣にディオが来てしまった。
幸い水を飲むのに集中しているらしく、水桶の方に目が行っていた。
今だと思ったレオンは、下着もつけずにズボンを履いて、シャツはボタンをつける余裕がなかったので羽織っただけで、持ってきた荷物を掴んでその場から飛び出した。
「おっと…!」
レオンはシドヴィスの位置をすっかり失念していた。ディオに続いていると思っていたシドヴィスは、出口に近い方から回り込んでいたのだった。
勢いよく飛び出したシドヴィスに抱き止められるられるように、その厚い胸に飛び込んでしまった。
「大丈夫ですか、突然飛び出して来られたので…………」
「すっ…すみません」
顔を上げずにお詫びだけ言って離れようとしたレオンは、下を向いていたので、目線の先のご立派なものをバッチリ視界に入れてしまった。
同性ながらなぜかまずいと感じて、ぱっと顔を上げたレオンだったが、今度はシドヴィスとバッチリ目が合ってしまった。
「えっ………」
シドヴィスの目が開かれて、口から驚きの言葉が出てきた。
万事休すであるが、まだカツラのお陰でごまかせるとレオンは自分に言い聞かせた。
呆然とするシドヴィスから離れて今度こそ、荷物を前に抱えてレオンは飛び出して行った。
なんとか共有部分の隠れるところまで来たら、急いでカツラを取って寝間着のワンピースを身につけた。
顔だけ廊下に出して、辺りを見回したが誰もいなかった。
そのままそっと足を忍ばせてなんとか部屋まで行き着くことができたのだった。
□□
眠れるはずがなかった。
驚いて目を見開いていたシドヴィスの顔が、目に焼き付いて離れなかった。
濡れた髪はかき上げられて、ぽたぽたと滴が落ちていた。いつもの色気が倍増していて、とても見ていられないくらいだった。
レオンが付けていた黒髪のカツラはモサモサとして、顔まで覆い隠すくらいの毛量があったが、あのときは完全に目を見られていた。
藍色の瞳は珍しい。しかし、シドヴィスといえど、全ての生徒の瞳の色を把握しているとは思えない。
きっとぶつかってきたから驚いただけだろうという結論に至った。
翌朝教室へ入ると男子の姿がなく、女子だけで閑散としていた。
「なに?男子だけ別授業だっけ?」
レオンは先に登校していたミレニアに声をかけた。
「違うのよ!それが……昨日男子の浴場に泥棒が出たらしくて……、それがうちの生徒かどうか確認するために一年男子はみんなホールに集められているのよ」
「うっ……」
「泥棒と言うか……盗まれたものはないらしいんだけど、シドヴィス様が見慣れない男子生徒を目撃したらしくて……、ほら、生徒じゃなかったら、不審者でしょう、安全にかかわるからって……」
他の女子生徒も怖いわぁなんて言いながら、その話題でもちきりになっていた。
レオンは震えていた。もしかしなくても、もしかしても、それは自分のことをなのだ。
「この分だと今日の授業は中止ね。みんな一人ずつ話を聞かれて帰れないかも」
「どうする?賊が入り込んでいたら……」
自分の浅はかな思い付きのおかげで、大変なことになってしまった。しかし、白状するすなわち、性別を偽ったとして退学である。
なにがなんでも知らないで通さなければいけない。
そうこうしていたら、このクラスの代表生は講堂へ来るようにと教師からお呼びがかかってしまった。
回れ右して部屋に帰りたかったが、アデルよろしくねとクラスの女子たちに背中を押されてしまった。
とぼとぼと、青白い顔で講堂へ入ったレオンだったが、入ってすぐずらりと入り口に背を向けて並ばされている一年男子達が目に飛び込んできた。
「アデル……、お待ちしていましたよ」
入り口で中に入らずに半身だけ覗かせているレオンの耳元に、囁くような声が聞こえた。
ビクリとして振り向くと、目を細めて口許に指を立てているシドヴィスの姿があった。
「聞きましたか?不審者の件は?」
「あ……その……大変だったみたいですね」
「そうなんです。今とても困っていまして……、ぜひ、代表生としてアデルも参加してください。ところで昨夜は早くに布団へ入りましたか?」
「ええ……もちろん、夕食後にはすぐに……」
講堂内ではディオが前に立って、生徒から昨夜のアリバイを聞いていた。メモを取りながら同室者の様子まで聞いて確認していた。
「私が見た者の姿をお伝えしましょうか」
「え……?」
「黒髪の可愛らしい男子生徒でした。色は白くて、あぁアデルくらいですね。鼻も口も小ぶりで、ぷっくらとしたピンク色でしたね。あぁ…アデルによく似ていますね。そして、瞳は深いブルー、藍色でした。ん?偶然ですかね……またアデルと一緒ですね」
すぐ横に立っているシドヴィスは、さりげなくレオンの背中に手を回している。まるで逃げないようにと捕らえられているようだった。
「か……髪は黒髪なんですよね」
「そうですね!それは決定的な違いでした!ん?でもお伝えし忘れたことがありました」
もうすでに大量の汗がレオンの顔を流れていた。もちろん背中にも感じるので、シドヴィスが触れているところがどうなっているのか、考えたくなかった。
「逃げていった彼から長い髪の毛が落ちてきたのです。それがこれなんですけど……、ほらアデルの髪とぴったり会いますね」
シドヴィスが手にしているのは間違いなくシルバーブロンドのレオンと同じ髪だった。
これがあの時落としたものであるというのは嘘かもしれない。しかし、レオンは相当苦しい状況に追い込まれていた。
「……不思議ですね」
「ええ、不思議です。あそこにいたのは間違いなく男性でした。開いた胸元から平らな胸が見えましたから……、でもこれだけ探しても同じ特徴の男子が見つからない。女子のアデルならば黒髪以外はピタリと当てはまるのに……」
心臓の音がばくばくと鳴り出した。それはまるで危険を知らせるように、内側からどんどんと叩かれているくらいの強さだった。
「……アデル、汗がすごいですね。確かアデルが汗をかくときは……緊張しているときではないですか?今は何に緊張されているんですか?」
こちらに背を向けている男子達は、もちろんこちらの状況には気づいていない。
ディオも聞き取りに精一杯の様子で、レオンとシドヴィスが立っていることも分かっていないかもしれない。
「私の特技を教えてあげましょうか。一度見た人の顔は忘れない、ということです。幼い頃からたくさんの人と引き合わせられましたからね。自然と身に付きました。そして、もちろん自分が良いと思った相手なら、なおさら覚えていますよ。その睫毛の一本一本まで……」
「わ…私は……何も……何も知りません」
レオンが見せた最後の足掻きに、シドヴィスはクスリと笑った。
「アデルには左目の下にほくろがあるんですね。知りませんでした」
シドヴィスの言葉に、レオンは昨夜からの記憶が流れるように頭を駆け抜けた。
普段レオンの目の下のほくろは、ワズの粉と呼ばれる女性が顔のシミを隠したりするのに使う、ワズの木から作られた粉を練ったものを塗っていた。
そうすると、ある程度自然な肌色になって隠すことができる。もちろん湯で洗ったり、擦ったりすると取れてしまう。昨夜はお風呂に入ったのでもちろん取れていたはずだ。
シドヴィスに左目の下に指を這わされて、ごしごしと擦られた。
「ほら、やっぱり……。素敵なほくろが出てきましたね。私はこれがある方が好きですね」
もうこれ以上何も言えなかった。
完全にシドヴィスを甘く見ていた。
レオンはがっくりと力が抜けて膝から崩れ落ちた。怒り狂う父とアデルの顔が頭に浮かんでぐるぐると回っていた。
「ここではなんですから、私の部屋に行きましょうか」
シドヴィスの囁くような声に操られるようにレオンはフラフラと立ち上がった。
ただ退学か、それとも学園を騙したということで、投獄されてしまうのか。
レオンには真っ暗な未来しか見えずに、ただ震えるしかなかった。
□□□
恐る恐る棚の隙間から覗いたレオンは、二人が真っ裸でこちらに歩いてくるところを目にしてしまった。
驚いたのは二人とも鍛えられた立派な体だった。背はシドヴィスの方がわずかに高いが、しなやかな筋肉のついた体つきだった。そして体に似合った同じく立派なものを目撃してしまった。
二人とも特に隠そうともせず、ぷらぷらとしながら歩いていた。
もちろん、大衆浴場で見慣れた光景ではあるが、羨ましいを超えて、称賛を送りたくなるくらいのご立派さだった。
アデルの理想のリストのシモの項目は文句ナシでクリアしている。
それに比べて自分ときたら、筋肉も少なく細い手足に、実生活と結び付いているんじゃないかも思うくらい、みすぼらしいモノがちょこんと付いている。体毛の薄さもともなって、まるで子供のようだった。
「おっ!一年生、こんなところにいたのか、悪いな……」
アソコについてショックで思考が停止しているうちに、隣にディオが来てしまった。
幸い水を飲むのに集中しているらしく、水桶の方に目が行っていた。
今だと思ったレオンは、下着もつけずにズボンを履いて、シャツはボタンをつける余裕がなかったので羽織っただけで、持ってきた荷物を掴んでその場から飛び出した。
「おっと…!」
レオンはシドヴィスの位置をすっかり失念していた。ディオに続いていると思っていたシドヴィスは、出口に近い方から回り込んでいたのだった。
勢いよく飛び出したシドヴィスに抱き止められるられるように、その厚い胸に飛び込んでしまった。
「大丈夫ですか、突然飛び出して来られたので…………」
「すっ…すみません」
顔を上げずにお詫びだけ言って離れようとしたレオンは、下を向いていたので、目線の先のご立派なものをバッチリ視界に入れてしまった。
同性ながらなぜかまずいと感じて、ぱっと顔を上げたレオンだったが、今度はシドヴィスとバッチリ目が合ってしまった。
「えっ………」
シドヴィスの目が開かれて、口から驚きの言葉が出てきた。
万事休すであるが、まだカツラのお陰でごまかせるとレオンは自分に言い聞かせた。
呆然とするシドヴィスから離れて今度こそ、荷物を前に抱えてレオンは飛び出して行った。
なんとか共有部分の隠れるところまで来たら、急いでカツラを取って寝間着のワンピースを身につけた。
顔だけ廊下に出して、辺りを見回したが誰もいなかった。
そのままそっと足を忍ばせてなんとか部屋まで行き着くことができたのだった。
□□
眠れるはずがなかった。
驚いて目を見開いていたシドヴィスの顔が、目に焼き付いて離れなかった。
濡れた髪はかき上げられて、ぽたぽたと滴が落ちていた。いつもの色気が倍増していて、とても見ていられないくらいだった。
レオンが付けていた黒髪のカツラはモサモサとして、顔まで覆い隠すくらいの毛量があったが、あのときは完全に目を見られていた。
藍色の瞳は珍しい。しかし、シドヴィスといえど、全ての生徒の瞳の色を把握しているとは思えない。
きっとぶつかってきたから驚いただけだろうという結論に至った。
翌朝教室へ入ると男子の姿がなく、女子だけで閑散としていた。
「なに?男子だけ別授業だっけ?」
レオンは先に登校していたミレニアに声をかけた。
「違うのよ!それが……昨日男子の浴場に泥棒が出たらしくて……、それがうちの生徒かどうか確認するために一年男子はみんなホールに集められているのよ」
「うっ……」
「泥棒と言うか……盗まれたものはないらしいんだけど、シドヴィス様が見慣れない男子生徒を目撃したらしくて……、ほら、生徒じゃなかったら、不審者でしょう、安全にかかわるからって……」
他の女子生徒も怖いわぁなんて言いながら、その話題でもちきりになっていた。
レオンは震えていた。もしかしなくても、もしかしても、それは自分のことをなのだ。
「この分だと今日の授業は中止ね。みんな一人ずつ話を聞かれて帰れないかも」
「どうする?賊が入り込んでいたら……」
自分の浅はかな思い付きのおかげで、大変なことになってしまった。しかし、白状するすなわち、性別を偽ったとして退学である。
なにがなんでも知らないで通さなければいけない。
そうこうしていたら、このクラスの代表生は講堂へ来るようにと教師からお呼びがかかってしまった。
回れ右して部屋に帰りたかったが、アデルよろしくねとクラスの女子たちに背中を押されてしまった。
とぼとぼと、青白い顔で講堂へ入ったレオンだったが、入ってすぐずらりと入り口に背を向けて並ばされている一年男子達が目に飛び込んできた。
「アデル……、お待ちしていましたよ」
入り口で中に入らずに半身だけ覗かせているレオンの耳元に、囁くような声が聞こえた。
ビクリとして振り向くと、目を細めて口許に指を立てているシドヴィスの姿があった。
「聞きましたか?不審者の件は?」
「あ……その……大変だったみたいですね」
「そうなんです。今とても困っていまして……、ぜひ、代表生としてアデルも参加してください。ところで昨夜は早くに布団へ入りましたか?」
「ええ……もちろん、夕食後にはすぐに……」
講堂内ではディオが前に立って、生徒から昨夜のアリバイを聞いていた。メモを取りながら同室者の様子まで聞いて確認していた。
「私が見た者の姿をお伝えしましょうか」
「え……?」
「黒髪の可愛らしい男子生徒でした。色は白くて、あぁアデルくらいですね。鼻も口も小ぶりで、ぷっくらとしたピンク色でしたね。あぁ…アデルによく似ていますね。そして、瞳は深いブルー、藍色でした。ん?偶然ですかね……またアデルと一緒ですね」
すぐ横に立っているシドヴィスは、さりげなくレオンの背中に手を回している。まるで逃げないようにと捕らえられているようだった。
「か……髪は黒髪なんですよね」
「そうですね!それは決定的な違いでした!ん?でもお伝えし忘れたことがありました」
もうすでに大量の汗がレオンの顔を流れていた。もちろん背中にも感じるので、シドヴィスが触れているところがどうなっているのか、考えたくなかった。
「逃げていった彼から長い髪の毛が落ちてきたのです。それがこれなんですけど……、ほらアデルの髪とぴったり会いますね」
シドヴィスが手にしているのは間違いなくシルバーブロンドのレオンと同じ髪だった。
これがあの時落としたものであるというのは嘘かもしれない。しかし、レオンは相当苦しい状況に追い込まれていた。
「……不思議ですね」
「ええ、不思議です。あそこにいたのは間違いなく男性でした。開いた胸元から平らな胸が見えましたから……、でもこれだけ探しても同じ特徴の男子が見つからない。女子のアデルならば黒髪以外はピタリと当てはまるのに……」
心臓の音がばくばくと鳴り出した。それはまるで危険を知らせるように、内側からどんどんと叩かれているくらいの強さだった。
「……アデル、汗がすごいですね。確かアデルが汗をかくときは……緊張しているときではないですか?今は何に緊張されているんですか?」
こちらに背を向けている男子達は、もちろんこちらの状況には気づいていない。
ディオも聞き取りに精一杯の様子で、レオンとシドヴィスが立っていることも分かっていないかもしれない。
「私の特技を教えてあげましょうか。一度見た人の顔は忘れない、ということです。幼い頃からたくさんの人と引き合わせられましたからね。自然と身に付きました。そして、もちろん自分が良いと思った相手なら、なおさら覚えていますよ。その睫毛の一本一本まで……」
「わ…私は……何も……何も知りません」
レオンが見せた最後の足掻きに、シドヴィスはクスリと笑った。
「アデルには左目の下にほくろがあるんですね。知りませんでした」
シドヴィスの言葉に、レオンは昨夜からの記憶が流れるように頭を駆け抜けた。
普段レオンの目の下のほくろは、ワズの粉と呼ばれる女性が顔のシミを隠したりするのに使う、ワズの木から作られた粉を練ったものを塗っていた。
そうすると、ある程度自然な肌色になって隠すことができる。もちろん湯で洗ったり、擦ったりすると取れてしまう。昨夜はお風呂に入ったのでもちろん取れていたはずだ。
シドヴィスに左目の下に指を這わされて、ごしごしと擦られた。
「ほら、やっぱり……。素敵なほくろが出てきましたね。私はこれがある方が好きですね」
もうこれ以上何も言えなかった。
完全にシドヴィスを甘く見ていた。
レオンはがっくりと力が抜けて膝から崩れ落ちた。怒り狂う父とアデルの顔が頭に浮かんでぐるぐると回っていた。
「ここではなんですから、私の部屋に行きましょうか」
シドヴィスの囁くような声に操られるようにレオンはフラフラと立ち上がった。
ただ退学か、それとも学園を騙したということで、投獄されてしまうのか。
レオンには真っ暗な未来しか見えずに、ただ震えるしかなかった。
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