眼鏡モブですが、ラスボス三兄弟に愛されています。

朝顔

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第二章 学院入学編

③そこは優しくお願いします。

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「今から殺しに行きましょうか?」

「だっ……散歩に行きましょうみたいなノリで言わないでくれ!」

 入学式が終わり、帰りは馬車を乗り換えるために、一度公爵邸に寄った。いつものティールームに顔を出したが、俺の顔を見たディセルとノーベンは無言で椅子から立ち上がった後、ちょっとそこまで行こうかというくらいの軽さで恐ろしいことを言ってきた。
 ヤンキー同士の報復合戦みたいになりそうだ。

「イグニス兄さんは何をしていたの? 可哀想に……、腫れてるじゃないか!!」

「その時、イグニスはいなかったんだ。俺、自分で解決しようとしてさ。イグニスは悪くないよ。まあ殴られたけど、結果的には向こうが悪いって証明されたし、そこは良かったかななんて……」

「良いわけない!!」

 さすが三兄弟、息が合ってるねぇ! と手を叩きたくなるくらいのタイミングで三人の声が揃った。

「いいですか! 私達ならそういう解決の方法もありですが、テラはまともに攻撃も避けれないですし、もし万が一頭でも打って、打ち所が悪かったら大変なことになります!」

「アホ! 自分の体をもっと大切にしろ! 学院のやつらはそれなりに鍛えているし、大丈夫だなんてことはないからな!」

「テラ、心配だよ……。何で君はこんなに無茶をするかなぁ。明日からは僕が側でしっかり守ってあげるから」

 三人から同時に怒られて、壁際に追い詰められた。汗を流しながらそうだねと言って頭をかいていたが、聞き流せない一言を聞いてしまった。

「…ん?……側でって?」

「あっ、僕、お願いして明日から、早めに入学させてもらうことになったから!」

「えええ!?」

 今度は俺も参加して一緒に驚く声を上げた。

「また……ノーベン、あなたは……」

「そんなこと、できるの!?」

「学院の教師達とは本を作る関係で知り合って仲がいいし、色々と頼んでお願いしたら、学院長からいいって言ってもらえちゃった」

 ノーベンは軽そうに言っているが、簡単なことではないだろう。組織というのは例外を作ることを嫌う。
 いくらラギアゾフ家が最高位の貴族であっても、しがらみや反発があるからだ。
 それでも押し通したということは、何かあるはずだ。

「分かってますか? いくら貴方でも、ここまでしたら、反発がありますよ。ただでさえ、誰につくかという話で周りは動いているのですから」

「覚悟してる。優遇してもらったけど、代わりに研究棟で学院の研究に力を貸すことになったから、向こうだって利益になる話だし」

 やはりそうだった。
 その筋の世界では、すでに天才だと言われているノーベンの知識を利用できるならと学院側は考えたのだろう。

「……どうして、そこまで……」

「だってテラと一緒に、勉強したかったからさ」

 すみれ色の瞳をキラキラと輝かせながら、満面の笑みでそう言われてしまったら、俺にはもう何も言えなかった。

 ……ん?
 ということは、俺とノーベンは同学年になる……。
 これではゲームの流れが変わってしまう。
 俺はそこが気になって焦り始めた。
 そもそも俺が三兄弟と仲良くなっているのはゲームにないことだが、結局ただのモブなので、そこまで影響はないと思っていた。

 しかし、主要な登場人物のノーベンが、主人公と同学年でないと、ゲームの流れは完全に変わってしまう。

 一人慌て出した俺だが、ディセルは兄として暴走する弟にしっかり指導する必要があると思ったのだろう。
 ちゃんと話しましょうと言って、ノーベンを自分の部屋へ連れて行った。




「怪我は大丈夫なのか? 痛いところは?」

 二人が出て行ったら、イグニスは心配してくれたのか俺の顔を触って、怪我の具合を確かめにきた。

「大丈夫だよ。しばらく色は目立つけど、ファビアン先生は薬を塗っておけば痕も残らないって言ってたから。……んっ」

「わっ…悪い!!」

 頬の辺りを殴られたが、イグニスがグッと押してきたので、少し痛みが走った。
 大げさなくらい驚いた顔になったイグニスがおかしくて、クスリと笑った俺は大丈夫だと言った。

「他は……どこか怪我はないのか? 顔だけ? 腕がぶつかったりとか……」

「あっ…、そう言えば転がった時にお尻を打ったんだ。言われたら、何となくズキズキしてきたかも」

 俺が受け身なんて取れるはずがないので、お尻から床にドスンと落ちてしまった。
 この世界に湿布があるなら欲しいくらいだ。明日、ファビアン先生に聞いてみようかと思っていたら、イグニスが耳を疑うようなことを言い出した。

「見せてくれ」

「え? 何を?」

「尻だ。直接触らせてくれ」

「えっ!? なっ…え? ええええ!?」

 まさか冗談かと思ったが、イグニスは真剣な顔をして俺を見下ろしてきた。
 いったい何をするつもりなのだろうか……。

「オーディンの力は、他者にも影響を与えることができる。体の内部が傷ついた時などは、直接触れると力を与えることができるんだ」

「へっ…へえ……、それはすごいね。でも、そこは……触ってもらうのとか…申し訳ないし……」

「何言ってんだ! 怪我を治すことが優先だ。場所とかは何も思わない!」

 真面目に押し切られてしまうと、何とも言いようがない。
 向こうがいいと言って、治療してもらうのだから、あまり気にすることではないのかもしれないと思い始めた。

 俺は恥ずかしく思いながらも、カチャカチャとベルトを外して前を開けた。後ろに余裕をもたせて尻の方をイグニスに向かって見せた。

「そこのソファーに移動しよう。上に乗って、手をついて尻だけ軽く上げてくれ」

 的確に指示されて、とりあえず従うしかない。俺はソファーの上に乗って手をつき、四つん這いの姿勢で尻をわずかに持ち上げた。
 さすがにズボンを全部下ろすのは恥ずかしいので、後ろの方の下着をズラして尻だけ見えるように出した。

「なるほど……これは……」

「え? どうなってる? ひどいの?」

「打った部分が赤くなっている。これは青くアザになりそうだ。触れるぞ」

「え? あっ……ちょっ……」

 ジンジンと痛みがある箇所にイグニスが触れた。男のそんなところなんて、触りたくもないだろう。申し訳なく思いながら、せめて大人しくしておこうと思ったら、イグニスの指がサラリと肌を滑る感触に思わず声を上げそうになった。

「……俺の力に慣れるように少し揉み込むように触れるから、痛みがあったら言ってくれ」

「わ…分かった……」

 言った通りイグニスの手は、俺の尻を包み込むように撫でてきた。俺の尻はそんなに大きくないので、イグニスの大きな手だと片手で全部覆ってしまえるくらいだ。
 ゆっくり滑るように撫でて、時々ペタリと全体を押しつけて、ぐっと掴まれる。
 さわさわと指先が動いて尻の肉が揺れるような感覚がする。
 もうオーディンの力を入れられているのか、よく分からないがとにかくイグニスが触れている箇所が熱かった。

「い…イグニス…、まだ?」

「まだだ、まだ慣らしているところだ」

 まだ力を込めるところまでいっていないらしい。こんなに、熱くてムズムズするのに、どういうことなのだろう。
 俺はここで自分の体の急激な変化に気がついた。
 なんと、前が反応し始めていた。

 嘘!?
 嘘だろう俺……なんだ? どうした?
 尻撫でられて反応するなんて……。
 これじゃ変態になってしまう!

「……んっ…………、……ふっ……ぁぁ」

 変な声が漏れそうになって、俺は慌てて自分の口に手を当てた。
 こんな…こんなことになるなんて……。

 そういえば自慰はしばらくしていない。
 前世も今も、性的なことは淡白で、いわゆる溜まったら出すくらいの行為しか知らない。
 こんな風に人に触れられて、体が熱くなってアソコが反応するなんて知らない。

 俺は本当にどうしてしまったのか。
 治療してくれているイグニス相手に……気持ちよくなっているなんて……。

「少しずつ流し始めたけど、どうだ?」

「………い…い」

「ん?」

「いっ…痛くな…い!」

 信じられない、危うく気持ちいいと口走りそうになった。
 これはオーディンの力のせいなのか、とにかく早く終わらせてくれないと大変なことになる。

「ぁ……ふっ…………んっ………」

「テラ……熱くなってきたか?」

「あ、あ……熱い……」

「ここを…少し強めに押すから」

「んっ……あっああ」

「テラ?」

「なっ…なんで…も、だい…じょぶ」

 気持ちいい……。
 流れ込んでくる力もイグニスの手も全部気持ちいい。
 前はズボンで隠れているし、イグニスからは見られないはずだ。
 もう完全に勃ち上がってしまった。
 擦りたくて擦りたくてたまらない。
 イグニスが、ぐっと押してくれるタイミングで、ズボン越しにソファーに陰茎を擦り付けた。

 痺れるような快感がして、手を口に入れて何とか声を我慢した。

「はぁ…はぁ……はや……早く……」

「待ってくれ、まだ、足りない。もう少し、じっくり注ぎ込みたい」

 イグニスの台詞さえエロく聞こえてしまい、それだけで痺れた。
 口の中に手を入れて、涎を垂らしながら俺は波のように襲ってる快感にひたすら耐えた。
 イグニスに見られていると思うと、それだけでアソコが爆発しそうなくらい大きくなった。
 イグニスはぐいぐいと俺の尻を押し始めたので、俺はその揺れに合わせるようにソファーに擦り付けた。

「……ぅぅ…っ、……ぁ……ぁ……ぁ……」

 気持ちいい……。
 頭の中が射精することでいっぱいだ。

 イキたい、イキたい、イキたい……
 もっと揺らして、激しくして……

「イ…グニス…イグニス……」

「ああ、だいぶ良くなってきたぞ。ほら、痛みはなくなっただろう?」

「あっ、も…痛くな……」

「いい子だ。よく我慢したなテラ……」

「んっ……んんんーーーっっ!」

 まるでイッていいと言われたみたいに、イグニスの低い声が耳に響いてきた。
 そのタイミングでイグニスが尻を持ち上げるように引いてから、ぐっと下まで押しつけたので、俺は腰をビクビクと揺らしながら達してしまった。

 最後は必死で口を押さえて、何とか声が漏れないように必死だった。
 今顔を見られたらヤバい。
 上気して熱くなったおかしな顔をしているはずだ。絶対に怪しまれる。

「よし、綺麗になったぞ。これで治ったはずだ」

「………あり…がとう……」

 服を直してくれようとしたが、俺は大丈夫だと言ってなんとかそれは死守した。
 そのうちに、手を洗ってくるからと言って、イグニスは部屋を出て行った。

 俺は急いで下着を直してズボンを履いた。中に出してしまったので、ぐっしょりと濡れて気持ち悪いのだがしょうがない。
 とにかく一刻も早くここを出たくて、イグニスに挨拶するのも忘れて屋敷を飛び出した。
 玄関にいた使用人に帰ることを伝えて、すでに待機していてくれた馬車に乗りすぐに家に向かってもらった。

 今何が起きたのか、自分自身が一番信じられなくて、呆然としていた。
 スッと冷めていく頭と体だったが、バクバクと心臓の音だけが、いつまでもうるさく鳴り続けた。

 そしてこの出来事は、後々俺にとって大事になるのだが、混乱した頭では何も考えられなかった。






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