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⑭ ホテル【夢の続き】※※※
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レストランで婚姻届を書いて、両親に証人になってもらった。
佳純と会えなかった間に、君塚の次期当主との婚約を発表したことで、父の会社の株も上がり始めた。
すでに数件、業務提携の話も進んでいて、このままいけばマイナスイメージを払拭して、返り咲くことができると父は意気込んでいた。
会食を終えて、部屋のフロアまで戻り荷物を片付けた。
俺と佳純はそのまま一泊するので、両親と玲香は先に帰ることになった。
エレベーターを待つ間、両親と佳純は和やかに話していた。
その後ろで俺は玲香に声をかけた。
「玲香、せっかく帰ってきてくれたのに、ちゃんと説明もできなくて、ここまで来てもらって、本当にごめん」
「別にいいわよ。とりあえずイケメンと結婚できるならいいかなくらいに軽く考えただけだし。それに、諒の幸せそうな顔を見れただけで、着飾った甲斐があったわよ」
「玲香………」
玲香の笑顔は昔と変わらず、眩しいくらい光り輝いていた。いつもこの明るさでたくさんの人を照らしてきた。
俺もその一人だ。
これからもきっとそうだろう。
「まっ、商談も出来たし、私は絶好調」
「え?」
「パパの業務提携と一緒よ。さっき、君塚さんと話して、私の水墨画の作品と君塚陶器がコラボすることになったの。こりゃがっぽり入ってくるわよー」
そういえば玲香は最近水墨画にハマっていて、海外でも個展を開いていた。
転んでもただでは起きないというか、さすがチャッカリ自分を売り込んでいる玲香に、感心してしまった。
「そうだっ、諒。君塚さんに、怖い夢見たから抱っこして寝かせてーなんて頼んだらダメよ」
「なっ……っっ! それ、いつの話だよ!」
「えー、私が家にいた頃は、夜中になると一緒に寝てーってドアの前で泣いてたくせに。諒は寂しがり屋だよね」
「ばっ…だっ……昔の話を……! もう大丈夫だよ!」
久々に兄妹の空気で戯れていたら、父が玲香の名前を呼んだ。
見るとエレベーターが開いていて、両親はすでに乗り込んでいた。
ニヤニヤした顔の玲香が遅れて乗り込んで、お幸せにと言って手を振ってきた。
俺は手を振り返して、佳純は頭を下げて三人を見送った。
ほとんど音もなく、静かにエレベーターのドアは閉まった。
「佳純さん」
「はい」
「さっきの写真、もう一回見せてください」
「絶対だめです」
みんなが帰ったらまた見せてもらおうと思っていたのに、笑顔の佳純に速攻で断られてしまった。
「ええー、すごく可愛いのにー。思い出したんですよ。たまに、子供の頃、あのぽちゃっとしたほっぺをツンツンする夢を見ていました。あれは、佳純さんだったんですよ」
「ゆ……夢に見ていただけたのは光栄ですが、あれは私の黒歴史ですので、写真はすでに封印しております。ああ、そんな目をしてもだめです。あれから私は、相応しい男になるために努力を重ねたのですから」
「そういえば、お祭りで椎崎さんを止めた時、やけにカッコよかったですけど、何か格闘技でも?」
「かっ……カッコよかった、ですか。実は、甘いものを制限したのと、体作りのためにムエタイを少し、体質的に筋肉はあまり付きませんでしたが、この通り体は軽くなりました」
佳純が見せてくれた子供の頃の写真は、やけに年季の入った畳ジワがあったので、おそらく玲香が忘れていたら記憶を思い出すきっかけになればと、持ち歩いていたものに違いない。
黒歴史だと言っているが、俺にはあの頃の可愛い佳純も今の佳純も同じように愛おしく思えた。
写真はだめだと頑なになっていた佳純だったが、カッコよかったが効いたのか、一気に機嫌が良くなったように見えた。
「私はあまり強そうには見えないかもしれないですけど、篤史百人くらいだったら、簡単に倒せますので、諒さんの騎士役はお任せください」
「ふふふっ、百人って。椎崎さん、結構強そうに見えますけど」
「ああ、あっちは見た目だけです。てんとう虫が肩についただけで叫ぶ男ですから」
それでよく農家をやっていられるなと思って、虫を怖がっている椎崎を想像したらおかしくて笑ってしまった。
「篤史の話はここまでにして、そろそろ部屋に戻りませんか?」
気がついたら、みんなを見送った後、エレベーターホールで話し込んでしまった。
今朝家を出る時は、重くて苦しい気持ちだったのが信じられない。
谷底から一気に天まで駆け上がってしまった。
これが夢だったら嫌だと思った俺は、佳純のスーツの袖を掴んだ。
「佳純さん、これは現実ですか? 一緒にいられることが嬉しくて……まだ信じられないんです」
「どうでしょうか。私もまだ夢の中にいるようです」
フッと微笑んだ佳純は俺を抱き寄せた後、俺の髪に手を入れて指で滑るように撫でてきた。
「だから一緒に、夢じゃないって確かめませんか?」
「えっ………」
「というか、お願いです。確かめさせてください」
「………んっ」
佳純の透き通った瞳に誘われるように目を閉じたら、すぐに熱い唇が重なってきた。
柔らかくて溶けてしまいそうに甘い。
この感触をずっと待っていたのだ。
唇に始まりの熱を感じながら、もっと奥まで欲しいとゆっくり口を開いた。
「んっ……はぁ…はぁぁ……、かす……さ……も……だめ……」
何度限界を訴えても、まだ足りないと言って、佳純は俺の後ろに指を入れて丁寧にほぐしていた。
「だいぶ柔らかくなりましたけど、まだもう少し。発情期でない時のセックスはしっかり準備をしないといけません」
ベッドに仰向けに寝かされた俺は、足を開いた状態た。
全て丸見えになってしまう恥ずかしい格好で、その足の間には嬉々とした表情を浮かべた佳純がいる。
発情期には勝手に受け入れる準備ができてしまうソコは、それ以外の時は自然には濡れず硬くなっているので準備が必要なのは分かる。
だが、エレベーターホールでキスから始まり、部屋に移動してすぐにスーツを脱がし合ってバスルームに入った。
そこでも佳純は俺がもういいと言うほど、俺の体を洗いながら丁寧にソコをほぐしていた。
ベッドに移動したら、オイルを使って指でほぐしながら、佳純は俺のアソコをぱくっと咥えてしまった。
前と後ろからもたらされる快感にあっという間に上り詰めた俺は、佳純の口内で達してしまったが、佳純の愛撫はそれでは終わらなかった。
アルファにとってオメガのソレは甘くて美味しく感じるという、嘘か本当かわからない知識を披露しながら、またよろしくとばかりに、たっぷり舐められた後じゅばじゅばと吸われてしまった。
挿入される前に二回も達してしまい、すでに意識がとろけている。
佳純のソレはギンギンに勃ち上がっているのが見えるし、もうこっちの気持ちはバッチリなので早く来てほしくてたまらなかった。
今度はこっちを攻めてみようかな、なんて言って佳純は乳首を愛撫し始めたので、まだまだやめそうになかった。
このままだと、俺だけ連続でイキ過ぎて失神しそうな気配しかない。
佳純の腕を掴んだ俺は、むくりと上半身を起こした。
俺だって佳純に気持ち良くなって欲しかった。
佳純の肩に手を置いて、上に重なるように体を乗せた。勃ち上がったお互いのモノがぶるんと擦れて、濃い息を吐いて快感に震えた。
「諒さん?」
膝立ちになって佳純が散々いじっていた後孔に手を這わせた。
自分の指を入れて広げてみたら、驚くほど柔らかくてとろとろになっていた。
「も……はやく、挿れたい、ここ……寂しい」
「はぁ……、可愛すぎます」
目元が赤くなり、困った顔になった佳純のソレが、ぐんと質量を増して揺れた。
「玲香さんが言っていた寂しがり屋は本当ですね。コレが欲しいんですか」
「うぅ……ぁ、ほし……」
佳純は俺の腰を掴んで、後孔に大きなモノをピタリと当てた。入口をぐりぐりと擦られたら、それだけで気持ち良くなってしまった。
「もっと可愛がってからと思ったんですが、もうほぐれていますからいいでしょう。諒、そのまま、ゆっくり腰を下ろしてください」
「んっ……あっ………、おおきっ……っっ」
たっぷりと濡れたオイルの滑りを利用すれば、とろとろになっていたソコは、あっという間に佳純を飲み込んだ。
大きなモノに押し広げられる感覚はあるが、痛みはほとんどなかった。
「あっ……ハァハァ、……ぁ…くっっ」
痛みの代わりに強烈な快感が押し寄せてきて、全部中に受け入れた瞬間に触れてもいないのに放ってしまった。
「ふふっ、私のを飲み込んだら出ちゃったんですか?」
嬉しそうな顔になった佳純は、達してぷるぷると震えている俺のを掴んで擦ってきた。
「あっ、んんんっ、いま……イったばかり……からぁ」
「あれ? 敏感な時に擦られるの好きでしたよね?」
「えっ……そんなっ」
「あの時はあんなに喜んでくれたのに、忘れちゃったんですか?」
「ううっ……おぼえて……なっ」
「こうやって突き上げて」
「あっあっ……うぅっ」
佳純が言っているのはあの発情期のことだろう。
ずいぶんと乱れたような気がするが、自分が何をしたのかはぼんやりしていて覚えていない。
俺の腰を掴んだ佳純は、これが好きでしたよねと言いながら、下から突き上げ始めた。
「奥まで欲しいと言ってねだる諒は、あんなに可愛かったのに」
「ああっ……、しらな……んんんっぁっ、そこぉ、だめっ……」
バチンバチンと音を立てながら、佳純が下から突き上げてくるので、俺は仰け反って揺さぶられながら大きく喘いだ。
目の前に火花が散るくらい痺れてしまうほどの強い快感だった。
佳純は俺がだめだという場所ばかり擦ってくるので、喘ぎ続けて口を閉じることができない。
だらしなく涎を垂らしてしまったが、それもペロリと舐められてしまった。
「はぁはぁ……諒、噛みたいよ」
荒い息を漏らして、佳純が耳元で囁いてきた言葉にドキッと心臓が揺れた。
今は発情期のセックスではないが、アルファには原始的な欲求が強く残っている。
特に挿入にいたる行為をすると、一時的に犬歯が発達して噛みつきたい衝動に駆られると聞いた。
それは捕食というより、一種の求愛行動で、それが番を作るというシステムの元になるらしい。
つまり、普通のセックスでも、相手を噛みたくて仕方がなくなってしまうらしい。
欲情に濡れた瞳で見つめられたら胸がキュッと締め付けられてしまった。
俺だって、もう佳純のものだって、一部だって証を刻んで欲しい。
「い……いよ、かんで……」
「諒………」
「あ………っぅ……ん、ん」
許可を得たからか、いつもの優しげな佳純の瞳に獰猛な獣の光が宿った。
佳純は俺の脇に手を入れて持ち上げて、ズルリと自身を引き抜いた。
熱い塊が消えてしまって切ない声をあげる俺を、今度はうつ伏せにした。
俺の腰を持ち上げた佳純は、再び灼熱の杭を後ろに打ち込んできた。
「あああ……、あつ……あつい」
「諒……、ナカが溶けていて、絡みついてきます。あっ……すぐに……もっていかれ……そうで……」
俺の背中に手を這わせた佳純は、後ろから胸の頂を指で摘んでコリコリと擦ってきた。
甘い摩擦に電流が流れたように痺れてしまい、俺が後ろをぎゅっと締めると、今度は佳純が堪えるような声を上げた。
「諒さ……だめ、少し、動きます」
だめだめと言うのはいつも俺だが、佳純がだめだと掠れた声を上げるのは妙に胸が熱くなってしまう。
もっと俺の中で気持ち良くなって、だめになるくらい佳純にも乱れて欲しかった。
「っぅ……アッ、アッ……っっ……んんっ」
「諒さ……ハァハァ……諒……諒……」
ゆるゆると腰を動かしていた佳純も限界が近くなったのか、徐々に深く突き入れるようになり、パンパンと音を立てながら激しく腰を打ち付けるようになった。
もう、会話なんてする余裕はない。
お互い夢中だ。
佳純は俺を貪るように、激しくピストンをして終わらない。俺は喘ぎながら、自分で布団に擦り付けて達していた。
気持ちいい。
頭がのぼせたように熱くて溶けてしまう。
気持ちよくてたまらない。
「はぁ……ハァ、ああっ……おかしく……なっちゃ」
「私もです。……こんなに愛おしくて気持ち良くて……もうおかしくなって……ます」
佳純が俺のうなじの辺りをペロペロと舐めてきた。まるで動物が戯れてきたように感じるが、衝動を抑えているかもしれないと思った。
佳純は優しいから、傷つけてしまうと思って、まだ堪えているのだろうと。
「かんで、いい……いいよ、きて、かすみ」
番になるには発情期に噛まれる必要があるので、今のこの行為ではあまり意味ない。
でも、二人を結びつける証としては、これ以上ないくらい嬉しく思えてしまった。
「諒、諒……愛してる」
「んっ、おれも………んっああっ!」
鋭い歯がうなじに当てられて、ずぷりと肌を貫いて俺の中に入ってきたのを感じた。
ジンジンと感じる痛みは確かにあるが、これが愛の行為なのだと思うと、興奮で頭はより熱くなった。
「もっとぉ……つよく、ふかく……して」
どちらの楔のことを言っているのか、もう自分でも分からない。
とにかく痛みと快感で頭は沸騰してしまい、佳純と一つになることしか考えられなくなった。
佳純は俺の望み通り、二つの楔を深く突き入れた。
一度抜いた後再び奥深くをえぐるようにして、ぶるりと震えた。
「ああぁ………おれも……」
中に熱い飛沫を感じたら、俺もガクガクと腰を揺らして達してしまった。
もう何度達したか分からない。
体の奥まで佳純の色に染まってしまったみたいで、泣きたいくらいに嬉しかった。
自身を引き抜いた佳純は、ぐたんと俺の背に覆いかぶさってきた。幸せな重みを感じながら、しばらく二人で荒い息を吐いて快感の残りを味わった。
「……今回は長く出ないんですね」
「ああ、アレのことですか? 発情期でない時は、いたって普通なのですよ」
発情期の終わりで意識を取り戻したが、一番びっくりしたのはやはりアレだろう。
毎回あんな身動きの取れない濃厚な三十分が続いたら困ると思ったので、ホッとしたが少しだけ寂しくも感じた。
「でも、その代わり、回数はこなせますよ」
まだ気だるさでとろんとしていた俺の顔に、佳純はキスの雨を降らせてきた。
そして再び元気になっているソコをお腹に押し付けてきた。
「んっ……ええと、おれは、ずっと家にいたので、体力は全然なくてですね……」
佳純には悪いが、ムエタイをやっていた人と、万年引きこもりだった俺では基礎体力が全然違うのだ。
遠回しに伝えてみたのだが、佳純は嬉しそうにニコニコと笑った。
「ああ、可愛い。ちょっとビクビクしている顔も食べてしまいたい。まだまだ噛み足りないんですよ。ここもここも、イク度に噛んでいきましょうか」
「もう……何の遊びですか。途中で絶対寝ちゃいます。今でもうとうとして目が……」
「諒さん、夢じゃないって確かめましょうよ」
「ううっ、もう確かめられたので、大丈夫です」
「そんな冷たいことを言わないでください。ほら、次はお耳をカミカミしちゃいますよ」
「はっはひっ、ははっ、くすぐった……ははは」
「お腹いっぱいにしてくれるんでしょう? 私はまだお腹が空いてます」
自分のお腹をポンポン叩いて、子供のようなことを言う佳純に笑ってしまった。
こんな愛おしい人に甘えられたら、仕方がないなと思ってむくりと起き上がった。
「ベタベタなので、シャワーをしたいです。それで、佳純さんがよかったら、今度は湯船の中で……仲良くしたいなと……」
すでに体がガクガクしているが、少し休憩を入れれば何とか付いていけるかもしれない。
お風呂はそのために誘ってみたのだが、俺の誘いに佳純は目を輝かせて、俺をガバッと抱きしめてきた。
「しましょう! いーっぱいしましょう!」
テンションが上がったのか、佳純は俺を抱っこして持ち上げてしまった。
細腕に見えて意外と筋肉があって力強い佳純は、俺を抱えて軽々と歩き出した。
「諒さんと話したいことも、やりたいこともたくさんあります。少しずつ、一緒に叶えていきましょうね」
「はい、よろしくお願いします」
初めて会った時からは長い年月が経ってしまったが、大人になって再会して、そこからの時間もまだ浅く、気持ちは付き合い始めたばかりだ。
俺だってあれやこれや、やりたいことがたくさん思い浮かんでしまった。
「あの、俺……、街でデートがしてみたいです。夢だったんです、外で待ち合わせして、一緒に映画を見て、ポップコーンを食べて、見終わったらカフェでお茶しながら感想を言い合って、意見が合わなくて喧嘩して、でもすぐ仲直りして、それでそれで……」
「分かりました、ずいぶんと具体的で素敵なデートプランですね。ふふふっ、分かりました。デートにもたくさん行きましょう」
恋人はいなかったが、年齢の分、俺には理想のデートの妄想だけはたっぷりと出来上がっていた。
いつか好きになった人とと思っていたが、まさか結婚を先にしてしまうとは思わなかった。
俺の妄想たっぷりなお願いを佳純はクスリと笑って聞いてくれた。
「約束ですよ」
「ええ、もちろんです。諒さんこそ、今度は忘れないでくださいね」
「分かりました」
二人で顔を見合わせて、クスクスと笑い合った。
数奇な運命の巡り合わせとでも言うのだろうか。
二人して受けた誤判定が、結果的に二人を結びつけたのだろうか。
諦めてばかりだった俺の人生は、佳純に再び出会えたことで、大きく変化を始めた。
佳純と一緒に幸せになりたいと思うと、限りない力が湧いてくる。
きっと困難なことは至るところで口を開けて、俺達を待ち受けているだろう。
でも、繋いだ手からもらった力が確実に俺を大きくして、二人で飛び越えていけると信じている。
こんな風に些細なことで幸せを感じる日々が、明日も明後日も、ずっとずっと続くように。
お腹がたっぷり満たされて、二人で転がって笑い合える日々をずっと……
「じゃあ、どこから洗いましょうか」
「そうだっ、一緒にボディソープを塗りっこしましょう。シャボン玉ができるくらいお風呂を泡だらけにするのが夢だったんです」
「まー、また可愛い夢を」
これは間違いなく現実だ。
けど、幸せな夢の続きみたいだと思いながら、二人で浴室のドアをパタンと閉めた。
□終わり□
佳純と会えなかった間に、君塚の次期当主との婚約を発表したことで、父の会社の株も上がり始めた。
すでに数件、業務提携の話も進んでいて、このままいけばマイナスイメージを払拭して、返り咲くことができると父は意気込んでいた。
会食を終えて、部屋のフロアまで戻り荷物を片付けた。
俺と佳純はそのまま一泊するので、両親と玲香は先に帰ることになった。
エレベーターを待つ間、両親と佳純は和やかに話していた。
その後ろで俺は玲香に声をかけた。
「玲香、せっかく帰ってきてくれたのに、ちゃんと説明もできなくて、ここまで来てもらって、本当にごめん」
「別にいいわよ。とりあえずイケメンと結婚できるならいいかなくらいに軽く考えただけだし。それに、諒の幸せそうな顔を見れただけで、着飾った甲斐があったわよ」
「玲香………」
玲香の笑顔は昔と変わらず、眩しいくらい光り輝いていた。いつもこの明るさでたくさんの人を照らしてきた。
俺もその一人だ。
これからもきっとそうだろう。
「まっ、商談も出来たし、私は絶好調」
「え?」
「パパの業務提携と一緒よ。さっき、君塚さんと話して、私の水墨画の作品と君塚陶器がコラボすることになったの。こりゃがっぽり入ってくるわよー」
そういえば玲香は最近水墨画にハマっていて、海外でも個展を開いていた。
転んでもただでは起きないというか、さすがチャッカリ自分を売り込んでいる玲香に、感心してしまった。
「そうだっ、諒。君塚さんに、怖い夢見たから抱っこして寝かせてーなんて頼んだらダメよ」
「なっ……っっ! それ、いつの話だよ!」
「えー、私が家にいた頃は、夜中になると一緒に寝てーってドアの前で泣いてたくせに。諒は寂しがり屋だよね」
「ばっ…だっ……昔の話を……! もう大丈夫だよ!」
久々に兄妹の空気で戯れていたら、父が玲香の名前を呼んだ。
見るとエレベーターが開いていて、両親はすでに乗り込んでいた。
ニヤニヤした顔の玲香が遅れて乗り込んで、お幸せにと言って手を振ってきた。
俺は手を振り返して、佳純は頭を下げて三人を見送った。
ほとんど音もなく、静かにエレベーターのドアは閉まった。
「佳純さん」
「はい」
「さっきの写真、もう一回見せてください」
「絶対だめです」
みんなが帰ったらまた見せてもらおうと思っていたのに、笑顔の佳純に速攻で断られてしまった。
「ええー、すごく可愛いのにー。思い出したんですよ。たまに、子供の頃、あのぽちゃっとしたほっぺをツンツンする夢を見ていました。あれは、佳純さんだったんですよ」
「ゆ……夢に見ていただけたのは光栄ですが、あれは私の黒歴史ですので、写真はすでに封印しております。ああ、そんな目をしてもだめです。あれから私は、相応しい男になるために努力を重ねたのですから」
「そういえば、お祭りで椎崎さんを止めた時、やけにカッコよかったですけど、何か格闘技でも?」
「かっ……カッコよかった、ですか。実は、甘いものを制限したのと、体作りのためにムエタイを少し、体質的に筋肉はあまり付きませんでしたが、この通り体は軽くなりました」
佳純が見せてくれた子供の頃の写真は、やけに年季の入った畳ジワがあったので、おそらく玲香が忘れていたら記憶を思い出すきっかけになればと、持ち歩いていたものに違いない。
黒歴史だと言っているが、俺にはあの頃の可愛い佳純も今の佳純も同じように愛おしく思えた。
写真はだめだと頑なになっていた佳純だったが、カッコよかったが効いたのか、一気に機嫌が良くなったように見えた。
「私はあまり強そうには見えないかもしれないですけど、篤史百人くらいだったら、簡単に倒せますので、諒さんの騎士役はお任せください」
「ふふふっ、百人って。椎崎さん、結構強そうに見えますけど」
「ああ、あっちは見た目だけです。てんとう虫が肩についただけで叫ぶ男ですから」
それでよく農家をやっていられるなと思って、虫を怖がっている椎崎を想像したらおかしくて笑ってしまった。
「篤史の話はここまでにして、そろそろ部屋に戻りませんか?」
気がついたら、みんなを見送った後、エレベーターホールで話し込んでしまった。
今朝家を出る時は、重くて苦しい気持ちだったのが信じられない。
谷底から一気に天まで駆け上がってしまった。
これが夢だったら嫌だと思った俺は、佳純のスーツの袖を掴んだ。
「佳純さん、これは現実ですか? 一緒にいられることが嬉しくて……まだ信じられないんです」
「どうでしょうか。私もまだ夢の中にいるようです」
フッと微笑んだ佳純は俺を抱き寄せた後、俺の髪に手を入れて指で滑るように撫でてきた。
「だから一緒に、夢じゃないって確かめませんか?」
「えっ………」
「というか、お願いです。確かめさせてください」
「………んっ」
佳純の透き通った瞳に誘われるように目を閉じたら、すぐに熱い唇が重なってきた。
柔らかくて溶けてしまいそうに甘い。
この感触をずっと待っていたのだ。
唇に始まりの熱を感じながら、もっと奥まで欲しいとゆっくり口を開いた。
「んっ……はぁ…はぁぁ……、かす……さ……も……だめ……」
何度限界を訴えても、まだ足りないと言って、佳純は俺の後ろに指を入れて丁寧にほぐしていた。
「だいぶ柔らかくなりましたけど、まだもう少し。発情期でない時のセックスはしっかり準備をしないといけません」
ベッドに仰向けに寝かされた俺は、足を開いた状態た。
全て丸見えになってしまう恥ずかしい格好で、その足の間には嬉々とした表情を浮かべた佳純がいる。
発情期には勝手に受け入れる準備ができてしまうソコは、それ以外の時は自然には濡れず硬くなっているので準備が必要なのは分かる。
だが、エレベーターホールでキスから始まり、部屋に移動してすぐにスーツを脱がし合ってバスルームに入った。
そこでも佳純は俺がもういいと言うほど、俺の体を洗いながら丁寧にソコをほぐしていた。
ベッドに移動したら、オイルを使って指でほぐしながら、佳純は俺のアソコをぱくっと咥えてしまった。
前と後ろからもたらされる快感にあっという間に上り詰めた俺は、佳純の口内で達してしまったが、佳純の愛撫はそれでは終わらなかった。
アルファにとってオメガのソレは甘くて美味しく感じるという、嘘か本当かわからない知識を披露しながら、またよろしくとばかりに、たっぷり舐められた後じゅばじゅばと吸われてしまった。
挿入される前に二回も達してしまい、すでに意識がとろけている。
佳純のソレはギンギンに勃ち上がっているのが見えるし、もうこっちの気持ちはバッチリなので早く来てほしくてたまらなかった。
今度はこっちを攻めてみようかな、なんて言って佳純は乳首を愛撫し始めたので、まだまだやめそうになかった。
このままだと、俺だけ連続でイキ過ぎて失神しそうな気配しかない。
佳純の腕を掴んだ俺は、むくりと上半身を起こした。
俺だって佳純に気持ち良くなって欲しかった。
佳純の肩に手を置いて、上に重なるように体を乗せた。勃ち上がったお互いのモノがぶるんと擦れて、濃い息を吐いて快感に震えた。
「諒さん?」
膝立ちになって佳純が散々いじっていた後孔に手を這わせた。
自分の指を入れて広げてみたら、驚くほど柔らかくてとろとろになっていた。
「も……はやく、挿れたい、ここ……寂しい」
「はぁ……、可愛すぎます」
目元が赤くなり、困った顔になった佳純のソレが、ぐんと質量を増して揺れた。
「玲香さんが言っていた寂しがり屋は本当ですね。コレが欲しいんですか」
「うぅ……ぁ、ほし……」
佳純は俺の腰を掴んで、後孔に大きなモノをピタリと当てた。入口をぐりぐりと擦られたら、それだけで気持ち良くなってしまった。
「もっと可愛がってからと思ったんですが、もうほぐれていますからいいでしょう。諒、そのまま、ゆっくり腰を下ろしてください」
「んっ……あっ………、おおきっ……っっ」
たっぷりと濡れたオイルの滑りを利用すれば、とろとろになっていたソコは、あっという間に佳純を飲み込んだ。
大きなモノに押し広げられる感覚はあるが、痛みはほとんどなかった。
「あっ……ハァハァ、……ぁ…くっっ」
痛みの代わりに強烈な快感が押し寄せてきて、全部中に受け入れた瞬間に触れてもいないのに放ってしまった。
「ふふっ、私のを飲み込んだら出ちゃったんですか?」
嬉しそうな顔になった佳純は、達してぷるぷると震えている俺のを掴んで擦ってきた。
「あっ、んんんっ、いま……イったばかり……からぁ」
「あれ? 敏感な時に擦られるの好きでしたよね?」
「えっ……そんなっ」
「あの時はあんなに喜んでくれたのに、忘れちゃったんですか?」
「ううっ……おぼえて……なっ」
「こうやって突き上げて」
「あっあっ……うぅっ」
佳純が言っているのはあの発情期のことだろう。
ずいぶんと乱れたような気がするが、自分が何をしたのかはぼんやりしていて覚えていない。
俺の腰を掴んだ佳純は、これが好きでしたよねと言いながら、下から突き上げ始めた。
「奥まで欲しいと言ってねだる諒は、あんなに可愛かったのに」
「ああっ……、しらな……んんんっぁっ、そこぉ、だめっ……」
バチンバチンと音を立てながら、佳純が下から突き上げてくるので、俺は仰け反って揺さぶられながら大きく喘いだ。
目の前に火花が散るくらい痺れてしまうほどの強い快感だった。
佳純は俺がだめだという場所ばかり擦ってくるので、喘ぎ続けて口を閉じることができない。
だらしなく涎を垂らしてしまったが、それもペロリと舐められてしまった。
「はぁはぁ……諒、噛みたいよ」
荒い息を漏らして、佳純が耳元で囁いてきた言葉にドキッと心臓が揺れた。
今は発情期のセックスではないが、アルファには原始的な欲求が強く残っている。
特に挿入にいたる行為をすると、一時的に犬歯が発達して噛みつきたい衝動に駆られると聞いた。
それは捕食というより、一種の求愛行動で、それが番を作るというシステムの元になるらしい。
つまり、普通のセックスでも、相手を噛みたくて仕方がなくなってしまうらしい。
欲情に濡れた瞳で見つめられたら胸がキュッと締め付けられてしまった。
俺だって、もう佳純のものだって、一部だって証を刻んで欲しい。
「い……いよ、かんで……」
「諒………」
「あ………っぅ……ん、ん」
許可を得たからか、いつもの優しげな佳純の瞳に獰猛な獣の光が宿った。
佳純は俺の脇に手を入れて持ち上げて、ズルリと自身を引き抜いた。
熱い塊が消えてしまって切ない声をあげる俺を、今度はうつ伏せにした。
俺の腰を持ち上げた佳純は、再び灼熱の杭を後ろに打ち込んできた。
「あああ……、あつ……あつい」
「諒……、ナカが溶けていて、絡みついてきます。あっ……すぐに……もっていかれ……そうで……」
俺の背中に手を這わせた佳純は、後ろから胸の頂を指で摘んでコリコリと擦ってきた。
甘い摩擦に電流が流れたように痺れてしまい、俺が後ろをぎゅっと締めると、今度は佳純が堪えるような声を上げた。
「諒さ……だめ、少し、動きます」
だめだめと言うのはいつも俺だが、佳純がだめだと掠れた声を上げるのは妙に胸が熱くなってしまう。
もっと俺の中で気持ち良くなって、だめになるくらい佳純にも乱れて欲しかった。
「っぅ……アッ、アッ……っっ……んんっ」
「諒さ……ハァハァ……諒……諒……」
ゆるゆると腰を動かしていた佳純も限界が近くなったのか、徐々に深く突き入れるようになり、パンパンと音を立てながら激しく腰を打ち付けるようになった。
もう、会話なんてする余裕はない。
お互い夢中だ。
佳純は俺を貪るように、激しくピストンをして終わらない。俺は喘ぎながら、自分で布団に擦り付けて達していた。
気持ちいい。
頭がのぼせたように熱くて溶けてしまう。
気持ちよくてたまらない。
「はぁ……ハァ、ああっ……おかしく……なっちゃ」
「私もです。……こんなに愛おしくて気持ち良くて……もうおかしくなって……ます」
佳純が俺のうなじの辺りをペロペロと舐めてきた。まるで動物が戯れてきたように感じるが、衝動を抑えているかもしれないと思った。
佳純は優しいから、傷つけてしまうと思って、まだ堪えているのだろうと。
「かんで、いい……いいよ、きて、かすみ」
番になるには発情期に噛まれる必要があるので、今のこの行為ではあまり意味ない。
でも、二人を結びつける証としては、これ以上ないくらい嬉しく思えてしまった。
「諒、諒……愛してる」
「んっ、おれも………んっああっ!」
鋭い歯がうなじに当てられて、ずぷりと肌を貫いて俺の中に入ってきたのを感じた。
ジンジンと感じる痛みは確かにあるが、これが愛の行為なのだと思うと、興奮で頭はより熱くなった。
「もっとぉ……つよく、ふかく……して」
どちらの楔のことを言っているのか、もう自分でも分からない。
とにかく痛みと快感で頭は沸騰してしまい、佳純と一つになることしか考えられなくなった。
佳純は俺の望み通り、二つの楔を深く突き入れた。
一度抜いた後再び奥深くをえぐるようにして、ぶるりと震えた。
「ああぁ………おれも……」
中に熱い飛沫を感じたら、俺もガクガクと腰を揺らして達してしまった。
もう何度達したか分からない。
体の奥まで佳純の色に染まってしまったみたいで、泣きたいくらいに嬉しかった。
自身を引き抜いた佳純は、ぐたんと俺の背に覆いかぶさってきた。幸せな重みを感じながら、しばらく二人で荒い息を吐いて快感の残りを味わった。
「……今回は長く出ないんですね」
「ああ、アレのことですか? 発情期でない時は、いたって普通なのですよ」
発情期の終わりで意識を取り戻したが、一番びっくりしたのはやはりアレだろう。
毎回あんな身動きの取れない濃厚な三十分が続いたら困ると思ったので、ホッとしたが少しだけ寂しくも感じた。
「でも、その代わり、回数はこなせますよ」
まだ気だるさでとろんとしていた俺の顔に、佳純はキスの雨を降らせてきた。
そして再び元気になっているソコをお腹に押し付けてきた。
「んっ……ええと、おれは、ずっと家にいたので、体力は全然なくてですね……」
佳純には悪いが、ムエタイをやっていた人と、万年引きこもりだった俺では基礎体力が全然違うのだ。
遠回しに伝えてみたのだが、佳純は嬉しそうにニコニコと笑った。
「ああ、可愛い。ちょっとビクビクしている顔も食べてしまいたい。まだまだ噛み足りないんですよ。ここもここも、イク度に噛んでいきましょうか」
「もう……何の遊びですか。途中で絶対寝ちゃいます。今でもうとうとして目が……」
「諒さん、夢じゃないって確かめましょうよ」
「ううっ、もう確かめられたので、大丈夫です」
「そんな冷たいことを言わないでください。ほら、次はお耳をカミカミしちゃいますよ」
「はっはひっ、ははっ、くすぐった……ははは」
「お腹いっぱいにしてくれるんでしょう? 私はまだお腹が空いてます」
自分のお腹をポンポン叩いて、子供のようなことを言う佳純に笑ってしまった。
こんな愛おしい人に甘えられたら、仕方がないなと思ってむくりと起き上がった。
「ベタベタなので、シャワーをしたいです。それで、佳純さんがよかったら、今度は湯船の中で……仲良くしたいなと……」
すでに体がガクガクしているが、少し休憩を入れれば何とか付いていけるかもしれない。
お風呂はそのために誘ってみたのだが、俺の誘いに佳純は目を輝かせて、俺をガバッと抱きしめてきた。
「しましょう! いーっぱいしましょう!」
テンションが上がったのか、佳純は俺を抱っこして持ち上げてしまった。
細腕に見えて意外と筋肉があって力強い佳純は、俺を抱えて軽々と歩き出した。
「諒さんと話したいことも、やりたいこともたくさんあります。少しずつ、一緒に叶えていきましょうね」
「はい、よろしくお願いします」
初めて会った時からは長い年月が経ってしまったが、大人になって再会して、そこからの時間もまだ浅く、気持ちは付き合い始めたばかりだ。
俺だってあれやこれや、やりたいことがたくさん思い浮かんでしまった。
「あの、俺……、街でデートがしてみたいです。夢だったんです、外で待ち合わせして、一緒に映画を見て、ポップコーンを食べて、見終わったらカフェでお茶しながら感想を言い合って、意見が合わなくて喧嘩して、でもすぐ仲直りして、それでそれで……」
「分かりました、ずいぶんと具体的で素敵なデートプランですね。ふふふっ、分かりました。デートにもたくさん行きましょう」
恋人はいなかったが、年齢の分、俺には理想のデートの妄想だけはたっぷりと出来上がっていた。
いつか好きになった人とと思っていたが、まさか結婚を先にしてしまうとは思わなかった。
俺の妄想たっぷりなお願いを佳純はクスリと笑って聞いてくれた。
「約束ですよ」
「ええ、もちろんです。諒さんこそ、今度は忘れないでくださいね」
「分かりました」
二人で顔を見合わせて、クスクスと笑い合った。
数奇な運命の巡り合わせとでも言うのだろうか。
二人して受けた誤判定が、結果的に二人を結びつけたのだろうか。
諦めてばかりだった俺の人生は、佳純に再び出会えたことで、大きく変化を始めた。
佳純と一緒に幸せになりたいと思うと、限りない力が湧いてくる。
きっと困難なことは至るところで口を開けて、俺達を待ち受けているだろう。
でも、繋いだ手からもらった力が確実に俺を大きくして、二人で飛び越えていけると信じている。
こんな風に些細なことで幸せを感じる日々が、明日も明後日も、ずっとずっと続くように。
お腹がたっぷり満たされて、二人で転がって笑い合える日々をずっと……
「じゃあ、どこから洗いましょうか」
「そうだっ、一緒にボディソープを塗りっこしましょう。シャボン玉ができるくらいお風呂を泡だらけにするのが夢だったんです」
「まー、また可愛い夢を」
これは間違いなく現実だ。
けど、幸せな夢の続きみたいだと思いながら、二人で浴室のドアをパタンと閉めた。
□終わり□
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