ファンの鑑のカガミさんは、推しの騎士様を幸せにしたい!

朝顔

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番外編

おかわりゴールドフィンガー

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「あれ、今日の昼は食堂に行かないんですか?」
 アレクサンドルがバスケットを持って歩いていると、前から歩いてきたコモンが話しかけてきた。
「ああ、異世界部に行ってくる」
「あらら、奥さまと。昼前ですがご馳走様です」
 コモンのニヤけた顔を手で払い、アレクサンドルは宮殿の端にある異世界部に向かった。今まで掘立て小屋のような建物だったが、最近建て直して煉瓦造りの大きな建物になった。
 彼らの仕事ぶりが評価されたのだ。
 街での評判は元々良かったが、少し前に結婚したバスチン卿が結婚式の演出を任せたことで、貴族の間でも噂になり、依頼が殺到していると聞く。
 異世界部の人気は良いことだが、アレクサンドルにとっては、少し複雑な感情になる。愛しいパートナーであるカガミを独り占めできなくなるからだ。
 最近は夜が遅く、朝も早く邸を出ていくので、寂しさを感じていた。
 しかし、嫉妬など見苦しいものだ。ここは大きく構えて送り出すべき。
 アレクサンドルはバスケットを顔の横まで持ち上げる。気を利かせたコックが、お昼に誘ってみたらどうかと持たせてくれたのだ。
 考えたら職場が近いのだから、会いに行けばいい話だと気づいた。自然な感じで顔を出そうと思いながら、二階の事務所に行くために階段を上った。
 すると、何やら賑やかな声が聞こえてくる。
 そう言えば、最近、また噴水から異世界人が飛び出してきて、新人が入ったと聞いていた。
 軽くノックをして、ドアを開けると、楽しそうな笑い声が溢れ出してきた。
「あ、アレクさん。こんにちはー!」
「おぉ、邪魔して悪いな」
「とんでもない。カガミさん、荷物を取りに行っていてすぐ戻りますよ」
 受付に座っていて、気づいてくれたのはアズマだった。カガミと仲の良いアズマのことを最初は警戒していたが、話してみるとよく気がつき、気さくで良いやつだと分かった。
 アズマと軽く世間話でもしようかと思っていると、いつの間にか、目の前に背の高い男が立っていた。アレクサンドルも大きいが、同じくらいか、少し大きいかもしれない。
「騎士様ですね。どうも、異世界部の新人です」
「ああ、君が……」
 整った甘い顔をした男だ。肌の色は浅黒く、髪は金と黒が混じっている。目尻に皺があり、おそらく四十代くらいに見えた。手足が長く、細身だが体つきはしっかりしている。差し出された手の指が、やけに長いのが印象的だった。
 軽く握手をすると、男はニコッと笑ったが、口の端に見えた歯が金色だったので、ギョッとしてしまう。
「本名はヤスイですが、GFヤスと呼んでください」
「じー……え……ふ……」
「前の世界では、AV男優やってました。大したことはないですけど」
「えー……ぶ……い……」
 言っている意味が分からずに、アレクサンドルがポカンとしていると、アズマが首を振りながら近寄ってきた。
「大したことないなんて! 男なら誰でもお世話になったことがある有名人なんです! 熟女系からゲイモノまで男優歴もすごいですけど、誰でも一秒で昇天させるって動画がSNSでバズって、伝説の男と呼ばれているんです!」
「まぁ、それほどでも、ないですけど」
 ニヤッと笑ったヤスはまた金歯を見せて、顎に手を当てポーズのようなものをキメている。言っていることがサッパリ分からないが、おかしな男が来たなと思ってしまった。
 そこでドアがガチャリと開いて、カガミが戻ってきた。
「あ、アレク様。何かありましたか?」
「いや……昼を一緒にどうかなと……」
「わぁぉ、嬉しいです! 今支度しますね」
 朝キスをして別れたばかりだが、カガミの笑顔を見るとホッとする。特に訳の分からない変な男に会った後なので眩しく見えた。
「凛次郎、鞄をこっちへ。束ねてまとめるだけだろう。後は俺がやっておくよ」
「ちょ……ヤスさん。その名前で呼ばないでって……。すみません、色別に頼みます」
 ヤスが変な名前でカガミを呼んだので、アレクサンドルは首を傾げる。恥ずかしそうな顔をしたカガミは、ヤスに持っていた鞄を手渡した。
「どうぞー、ごゆっくり」
 ヤスは口元近くで長い指をクネクネと回し、またニヤリと笑う。何やらムカつく笑顔だなと思い始めてきた。
「凛次郎ちゃん。相談があったら、いつでも乗るよん」
「や、やめてください……もうー……」
 何やらまた意味不明なやり取りをして、カガミは真っ赤になり、アズマは後ろで爆笑している。
 変な空気のままカガミと外に出たが、何かおかしい気がして頭に入ってこない。
「中庭に行きましょうか。あそこなら、誰も来ませんから」
 中庭と呼んでいるのは、建物の奥にあり、元々資材置き場だった場所だ。今は使われておらず、草が伸び放題になっていて、休憩場として利用しているのはカガミくらいだと聞いた。
 残された木材の上に座り、コックが用意してくれたパンや飲み物を広げる。青空の下、カガミと二人で食べる昼食は最高なはずなのに、なぜか胸に落ちないのは先ほどのヤスのせいだ。
「あの、ヤスという男だが……」
「ああ、新入りのヤスさんですね。ここに来たのは、一月ほど前ですが、もうすっかり慣れて暮らしていますよ。歳は俺より十上らしいですけど、面白い方です。揶揄ってくるのが面倒ではありますね」
「エーブイダン……ユーと言うのは、どういう職業なんな?」
 気になっていたことを聞いてみると、カガミは飲んでいた水をブっと噴き出した。
「ゴッ……ゲッホ、そ、それは……その……セックスを仕事に……」
「セッ……セッ……なに!? 男娼なのか?」
「ええと……、男娼というより、セックスの指南役と言いますか……。俺は知らなかったんですけど、そんな感じみたいです」
 カガミがモゴモゴして言い辛そうにしているワケが分かった。職業で何か言うつもりはないが、カガミの側にそんな男がいると、若干不安になる。
「悪い人ではないです。陽キャで……、楽しいことが好きな人なんですよ。大人なので、引く時はちゃんと引いてくれます」
「リンジローというのは?」
「そ、それは……私の名前です。可賀見凛次郎というのが本名でして、……カガミはええと……家名ですね」
「な、な、何だって!? なんで教えてくれなかったんだ!」
 ずっとカガミだけが名前だと思っていたので、初めて知った事実に驚いた。カガミの肩を掴んでグラグラ揺らすと、カガミは困った顔になる。
「いや、この名前、あまり好きじゃなくて言ってなかったんです。たまたま、ポケットに入れていた免許証……名前が書かれたカードをアズマに拾われて、それでみんなに……」
 カガミの両親は厳しい人で、優秀な兄の下、複雑な環境で育ったと聞かされた。名前が好きではないという気持ちが分からないでもないが、ちょっと寂しくなる。
「リンジロー……リンジロー」
「は……はい」
「リンジー」
「え?」
 呼びにくいなと思ったが、ピッタリハマる呼び方を見つけた。
「それはちょっと……」
「ずるい……俺だけ呼べないなんて」
 口を尖らせて拗ねてみると、カガミは仕方ないという顔で笑い頷いてくれた。
「分かりました。好きに呼んでください」
「他のやつにそう呼ばせないように、特にあのヤスだ。近づくのも危険だ」
 カガミは悪い人ではないというが、アレクサンドルの野生の勘が危険を察知している。
 あの男は何か、とんでもない武器を持っている。
「一秒で昇天……」
「どこまで聞いたんですか!」
「一秒で人を殺せる男だぞ! 危険人物じゃないか!」
「それは……あの……」
 真っ赤になったカガミは、周囲をキョロキョロと見回した後、アレクサンドルの耳に口を寄せてくる。
 何かと思い話を聞いていたアレクサンドルは、鼻から息を吸い込んだ。
「なっ……、なっ、なっ、性技だと!?」
「だから指南役なんです。そっちの方の……」
 ますます心配になったアレクサンドルは、カガミをぎゅっと抱きしめる。もう腕の中から出したくない気持ちだ。
「心配だ……。最近帰りが遅いし、あんな男が近くにいたら……」
「トリスタン殿下の仕事がなかなか終わらなくて……すみません。今日から普通通りに帰れますから。それに俺はアレクサンドル様しか見えません」
「カガミ……」
 抱きしめていたら、久々のカガミの匂いにムラムラしてしまった。体を弄り、服の中に手を入れるとカガミは目を閉じて気持ち良さそうな声を漏らした。
「今夜まで我慢できない」
「ん……アレクさ……ま」
 カガミに口付けて、胸を弄りながら、前に手を伸ばす。下着から取り出し、カガミもアレクサンドルのソコに触れ、お互い擦り出した。
「あ……あっ……ふっ……」
「くっ……っ……」
 アレクサンドルは強い快感に身を震わせる。カガミに擦られると、すぐに達してしまいたくなる。我慢するのが大変だ。
 一秒で相手を昇天させるのは凄いと言えるが、羨ましいとは思わない。できるだけ長くたっぷりと愛したいからだ。
「はぁ……はぁ……手の中に……」
「は……い……んっ……ぁ……んっ――!」
 カガミが放ったモノを手の中で受け止める。続いて自分も達したので、同じようにした。
 ハンカチで汚れを拭き取り、衣服を整えた後、二人で草の上に寝転ぶ。
 気怠さと甘い匂いに包まれ、そのまま眠りそうになってしまう。カガミに頭を撫でられ、アレクサンドルは幸せに目を閉じる。
 アレクサンドルはウトウトしながら、性技に長けているというのは、使えるかもしれないと頭の端で思い浮かべた。
 
 それからヤスは、アレクサンドルの紹介で王室性技指南役として職を得る。
 異世界部の稼ぎ頭となり、ハウツー本を多数出版、GFヤスの名は後世に残ったそうだ。
 


【おわり】
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感想 7

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みんなの感想(7件)

momo
2024.11.30 momo

完結おつかれさまでした&ありがとうございました🥳👏
最終話。2人の甘く可愛いいちゃいちゃや世話焼き王子にもめでたい春が来そうないい感じのラストだったなぁと思っていたら…
まさかの番外編に吹き出してしまいました😂(もしや彼がこちらに来た原因は腹◯死でしょうか?w)
異世界部の面々がこちらの世界ではほのぼのと暮らし充実している様で救われます💕
時にしんみり、時にくすっと笑わせてくれて、肩の力が抜け心が温かくなる。
まさに(朝顔先生らしい)ハートフルコメディでした🫶🫶🫶

2024.11.30 朝顔

momo様

最後まで読んでいただきありがとうございます(^^)
本編はホクホクしたラストになりましたが、番外編は期待の新人が来たらという設定で書かせていただきました。
みんなピンチに移動してくるので、ヤスの場合は、壁穴十人連続潮吹きに挑戦していて滑って転び……(ふざけすぎました、反省)
ハートフル!感じていただけたら嬉しいです!温かいご感想ありがとうございました!

解除
momo
2024.11.29 momo

新作エントリーありがとうございます😊
作者様の作品が好きで時々読ませていただいてます💕
はじめはこれはBL…?と思いながらも
カガミさんがんばれ〜と見守っていたら…
めでたくちゃんとBLになりました(*´艸`*)
異世界部の面々もほんわかしてて好きです❤️
最後まで見守ります✨

2024.11.29 朝顔

momo様

お読みいただきありがとうございます!
好きと言っていただけて嬉しいです☆☆
ハートフルコメディを目指していたので、前半は仲間達と仲良くのんびり感で突き進みました。
ようやくBLが顔を出してくれたので、最後は二人の色に染まってくれたらいいなと(^^)
ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです☆☆

解除
まめ
2024.11.28 まめ

更新ありがとうございます!

カガミさんの思いが街のみんなを動かし、会場が緑に染まっていく様子には、胸が熱くなりました。
アレク様の頑なな心が解けていく!カガミさん、頑張ってよかったんですよ。ちょっと前に推し活を広めたことを後悔してたとき、切なくて涙出そうでした。
結果、大成功でとてもうれしく思いました。

今度はカガミさんの番。幼い頃から自分にかけられた呪いから開放されますように! 

続きを楽しみにしています!

2024.11.29 朝顔

まめ様ー!

お読みいただきありがとうございます!
わっっ、更新まで読んでいただけるなんて、めちゃくちゃ嬉しいです♪♪
表紙の二人のイメージで映像を見るようにお話が書けました。宝物です(^^)
二人が幸せになるところを見届けていただけたら嬉しいです☆☆

解除

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