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コーチの悪戯
第1話 車の中で
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蹴翔という名前は漢字の通り、サッカーのシュートを捩ったものだ。
だからこの名前を出すと、ほぼ100%間違いなくサッカーやってるの?と皆から聞かれた。
命名の理由は単純だった。
父親の博が学生時代からずっとサッカーをやっていて、それで息子にこの名前を付けただけである。
そんなわけで、蹴翔は他のポーツを選ぶ権利も与えられないまま、小学校に入ると同時にサッカーを始めた。
だからと言って、野球がやりたいとかテニスがやりたいとか、そのようなことを言い出したことはなくて、結局のところ何だかんだ言ってもサッカーが好きな少年に育ち、いまは地元のサッカークラブに所属していた。
「蹴翔、今日はお父さん、練習見に行けないから」
サッカー大好き人間の博は、時間が許せば息子の練習を欠かさず見に行っていた。
「うん、わかった」
「新見にはいまLINE送っといたから、よろしく頼む、って」
「おっけー」
新見とは、蹴翔が所属しているサッカークラブのコーチで、同時に博の高校時代のサッカー部の後輩だった。
つまり蹴翔は父親の高校の後輩がコーチを務めているサッカークラブに所属しているのだった。
だから博はコーチである新見のことを「新見」と呼び捨てにし、逆に新見は博の事を「先輩」と呼ぶのだった。
ところが、博が練習を見に行けなかったその日、蹴翔は練習試合でのドリブルの最中に、他の子が仕掛けたカットに巻き込まれて転んでしまった。
「蹴翔、大丈夫か?」
「立てるか?」
直ぐに駆け寄った新見の呼びかけに対して、蹴翔は痛がるばかりで立ち上がれない。
仕方なく新見は蹴翔を何とか片足で立たせて背中におぶった。
スポーツマンの新見にしてみれば、6年生くらいの少年はまだ体も小さく体重も軽い。
体つきもゴツゴツした感じは全くなく、背中に子供の体特有の柔らかさを感じた。
「はい、集まれー」
「今日の練習はこれでお終いにする」
折しもちょうど練習時間が終わるころだった。
「みんな気を付けて帰るんだぞ」
はーい、元気な甲高い声で子供たちが返事した。
「蹴翔、お前はオレが車で送ってやるから」
新見は背負っている蹴翔にそう言って、自分の車に連れて行った。
3.5リッターエンジンの大きな黒いワンボックスカーで、ボディーがピカピカに光っている。
車内はとても広くて、後方のシートがフルフラットになるタイプの車だった。
新見は後部座席のシートを倒し、そこに蹴翔を寝かせた。
そして捻挫している方の足を特に気遣いながら、左右両方のシューズとソックスを脱がした。
「大丈夫か?」
「んー、ちょっと痛いです」
6年生ともなると成長の早い子はうっすらと脛毛が生えていたりするが、蹴翔の足は産毛すら確認できない。
「これはどうだ?」
「痛てっ」
足首を指で押すと痛むようだった。
「そうか、じゃあ、ここは?」
新見の手がふくらはぎや太ももを揉みながら、少しずつ足の付け根にせり上がっていった。
「そこは、痛くないです」
「全然大丈夫」
「いや、足全体を捻ってるかもしれないからな」
実際はそんなことはなかった。
捻ったのは足首だけなのは新見も十分知っている。
だが蹴翔には、新見の興味を惹きつける特別な「部分」があるのだった。
先輩が大事にしている蹴翔
ちょっと気が引けるが、もう我慢できない
いまこそ絶好のチャンスだ
新見は密かにそう思っていた。
サカユニのズボンは動きやすくするため、太ももの部分がゆったりと作られている。
新見はその裾の中へ左右からスルリと両手を滑り込ませた。
「蹴翔はブリーフ派なんだね」
思わずそんな独り言をつぶやいていた。
そしてパンツの上から蹴翔の特別な「部分」に触れた。
やわらかかった。
指で触れた股間の膨らみは、少年の肉体の全てを象徴するかのように、心地良い弾力だった。
一方でその瞬間、蹴翔の身がやや強張って、明らかに戸惑っているのも分かった。
「大丈夫、ちょっとだけだから」
新見の行為が、もはや捻挫とは無関係であると、蹴翔はそのとき初めて思った。
だからこの名前を出すと、ほぼ100%間違いなくサッカーやってるの?と皆から聞かれた。
命名の理由は単純だった。
父親の博が学生時代からずっとサッカーをやっていて、それで息子にこの名前を付けただけである。
そんなわけで、蹴翔は他のポーツを選ぶ権利も与えられないまま、小学校に入ると同時にサッカーを始めた。
だからと言って、野球がやりたいとかテニスがやりたいとか、そのようなことを言い出したことはなくて、結局のところ何だかんだ言ってもサッカーが好きな少年に育ち、いまは地元のサッカークラブに所属していた。
「蹴翔、今日はお父さん、練習見に行けないから」
サッカー大好き人間の博は、時間が許せば息子の練習を欠かさず見に行っていた。
「うん、わかった」
「新見にはいまLINE送っといたから、よろしく頼む、って」
「おっけー」
新見とは、蹴翔が所属しているサッカークラブのコーチで、同時に博の高校時代のサッカー部の後輩だった。
つまり蹴翔は父親の高校の後輩がコーチを務めているサッカークラブに所属しているのだった。
だから博はコーチである新見のことを「新見」と呼び捨てにし、逆に新見は博の事を「先輩」と呼ぶのだった。
ところが、博が練習を見に行けなかったその日、蹴翔は練習試合でのドリブルの最中に、他の子が仕掛けたカットに巻き込まれて転んでしまった。
「蹴翔、大丈夫か?」
「立てるか?」
直ぐに駆け寄った新見の呼びかけに対して、蹴翔は痛がるばかりで立ち上がれない。
仕方なく新見は蹴翔を何とか片足で立たせて背中におぶった。
スポーツマンの新見にしてみれば、6年生くらいの少年はまだ体も小さく体重も軽い。
体つきもゴツゴツした感じは全くなく、背中に子供の体特有の柔らかさを感じた。
「はい、集まれー」
「今日の練習はこれでお終いにする」
折しもちょうど練習時間が終わるころだった。
「みんな気を付けて帰るんだぞ」
はーい、元気な甲高い声で子供たちが返事した。
「蹴翔、お前はオレが車で送ってやるから」
新見は背負っている蹴翔にそう言って、自分の車に連れて行った。
3.5リッターエンジンの大きな黒いワンボックスカーで、ボディーがピカピカに光っている。
車内はとても広くて、後方のシートがフルフラットになるタイプの車だった。
新見は後部座席のシートを倒し、そこに蹴翔を寝かせた。
そして捻挫している方の足を特に気遣いながら、左右両方のシューズとソックスを脱がした。
「大丈夫か?」
「んー、ちょっと痛いです」
6年生ともなると成長の早い子はうっすらと脛毛が生えていたりするが、蹴翔の足は産毛すら確認できない。
「これはどうだ?」
「痛てっ」
足首を指で押すと痛むようだった。
「そうか、じゃあ、ここは?」
新見の手がふくらはぎや太ももを揉みながら、少しずつ足の付け根にせり上がっていった。
「そこは、痛くないです」
「全然大丈夫」
「いや、足全体を捻ってるかもしれないからな」
実際はそんなことはなかった。
捻ったのは足首だけなのは新見も十分知っている。
だが蹴翔には、新見の興味を惹きつける特別な「部分」があるのだった。
先輩が大事にしている蹴翔
ちょっと気が引けるが、もう我慢できない
いまこそ絶好のチャンスだ
新見は密かにそう思っていた。
サカユニのズボンは動きやすくするため、太ももの部分がゆったりと作られている。
新見はその裾の中へ左右からスルリと両手を滑り込ませた。
「蹴翔はブリーフ派なんだね」
思わずそんな独り言をつぶやいていた。
そしてパンツの上から蹴翔の特別な「部分」に触れた。
やわらかかった。
指で触れた股間の膨らみは、少年の肉体の全てを象徴するかのように、心地良い弾力だった。
一方でその瞬間、蹴翔の身がやや強張って、明らかに戸惑っているのも分かった。
「大丈夫、ちょっとだけだから」
新見の行為が、もはや捻挫とは無関係であると、蹴翔はそのとき初めて思った。
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