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キィン…キィン…
ここはマリネ村。“風の国”東部に位置する、小さな村。いつも、ある子供が父に剣術を教わっている。
「真探!オメェもう7歳なんだ!いつまでそんなトロい動きしてんだよ!!」
「父さん!僕だって頑張ってるんだ!なんでそんなひどいこと言うの!?」
真探(しんじ)は、他の子より剣術の才能がなかった。対して父は、剣術の天才で、遥か昔の戦争で大活躍した英雄とされていた。然し、その戦いで頭をひどく打ったのか、その記憶はない、と言っていた。
「ったく…魂環を見習ってくれ…」
「え?なんて?」
「いや…。なんでもねぇ…。さ、続けるぞ!」
今日も進捗はなかった。
ーーー
ハァ…なんで俺は強くなれねーんだ…!
あ!そうだ!昔、父さんが剣術には流派ってもんがあると言っていた気がするぞ…明日聞いてみて、俺にあった流派を見つけよう!
翌日
「父さん!剣術にはいろいろな流派があるんでしょ!?僕に合った流派を見つけるから、教えてよ!!」
「あ~…生憎だが、俺は攻流以外の流派を使えない。残念だったな。」
え…あの天才剣士が一つしか流派を知らないだと!?
「…」
「まぁお前は攻流を極めるしかねぇってことだな。それと…おーーーい!朱声ぇー!一緒にやろうぜー!」
!?
後ろには赤い髪の美少女が居た。
「お…お邪魔します…。」
この子は魁導朱声(かいどうあかね)。俺と同い年で、仲のいい友達同士だ。おっと、確かにアカネは美少女だが、恋人同士というわけではないからな。勘違いするなよ。
カカッ!カァン!ズバッ!キィンギィン!
アカネは剣術が得意で、攻撃的だ。いつもは静かなのに。
ーーー
その日の夜だった。寝ているとき、外から明らかにおかしい、巨大なものが燃えている音がした。
パチ…パチ…バチン!
やはりおかしい、僕はそう思って下に降りていった。
そこには意味不明な光景が広がっていた。燃える村。やけどを負い、逃げる村人。何故か燃えていない僕の家。
「何だよこれ…」
僕はこの村が好きだ。大好きだ。その村が、炎上している。意味が分からない。そう思った時だった。更に意味不明なことが起こった。父親が、自分の家に油を撒き、それに松明の火を近づけていた。
「父さん…?父さん…!?父さん!?」
「何起きてんだ…」
父さんは青い顔をして言う。
「お前だけは…お前だけは殺さなくてはならない…世王さまの命令なのだ…」
こいつは何を言っている…?
「引っ捉えろ」
周りを兵に囲まれた。何故?本当に意味がわからない。
ズバズバズバッ!
「!?」
「シンジくん!」
「アカネ…?」
アカネ?アカネなのか?
「そうだよ!ここは危険!一緒に逃げよう!」
「分かった…」
そこに父さんが口を挟む。
「逃がすな!追え!」
僕達は、刀と間違えて、木刀を持って逃げた。
ーーー
どれだけ逃げただろうか。僕たちは東に向かって2時間ほど逃げた、もう風の国じゃないかも知れない。
いや、そんな事どうだっていい…
「いってぇ…」
僕たちは、デカイ崖に落ちたのだ。高さ50メートルはあるかと言う、巨大な崖に。アカネは気絶し、僕も重症、もう動けない。あの謎の軍隊に囲まれれば、もう確実に死亡だ。誰かの助けが来なければ…
「おい、どうした?助けてやろうか?」
「!?」
金髪に赤い模様、そこはかとなくダサかっこいい髪の色をした二十代くらいの男性だ。
「俺の名前は紀ノ森楓希。世王を殺す者だ。」
「世王…?」
「おまえはまだ知らなくていい。いずれ知ることになるがな。」
…何なんだこいつは。助けるなら早く助けやがれ。
「っし!じゃ、やるか!」
いや、おせぇよ!
“ヒールボール”
男がそう言うと、みるみるうちに傷が治っていく。
「え!?」
「…?まさかお前、能力を見たことないのか。まぁ知ってたけど。能力とは、三代目覇王の血を引く者のみが持つ、特殊な力のことだ。」
待て、意味がわからないぞ!
なんてことを言い合っているときだった。
ザッ…ザッ…
誰かがこっちに来る!
そもそも“それ”は人なのか。尋常ではないほどの殺気を放ちながら、こっちに来る二十代くらいの男性。
「紀の森楓希…早くこっちに来い…」
あらやだイケボ♡なんて言ってる暇はない!
この男はこのよくわからんやつを狙っているのか?なぜ?
「嫌だね!お前のとこにいきゃ殺される!」
「俺はお前を殺しにここに来たんじゃない…世王軍の最高幹部…“アルカディア”を殺しに来たんだ…」
うーーん…何言ってんのかサッパリだ。だが、こいつも一応恩人だ。助けてやるか。
「おい、待てそこの。」
「誰だ…」
「あなたの名は?」
「先に名乗れ。」
「僕の名前は“新神廻 真探(あらみねしんじ)”」
「神露 焦夢(かむろしょうむ)だ。」
Wow!キラキラネーム!!
「シンジ、これから信じられないようなことが起きる。だからそれまでに終わらせたいのだ……」
「何を?」
「紀ノ森楓希を殺す…」
は?
「い…一応聞きますけど…何故?」
「この世には二人の王がいる。“世王”(せいおう)と“覇王”(はおう)だ。二人の王は仲が悪く、争いばかりしていた。その最中、世王はある一手を打った。七勇厚圧(しちゅうあつあつ)制度だ。世王軍は、覇王軍から7人、いつでも世王暗殺が許される権利と引き換えに、世王の言うことを聞かなければならない。世王暗殺などできるわけが無い。向こうで、誰なら暗殺できねーだろうとか、考えた上で選んでるってんだ。世王には強い側近がいる。そんなことも知らず世王軍の犬になる、馬鹿だとは思わないかい?」
成程。あいつが言ってたのはそういうことだったのか。つか、シチュー熱々って、舐めてんな、其の世王とかいう奴。
「暗殺するのはそれでは難しいでしょう。然し、やってみなければ分からない。そもそも、世王の言うことを聞かなければいいんじゃないですか?」
「少しは考えろ…そうしたら、殺されるだろう…」
「覇王軍とかいう軍隊全員で迎え打てばいいじゃないですか。」
「いや、そいつを騙し、呼び出してから殺すんだ。」
成程。そんなんに騙されるのか。
「…」
「話は終わりだ。 隠れていすのはわかっているぞ!出てくるがいい!紀ノ森楓希!」
「チッ」
楓希は、あっさりと隠れていた木から出てきた。せっかく俺が時間稼ぎしてやったというのに。
二人が、向かい合った。楓希は刀を上段に構え、焦夢は素手で、ほぼ構えていない。
ドンッ
先に動いたのは、楓希だ。高速の刀を焦夢に向けて突きつける。しかし、それは難なく受け流された。焦夢は、指一本。
「攻流 割斬」
「水鎧 流」
真横に放たれた鋭い一撃が、謎の水の鎧がいなした。
「海力」
焦夢の腕に殺気が籠もる。その腕をふるった瞬間、巨大な穴が空いた。そして楓希は吹き飛ばされた。
「近海」
吹き飛ばされた楓希は、焦夢に引き寄せられていった。もう一度、焦夢の腕に殺気が籠もる。
「海力」
楓希は地面に叩きつけられた。成す術なく、傷一つつけるのとができずに、神露焦夢に敗北した。
「うわあぁぁぁ!」
僕は何も考えず焦夢の元へ走っていた。焦夢に向け、木刀を振る。この時、混乱しすぎて僕は木刀の峰の方を相手に向けていた。
「死海」
僕の木刀は、何故か先が消滅していた。焦夢に当たってすらいない。近づいただけで消滅、どういう能力だ?気づくと僕は倒れていた。腹部に激痛を感じながら。
焦夢は何かを言おうとしていた。
「シンジ…覇王軍に…」
「いやあぁぁぁぁぁ!!」
あいつは…アカネ!起きたのか。
「待て!やめろ!死ぬぞ!」
アカネの時もだ。僕は何も見えなかった。焦夢の動きが早すぎる。アカネは、その場に寝転んでいた。腹を抑えて。
「海復」
あれ?痛くねぇ。アカネも…立った…?
「おい、二人。覇王軍に入ら…」
ドォォォォォォォォォォン………!
焦夢は言った。「これから信じられないようなことが起きる」、と。それは、的中した。シンジ達のいた場所で起きた、風の国がすっぽり入ってしまう規模の謎大爆発。宙を華麗に舞った一本の木刀が、地面に刺さった。
ここはマリネ村。“風の国”東部に位置する、小さな村。いつも、ある子供が父に剣術を教わっている。
「真探!オメェもう7歳なんだ!いつまでそんなトロい動きしてんだよ!!」
「父さん!僕だって頑張ってるんだ!なんでそんなひどいこと言うの!?」
真探(しんじ)は、他の子より剣術の才能がなかった。対して父は、剣術の天才で、遥か昔の戦争で大活躍した英雄とされていた。然し、その戦いで頭をひどく打ったのか、その記憶はない、と言っていた。
「ったく…魂環を見習ってくれ…」
「え?なんて?」
「いや…。なんでもねぇ…。さ、続けるぞ!」
今日も進捗はなかった。
ーーー
ハァ…なんで俺は強くなれねーんだ…!
あ!そうだ!昔、父さんが剣術には流派ってもんがあると言っていた気がするぞ…明日聞いてみて、俺にあった流派を見つけよう!
翌日
「父さん!剣術にはいろいろな流派があるんでしょ!?僕に合った流派を見つけるから、教えてよ!!」
「あ~…生憎だが、俺は攻流以外の流派を使えない。残念だったな。」
え…あの天才剣士が一つしか流派を知らないだと!?
「…」
「まぁお前は攻流を極めるしかねぇってことだな。それと…おーーーい!朱声ぇー!一緒にやろうぜー!」
!?
後ろには赤い髪の美少女が居た。
「お…お邪魔します…。」
この子は魁導朱声(かいどうあかね)。俺と同い年で、仲のいい友達同士だ。おっと、確かにアカネは美少女だが、恋人同士というわけではないからな。勘違いするなよ。
カカッ!カァン!ズバッ!キィンギィン!
アカネは剣術が得意で、攻撃的だ。いつもは静かなのに。
ーーー
その日の夜だった。寝ているとき、外から明らかにおかしい、巨大なものが燃えている音がした。
パチ…パチ…バチン!
やはりおかしい、僕はそう思って下に降りていった。
そこには意味不明な光景が広がっていた。燃える村。やけどを負い、逃げる村人。何故か燃えていない僕の家。
「何だよこれ…」
僕はこの村が好きだ。大好きだ。その村が、炎上している。意味が分からない。そう思った時だった。更に意味不明なことが起こった。父親が、自分の家に油を撒き、それに松明の火を近づけていた。
「父さん…?父さん…!?父さん!?」
「何起きてんだ…」
父さんは青い顔をして言う。
「お前だけは…お前だけは殺さなくてはならない…世王さまの命令なのだ…」
こいつは何を言っている…?
「引っ捉えろ」
周りを兵に囲まれた。何故?本当に意味がわからない。
ズバズバズバッ!
「!?」
「シンジくん!」
「アカネ…?」
アカネ?アカネなのか?
「そうだよ!ここは危険!一緒に逃げよう!」
「分かった…」
そこに父さんが口を挟む。
「逃がすな!追え!」
僕達は、刀と間違えて、木刀を持って逃げた。
ーーー
どれだけ逃げただろうか。僕たちは東に向かって2時間ほど逃げた、もう風の国じゃないかも知れない。
いや、そんな事どうだっていい…
「いってぇ…」
僕たちは、デカイ崖に落ちたのだ。高さ50メートルはあるかと言う、巨大な崖に。アカネは気絶し、僕も重症、もう動けない。あの謎の軍隊に囲まれれば、もう確実に死亡だ。誰かの助けが来なければ…
「おい、どうした?助けてやろうか?」
「!?」
金髪に赤い模様、そこはかとなくダサかっこいい髪の色をした二十代くらいの男性だ。
「俺の名前は紀ノ森楓希。世王を殺す者だ。」
「世王…?」
「おまえはまだ知らなくていい。いずれ知ることになるがな。」
…何なんだこいつは。助けるなら早く助けやがれ。
「っし!じゃ、やるか!」
いや、おせぇよ!
“ヒールボール”
男がそう言うと、みるみるうちに傷が治っていく。
「え!?」
「…?まさかお前、能力を見たことないのか。まぁ知ってたけど。能力とは、三代目覇王の血を引く者のみが持つ、特殊な力のことだ。」
待て、意味がわからないぞ!
なんてことを言い合っているときだった。
ザッ…ザッ…
誰かがこっちに来る!
そもそも“それ”は人なのか。尋常ではないほどの殺気を放ちながら、こっちに来る二十代くらいの男性。
「紀の森楓希…早くこっちに来い…」
あらやだイケボ♡なんて言ってる暇はない!
この男はこのよくわからんやつを狙っているのか?なぜ?
「嫌だね!お前のとこにいきゃ殺される!」
「俺はお前を殺しにここに来たんじゃない…世王軍の最高幹部…“アルカディア”を殺しに来たんだ…」
うーーん…何言ってんのかサッパリだ。だが、こいつも一応恩人だ。助けてやるか。
「おい、待てそこの。」
「誰だ…」
「あなたの名は?」
「先に名乗れ。」
「僕の名前は“新神廻 真探(あらみねしんじ)”」
「神露 焦夢(かむろしょうむ)だ。」
Wow!キラキラネーム!!
「シンジ、これから信じられないようなことが起きる。だからそれまでに終わらせたいのだ……」
「何を?」
「紀ノ森楓希を殺す…」
は?
「い…一応聞きますけど…何故?」
「この世には二人の王がいる。“世王”(せいおう)と“覇王”(はおう)だ。二人の王は仲が悪く、争いばかりしていた。その最中、世王はある一手を打った。七勇厚圧(しちゅうあつあつ)制度だ。世王軍は、覇王軍から7人、いつでも世王暗殺が許される権利と引き換えに、世王の言うことを聞かなければならない。世王暗殺などできるわけが無い。向こうで、誰なら暗殺できねーだろうとか、考えた上で選んでるってんだ。世王には強い側近がいる。そんなことも知らず世王軍の犬になる、馬鹿だとは思わないかい?」
成程。あいつが言ってたのはそういうことだったのか。つか、シチュー熱々って、舐めてんな、其の世王とかいう奴。
「暗殺するのはそれでは難しいでしょう。然し、やってみなければ分からない。そもそも、世王の言うことを聞かなければいいんじゃないですか?」
「少しは考えろ…そうしたら、殺されるだろう…」
「覇王軍とかいう軍隊全員で迎え打てばいいじゃないですか。」
「いや、そいつを騙し、呼び出してから殺すんだ。」
成程。そんなんに騙されるのか。
「…」
「話は終わりだ。 隠れていすのはわかっているぞ!出てくるがいい!紀ノ森楓希!」
「チッ」
楓希は、あっさりと隠れていた木から出てきた。せっかく俺が時間稼ぎしてやったというのに。
二人が、向かい合った。楓希は刀を上段に構え、焦夢は素手で、ほぼ構えていない。
ドンッ
先に動いたのは、楓希だ。高速の刀を焦夢に向けて突きつける。しかし、それは難なく受け流された。焦夢は、指一本。
「攻流 割斬」
「水鎧 流」
真横に放たれた鋭い一撃が、謎の水の鎧がいなした。
「海力」
焦夢の腕に殺気が籠もる。その腕をふるった瞬間、巨大な穴が空いた。そして楓希は吹き飛ばされた。
「近海」
吹き飛ばされた楓希は、焦夢に引き寄せられていった。もう一度、焦夢の腕に殺気が籠もる。
「海力」
楓希は地面に叩きつけられた。成す術なく、傷一つつけるのとができずに、神露焦夢に敗北した。
「うわあぁぁぁ!」
僕は何も考えず焦夢の元へ走っていた。焦夢に向け、木刀を振る。この時、混乱しすぎて僕は木刀の峰の方を相手に向けていた。
「死海」
僕の木刀は、何故か先が消滅していた。焦夢に当たってすらいない。近づいただけで消滅、どういう能力だ?気づくと僕は倒れていた。腹部に激痛を感じながら。
焦夢は何かを言おうとしていた。
「シンジ…覇王軍に…」
「いやあぁぁぁぁぁ!!」
あいつは…アカネ!起きたのか。
「待て!やめろ!死ぬぞ!」
アカネの時もだ。僕は何も見えなかった。焦夢の動きが早すぎる。アカネは、その場に寝転んでいた。腹を抑えて。
「海復」
あれ?痛くねぇ。アカネも…立った…?
「おい、二人。覇王軍に入ら…」
ドォォォォォォォォォォン………!
焦夢は言った。「これから信じられないようなことが起きる」、と。それは、的中した。シンジ達のいた場所で起きた、風の国がすっぽり入ってしまう規模の謎大爆発。宙を華麗に舞った一本の木刀が、地面に刺さった。
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