のんびり道ずれ旅

Toucan

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初めまして和の国

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〈エピローグ〉
この世界には二つの国がある。一つは和の国、もう一つは節の国。
神と妖精そして、いろんな種族の人々がいる。神は必要不可欠な存在であり,
神がいないと世界が変わってしまう。
妖精は神に近い存在。人は神に与えられる恩恵は一つであるが、
妖精は違う。なんと全ての恩恵がもらえるのだ。だが、それでも例外はいるのだ…


第一章 〈1ー1〉視点 クレナ

ある日突然和の国、本館前に人が倒れていた。
私、クレナが人々の間を潜り抜け、その倒れている人に声をかけた。
 1分前、私が本館から出てくると人が群れていた。疑問に思い、そばに駆け寄って、この有様だ。最初は殺人事件かと思ったのだが、その子はスヤスヤと
眠っているだけだった。人騒がせだ。
 起きて欲しいのに、全然起きない。全く。
強引にでもこの事態から抜け出さなければと、空き部屋のベッドにそっと乗せる。
まだスヤスヤ寝ている。この子は何者なのかわからないが可哀想なので連れ帰っただけだ。

「誰だ?新しいメイドとかか?それとも人さらい?」
ケント、私の秘書がまたおかしなことを言っている。

「そんなことはない。メイドならハイムだけでいい。うん。」
「なーんだ。つまんないの」

馬鹿かこいつは、と言っている暇はない。
すると「?」寝ていた子が起きていた。

「おはようございます。何があったの?私の名前はクレナです。あなたは?」
「ごめんなさい。えっと…」
「勝手に連れ帰ってごめんね。落ち着いてから説明したいからゆっくりしてね。また戻ってくるから待っていてね。」

そう言って私はキッチンに向かった。お茶と茶菓子を持ってあの子のところに行った。

「気分はどう?しんどいところはない?お茶と茶菓子をどうぞ。」
「ありがとうございます。ではいただきます。」

茶菓子を食べながら嬉しそうに

「助けくださりありがとうございます。」

とお礼を言ってくれた。

「私のことはイロと呼んでください。」
「わかった。イロ、なぜあなたは本館前で寝ていたの?あと、敬語はいらないよ。気軽に呼んでちょうだい。」

そういうとイロが背筋をピンと伸ばして大切なことを言うように、

「私は、いつのまにかここにいました。故郷は節の国で、寝ている間に飛ばされたようです。別によく本である召喚みたいのではないと思う…流石に。」

よくわかった。急に飛ばされたのか、怖かったろうに。ここから節の国に行くには十数年、早くても数年かかるほど遠い。

「住むところはあるの?ないなら本館に泊まれば?住んでもいいけど。」
「えっ!?それは嬉しいけど…」
「けどないんでしょ?人が1人増えたくらいでそんなに変わらないよ。」
「…じゃあお言葉に甘えて住もうと思います。よろしくお願いします!」

そうして急に現れた子、イロが本館に住むことになりました。

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