明智アキラの冒険

遠山和葉

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京都

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 ローソクの形をした京都タワーに火が灯る。可愛らしい子供が後ろに立っていた。
 👦「お父さん」
 アキラは結婚もしてないし、子供もいない。
 
 👨「人違いか?」

 👦「あっ、ゴメンなさい」

 👨「謝る必要はない」
  
 👦「夜は怪物がたくさん出るから早く帰らないと」

 👨「僕、家はどこにあるの?」

 👦「嵐山。パパを探してるんだ」 

 👨「行方不明?警察には言ったのか?」
 
 👦「うん。この辺の商社で働いてるんだけど、3日前の夜から帰ってこない」

 👨「そうなのか。ところでこの辺にいい宿はない?」

 👦「『ごりょう』って宿に行ってみるといいよ」
 あのおかしな銃を使うには子供がいた方がしっくり来る。

 👨「一緒に探してあげようか?」
 
 👦「本当に?」

 👨「本当だよ」
 
 👦「ラインモバイル♪」

 面白い子供だ。

 嵐山は桜や紅葉の名所である。日本さくら名所100選並びに日本紅葉の名所100選に選定されている。京都市街の西に位置し、平安時代に貴族の別荘地となって以来、京都の代表的な観光地となっている。嵐山の中心部を流れる桂川にかかる渡月橋は嵐山の象徴になっている。なお渡月橋をはさんで上流が大堰川、下流から桂川と呼称が変わる。JR山陰線の北側には嵯峨野と呼ばれる観光地が広がっている。

 元来は寺社めぐりや紅葉などの景観が観光の主体であった。1980年代には渡月橋の北側を中心にタレントショップが急増し、修学旅行生など若い観光客で賑わう一方で、雰囲気が破壊されるとの批判もあった。バブル崩壊後はこうしたタレントショップは減少し、現在はほとんど存在しない。1990年代以降、小規模な博物館の開館が相次ぎ、2004年(平成16年)には温泉が掘削された。

 2013年(平成25年)9月16日に大規模な水害に見舞われ、多くの旅館や売店が被災したが、紅葉シーズンに間に合うように復旧が進められ、10月初めまでにほとんどの施設が再開した。

 観光シーズンになると渋滞が激しく道路交通が麻痺してしまうため、乗用車の乗り入れ規制や、郊外に格安または無料の駐車場を整備しそこからバスで運ぶパーク・アンド・ライドの実験が行われた。

 大堰川の上流の保津川の流域では林業が盛んであり、かつては伐採した木材を京都の街に運ぶために川が使われた。嵐山はその終着点であり、現在では同じコースを遊覧船で下る「保津川下り」が亀岡市から体験できる。

 アキラは修学旅行のときに来たのを覚えた。梅宮辰夫の漬物屋で辰ちゃん漬けを買った記憶がある。
 👨「まだ名前を聞いてなかったな?」
 👦「久下田邦裕くげたくにひろ
 👨「俺は明智アキラ」
 父は明とか章にしようと思ったらしいが、母の案でアキラになった。

 風祭和子は彼に促され、ランジェリーを脱ぎ、結わえていた髪をほどいた。
 豊満な身体と肩まで伸びた黒髪、そして切れ目な顔立ちが、妖艶さを漂わせていた。
「あなたぁ」
 10以上も歳下の男に、甘えた声を発しながら抱きつく女。
     やがて2人は、ケダモノのように交わり始めた。
「あっ、んっ…、あっ、ああっ……んっ、くっ、んんっ……」
 寝室に淫らな声が響いた。
 少しずつその声は激しさを増していく。
「あっ、ああっ、んんっ、あっ、あっ、あっ、ああっ」
 和子は艶っぽい声を上げた。
「うっ、くっ、そろそろ、逝くよ!!」
 男が激しく腰を振る。
「ああっ、あっあっ、あっ、ああっ、あっあっ、ああああああっ!!」
 叫びにも似た声を最後に、部屋には静寂が訪れた。

 邦裕の家は大河内山荘のすぐ近くにあった。
 時代劇などで知られる俳優大河内傳次郎が別荘として造営した回遊式庭園である。
 邦裕がチャイムを押すと、吉田羊によく似た女性が出て来た。
「遅かったじゃないの?」女性の視線がアキラに向けられた。「どちら様?」
「パパを一緒に探してくれるって」
「明智アキラと言います」
「久下田邦子と言います。邦裕、アンタが無理言ったんでしょう?」
「いえ、探してあげるって言ったのは私なんです」
 邦子は目をうるうるさせた。
「何とお礼を申したら。もし、よろしかったらウチにお泊りになってください。食材切らしてるので、近くで買い物してきますね?」
 邦子はエプロンを外した。ナカナカ、胸がデカい。
「邦裕、お茶の用意しなさいよ?」
 邦子は赤い軽自動車に乗り込み、店へと向かった。
 普通は母親がそーゆーのは用意するものだと思うが……。宿代が浮いてよかった。コイツの父親なんてどーでもいい。
 
 
 京都府警組織犯罪対策部に所属する刑事、剣持健二は、東日本大震災で娘を亡くした過去を引きずりながら、犯罪の頻発する木屋町に乗りこみ取り締まりを開始する。強引な摘発を続けマフィア全体を潰そうとする剣持に対し、相手のボス達は強く反発する。しかも警察の上層部はマフィアと暗黙の協定を結び、末端の摘発だけで事を済まそうとする。警察内部でも剣持は次第に孤立していく。

 一方、マフィア新世代のボス、海老島永吉はチャイニーズ・マフィアや身内の旧体制派、かつての取引相手を容赦無く粛清し勢力を拡大していく。たびたび起きる殺人事件の影に海老島を見て取った剣持は新人の近藤光一を潜入捜査官として中国の組織に送り込むが、中国もヒットマンを差し向け剣持の自宅を襲撃、正体を見破られた近藤も殺害された。

 
 アキラは寺島通りに住む、佐々木三四郎って元レスラーに稽古をつけてもらうことになった。
 三四郎は善戦マンだったらしい。
 実力派が僅かに及ばずに、勝利や成功を収められない選手のことだ。
「ZERO1にでたかったな」
 三四郎がボヤいた。8月に行われる。火祭り、シングルリーグ戦で優勝者には火祭り刀が贈られる。
「天龍の引退試合は面白かったですよ」
 2015年11月15日、両国国技館にて天龍源一郎と
オカダ・カズチカが死闘を繰り広げた。
「1990年6月のスタン・ハンセンとビッグバン・ベイダーの試合もよかった」
「福岡国際センターでしたっけ?」
「よく知ってるな?」
 佐々木三四郎はサミング(目突き)という反則行為をしたことがあるそうだ。
「リングの設計って大変なんだぜ?」
「大工がやるんじゃないんですか?」
「大工?バカ言えよ、若手選手がやるんだ。枠内の鉄骨を嵌めるときなんて腰が砕けるかと思った。それから板を搬入して、鉄骨の上に並べて、マットを板の上に上げて、養生テープでマットを固定する。キャンバスを張って、対角線上で引っ張って、四方を張る。ロープを張る金具をセットする。そして、ロープをリングへ上げる……」
 三四郎の話は延々と続いた。

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