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第3章〜新たなる脅威…
70話〜謝罪と疑問と驚きと
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そして、グロウディスは大きく深呼吸をした後、クレイマルスの事について話し出した。
「クレイマルス。あの時お前が記憶をなくしたのは、すまない、実は俺のせいなんだ」
そう言いグロウディスが頭を下げると、クレイマルスは驚き、
「そ、それはどういう事なんだ!?言ってる事がよく理解出来ない」
「そうあの時、クレイマルスが記憶をなくす前。俺とお前は揉めていた。お前は奴らから逃げてきたと言うのに、お前の言葉を俺は信用する事が出来なかった」
「……逃げて来た。って、どういう事なんだ?じゃ、クレイマルスは?奴らって、いったい」
「グロウディスはあの城の事を知ってるんだよね。だけど、何で知っているのかな?」
「アキリシア様。まさかとは思うが、最初から俺の素性を知っていて探りを入れる為に近づいて来たのか?」
「クスクス。さて、何のことかなぁ。でも、図星って事かな?そうなると、グロウディスは別の事で動いていた。って、事になるよね?」
「なるほど。アキリシア様も、あの城の事とクレイマルスの事を本当は知っているとみて良さそうだな」
「そうだね。でも、城の事は知っているけど。クレイマルスの事は、全部知ってる訳じゃないけどね」
「おい、さっきから、何を言っているんだ?」
クレイマルスは困惑していた。
「先程から言っている城って、もしかしてあの結界の城の事か?」
テリオスがそう言うとグロウディスは驚き、
「テリオス王子。何故その事を知っている!?」
「あ~、いやな。俺は、どちらかと言うと剣や魔法を習うよりも、学問などを習うのが好きで、よく本などを読んでいた。確か城にあった古い書物の中に、その城の事が書かれていた物があった。そして俺は、その城に興味を持ち、実際に実在するのか気になり調べに行った事がある」
「テリオス王子。本当にそれだけですか?」
「アキリシア。それだけじゃダメか?ははは……。でも、あの城って……あっ、いや今はやめておこう。それよりクレイマルスは、その城とどう関係しているんだ?」
「これはちゃんと、最初から話した方が良さそうだな」
「グロウディス。やっぱり、その話は後にしないか。それに、今は何となく聞かない方がいいような気がする」
「……そうか。だがな……」
「俺は、そいつらから逃げて来たって言ったよな?」
「ああ、そうだ」
「それなら、今は聞く必要はないと俺は思うんだが」
「そうか、お前がそれでいいなら構わんが。そういう事なら、この件が片付いた後にちゃんと話すとしよう」
「その方がいいかもね。今はやるべき事をやってからじゃないと、それに、そろそろ儀式が始まる頃だと思うしね」
アキリシアがそう言うと3人は頷き、グロウディス達は中庭の方に向かった。
「クレイマルス。あの時お前が記憶をなくしたのは、すまない、実は俺のせいなんだ」
そう言いグロウディスが頭を下げると、クレイマルスは驚き、
「そ、それはどういう事なんだ!?言ってる事がよく理解出来ない」
「そうあの時、クレイマルスが記憶をなくす前。俺とお前は揉めていた。お前は奴らから逃げてきたと言うのに、お前の言葉を俺は信用する事が出来なかった」
「……逃げて来た。って、どういう事なんだ?じゃ、クレイマルスは?奴らって、いったい」
「グロウディスはあの城の事を知ってるんだよね。だけど、何で知っているのかな?」
「アキリシア様。まさかとは思うが、最初から俺の素性を知っていて探りを入れる為に近づいて来たのか?」
「クスクス。さて、何のことかなぁ。でも、図星って事かな?そうなると、グロウディスは別の事で動いていた。って、事になるよね?」
「なるほど。アキリシア様も、あの城の事とクレイマルスの事を本当は知っているとみて良さそうだな」
「そうだね。でも、城の事は知っているけど。クレイマルスの事は、全部知ってる訳じゃないけどね」
「おい、さっきから、何を言っているんだ?」
クレイマルスは困惑していた。
「先程から言っている城って、もしかしてあの結界の城の事か?」
テリオスがそう言うとグロウディスは驚き、
「テリオス王子。何故その事を知っている!?」
「あ~、いやな。俺は、どちらかと言うと剣や魔法を習うよりも、学問などを習うのが好きで、よく本などを読んでいた。確か城にあった古い書物の中に、その城の事が書かれていた物があった。そして俺は、その城に興味を持ち、実際に実在するのか気になり調べに行った事がある」
「テリオス王子。本当にそれだけですか?」
「アキリシア。それだけじゃダメか?ははは……。でも、あの城って……あっ、いや今はやめておこう。それよりクレイマルスは、その城とどう関係しているんだ?」
「これはちゃんと、最初から話した方が良さそうだな」
「グロウディス。やっぱり、その話は後にしないか。それに、今は何となく聞かない方がいいような気がする」
「……そうか。だがな……」
「俺は、そいつらから逃げて来たって言ったよな?」
「ああ、そうだ」
「それなら、今は聞く必要はないと俺は思うんだが」
「そうか、お前がそれでいいなら構わんが。そういう事なら、この件が片付いた後にちゃんと話すとしよう」
「その方がいいかもね。今はやるべき事をやってからじゃないと、それに、そろそろ儀式が始まる頃だと思うしね」
アキリシアがそう言うと3人は頷き、グロウディス達は中庭の方に向かった。
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