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第4章〜過去編‥真の力の秘密…そして過去に何が起きたのか…
89話〜その病とは
しおりを挟むここはスカイネーブル城の国王カリオス=S=ネーブルの寝室。
国王カリオスは病に伏せベットに寝ていて、その側には側近達が交代で付き添っていた。
レオルドとセレネアはカリオスの寝室に来ていた。
そして、国王カリオス付きの賢者レマイス=ケルンはレオルドとセレネアに用件を話していた。
「レオルドにセレネア。貴方達に来てもらったのは、至急、書庫と図書館で調べてもらいたい事が出来た為です。」
「レマイス様。何故、私とセレネアなのでしょうか?他にも書庫や図書館を管理している賢者はいると思うのですが。」
「それなのですが。先程、カリオスの回復祈願の為に城の大聖堂で祈りを捧げていたおり、女神様からのお告げを頂いたのです。」
「……女神様がですか?」
「カリオス様。その女神様は、何と言われていたのでしょうか?」
「その女神様の名はブルーノア様と名乗られ、国王カリオス様の病は人為的なものかもしれないと言われました。そして、この件をレオルドとセレネアに任せよと。」
「何故その女神ブルーノア様は、私とレオルドを指名したのですか?」
(ブルーノア様は、私にこの件を解決しろと言われるのか……しかし何をどうしろと……。)
そう思っているとセレネアはレオルドが黙ったまま下を向いていたので顔を覗き込み、
「レオルド、急にどうしたの?」
レオルドはそう言われ我に返り、
「ハッ! これは申し訳ございません。私とした事が話の最中に考えごとなど……。」
「レオルド。もしかして、お前はブルーノア様を知っているのか?」
「いいえ。ただ、ブルーノア様が何の為に、私とセレネアをと思い考えておりました。」
「レオルドにセレネア。ブルーノア様は、何故貴方達に、この件を任せよと言われたのかは、私にも分からない。しかし今は、そのお告げを信じるしかないのです。」
「分かりました。それで、何を調べたらよいのでしょうか?」
「国王カリオスは、身体に見た事もないような黒い小さなアザが数ヶ所現れ、食事もろくに取られず、日に日に衰弱していき寝たきりになってしまいました。国で1番の医者にも診てもらったのですが、原因が分からないのです。それと、これは私が調べたのですが、街でもここ数ヶ月の間に、同じような事が起きていたのです。」
レオルドとセレネアは驚いた。
「しかし、何故このような病が流行り始めたというのでしょうか?」
「それが、分からない。それで、貴方達に調べてもらいたいのです。」
レオルドとセレネアは頷き、
「分かりました。直ちに、書庫と図書館の書物を調べ、その件に関しても街に行き、何らかの情報を集めて参ります…。」
「はい。私もレオルドと共に、その任務を遂行致します。」
そして、レオルドとセレネアはレマイスに一礼をし、部屋を出て書庫に向かったのだった…。
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