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No.3
小さな花(2)
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「にしても何でハデスなんだ?」
総が聞いてきた。
ちょっと唐突だけど。急だけど。なんの脈絡も無かったけど。
ん~何でだろうなぁ。わっかんないんだよな~。
あ、待って。もし総にそんなこと言ったら、またいじられるかもしれない。
となるとなにか考えなきゃ。んー何だろう。嘘だとしても
信じられるような嘘をつかなきゃだよねぇ……ん~……
あ、そうだ。これはこれは。巫子さん閃いちゃったみたいですね!
この嘘なら完璧かな!
「つってもランダムだしぃ~」
「あ?」
「ひいっ」
バレた。
一瞬でバレた。
瞬殺だった。
そして怖いよ
『あ?』て。
友達にはまず言わないよ。
友達どころかパートナーなのに。
え、え待ってひょっとして総は私の事嫌い?
え、えそれなら辛いんですけど……
タンスにひきこもって1週間は出られないんですけど……
あ……うわぁ…ショックだなぁ……
うーーん…………
「おい、どうしたんだよ?」
「まさか逆ギレ……」
「断じて無い!!!」
「お前……なんでそんな泣きそうな顔してんだよ!?」
「な、ななな……!」
え、顔に出てた!?わ、やばいかもしれない!
ていうか……へ?なんか、え、普通にヤバい……
涙……あ、我慢しなきゃ…
…こんな些細なことで泣いちゃうの、私は?
え、理由つまらなすぎじゃ?総だって引くし
嫌われ…………
「巫子……?」
「急にどうした?……」
総は、そう聞いてくるけど
なんだろう。1度涙が出た時のあの悲しみが続く感じ。
ずっとずっと悲しくて、哀しくて、更に涙があふれる感じ。
私ってこんなにしょうもないことで泣いちゃうんだ……
何もかも、マイナスに捉えてしまって……
私に味方なんか、いないんじゃないかって思って。
胸が苦しくなって……
過去のことを思い出して、また泣いて。
泣き始めたら、やたらと涙腺が緩くなるあの感じ。
「……ん……でも……い」
「?」
「何でもないから!!!」
………………
「何なんだよ、あいつ…」
総が悲しそうに、ちょっと驚いたようにそう呟いて、
困ったような、悲しいような表情で俯く。
「っ……!!うっ!!」
泣きながら
夜の外を走る。
目的地はないけど、ただ走る。
多分疲れるまで止まらないんじゃないかな…
今ならクラスの男子にも負けなそうなスピードで。
ただひたすらに、暗い道を走る。
なんで……なんでこんなことに…
でも、戻れ……戻れるわけ……
「ううっ!!」
もう何を考えても本当に辛い。今は本当に。
どうしようどうしよう。
怒らせちゃったかな…それとも私の事なんてどうでもいいのかな……
う……怖い……怖い……怖いよ……
誰か…………総以外に頼れる人なんて、ほぼ居ない私だけど…
誰か、誰か助けて……
このまま総と一緒にいられなくなったらどうしよう……
嫌われたら……一緒にいたくないと思われたら……
そう思うと耐えられない。
辛い。辛い辛い!
そんな思いが強くなる事に、どんどん早く走っていて、
気がつけばどこか分からない場所へ来ていた。
ん……普通に迷子……
このまま帰れないのかな…
なら……いっそ、それでもいいの……かな…
道の片隅でうずくまる私。
道……とても暗い……怖い…
ここ、どこだろう。総以外助けなんて絶対に来ないし。
私はいつもこう。
考え無しに行動して、迷惑かけてばかり。
これを機会に総と離れ離れに……
……もし、そうなったら……
総は、せいせいするのかな……
迷惑かけずに済むし、それでいいのかな……
「ん~。こんな所で、こんな時間に一人の女の子が外を出歩いているとは。」
…………?
「いや~よくないと思う。うん。とてもよくない。」
謎の男性がそう言って……
唐突だけど。いつも唐突だけど。
とりあえず。
3,40代くらいの男性がそう言って
私の元へ歩み寄ってくる。
危険だとは心の奥でわかってる。知らない人だし、
ついて行っては行けないとも。
怪しいというのも。
分かってる。分かってるはずなのに……
縋らずには、いられなかった。
総が聞いてきた。
ちょっと唐突だけど。急だけど。なんの脈絡も無かったけど。
ん~何でだろうなぁ。わっかんないんだよな~。
あ、待って。もし総にそんなこと言ったら、またいじられるかもしれない。
となるとなにか考えなきゃ。んー何だろう。嘘だとしても
信じられるような嘘をつかなきゃだよねぇ……ん~……
あ、そうだ。これはこれは。巫子さん閃いちゃったみたいですね!
この嘘なら完璧かな!
「つってもランダムだしぃ~」
「あ?」
「ひいっ」
バレた。
一瞬でバレた。
瞬殺だった。
そして怖いよ
『あ?』て。
友達にはまず言わないよ。
友達どころかパートナーなのに。
え、え待ってひょっとして総は私の事嫌い?
え、えそれなら辛いんですけど……
タンスにひきこもって1週間は出られないんですけど……
あ……うわぁ…ショックだなぁ……
うーーん…………
「おい、どうしたんだよ?」
「まさか逆ギレ……」
「断じて無い!!!」
「お前……なんでそんな泣きそうな顔してんだよ!?」
「な、ななな……!」
え、顔に出てた!?わ、やばいかもしれない!
ていうか……へ?なんか、え、普通にヤバい……
涙……あ、我慢しなきゃ…
…こんな些細なことで泣いちゃうの、私は?
え、理由つまらなすぎじゃ?総だって引くし
嫌われ…………
「巫子……?」
「急にどうした?……」
総は、そう聞いてくるけど
なんだろう。1度涙が出た時のあの悲しみが続く感じ。
ずっとずっと悲しくて、哀しくて、更に涙があふれる感じ。
私ってこんなにしょうもないことで泣いちゃうんだ……
何もかも、マイナスに捉えてしまって……
私に味方なんか、いないんじゃないかって思って。
胸が苦しくなって……
過去のことを思い出して、また泣いて。
泣き始めたら、やたらと涙腺が緩くなるあの感じ。
「……ん……でも……い」
「?」
「何でもないから!!!」
………………
「何なんだよ、あいつ…」
総が悲しそうに、ちょっと驚いたようにそう呟いて、
困ったような、悲しいような表情で俯く。
「っ……!!うっ!!」
泣きながら
夜の外を走る。
目的地はないけど、ただ走る。
多分疲れるまで止まらないんじゃないかな…
今ならクラスの男子にも負けなそうなスピードで。
ただひたすらに、暗い道を走る。
なんで……なんでこんなことに…
でも、戻れ……戻れるわけ……
「ううっ!!」
もう何を考えても本当に辛い。今は本当に。
どうしようどうしよう。
怒らせちゃったかな…それとも私の事なんてどうでもいいのかな……
う……怖い……怖い……怖いよ……
誰か…………総以外に頼れる人なんて、ほぼ居ない私だけど…
誰か、誰か助けて……
このまま総と一緒にいられなくなったらどうしよう……
嫌われたら……一緒にいたくないと思われたら……
そう思うと耐えられない。
辛い。辛い辛い!
そんな思いが強くなる事に、どんどん早く走っていて、
気がつけばどこか分からない場所へ来ていた。
ん……普通に迷子……
このまま帰れないのかな…
なら……いっそ、それでもいいの……かな…
道の片隅でうずくまる私。
道……とても暗い……怖い…
ここ、どこだろう。総以外助けなんて絶対に来ないし。
私はいつもこう。
考え無しに行動して、迷惑かけてばかり。
これを機会に総と離れ離れに……
……もし、そうなったら……
総は、せいせいするのかな……
迷惑かけずに済むし、それでいいのかな……
「ん~。こんな所で、こんな時間に一人の女の子が外を出歩いているとは。」
…………?
「いや~よくないと思う。うん。とてもよくない。」
謎の男性がそう言って……
唐突だけど。いつも唐突だけど。
とりあえず。
3,40代くらいの男性がそう言って
私の元へ歩み寄ってくる。
危険だとは心の奥でわかってる。知らない人だし、
ついて行っては行けないとも。
怪しいというのも。
分かってる。分かってるはずなのに……
縋らずには、いられなかった。
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