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七七
俺たちは迂回するルートに進んだ。
多少道は険しくなるが、なるべく戦闘は回避する方向で進んだ。
実際に歩いてみて、改めてこの山の恐ろしさを痛感した。
山の中腹に到達するまでにかなりの時間を費やす事になった。
そこら中にモンスターがいる。
先に進むにつれてモンスターの数は減るものの、レベルは上がっていた。
ふもとで遭遇したコボルトなど、中腹辺りではもう見かけない。
人型のモンスターだけでも、ゴブリン、オーク、リザードマンなど、多種に渡る。
ここまでで一番の脅威はオウルベアだろうか。
フクロウ、つまり『オウル』の頭を持った熊である。
邪悪な魔法使いにに生み出されたという説が一般的だ。
おそらく『ウォーロック』や『コンジュラー』辺りの事だろうと俺は思っているが、そのオウルベアはかなり厄介だ。
知性が高く独自の言葉を持っていて、仲間同士で人間のように意思の疏通が可能だ。
頭がよく凶暴で、力も普通の熊よりも圧倒的だと言われている。
おまけに、くちばしと爪も攻撃力の高さに一役買っていた。
オウルベアのくちばしと爪は入手が難しく、入手できればかなりの高値で売れる。
ここはまるでモンスターの博物館のような場所だった。
ベテランの冒険者でも、ここにいる全てのモンスターを実際に見たり、戦ったりした者はいないだろう。
オウルベアは夜行性で行動は夕方から夜の間だ。
今の時間は寝ているか、動きがあまり活発ではない。
そこを見越して、彼女があえてオウルベアのいるルートを選択した事も言っておきたい。
「ここからはより難しくなるわ」
彼女はそう言って深呼吸をした。
俺もつられて深く息を吸う。
山が高くなるにつれて範囲は狭くなってくる。
モンスターとの遭遇率も高くなるという訳だ。
迂回ルートの数も激減する。
「ここからは運よ。アンタ、運はいい方?」
どうだろうか。
ここまで滅茶苦茶な目にあってはいるが、死んでないのはどう評価するべきか。
「たぶんいいと思う」
「自信あるのね。でも冒険者はみんなそう言って死んでいくわ。自信過剰ってヤツね」
彼女が鼻で笑いながら言った。
「俺は君の作った資料を手に入れられた。その上ここで本人に道案内までしてもらえている。運は良いだろ?」
俺はそう答えた。
彼女は俺の答えを予想していなかったようだ。
一瞬意外そうな顔をした。
そしてすぐ無表情に戻った。
「……いくわよ」
彼女は何事も無かったかのように歩きだした。
「そう言えば、まだ名前を聞いてなかったな。俺はレオだ」
ここまで危険を共にして初めて名前を名乗った。
「……ナイーダ」
ナイーダはポツリと言った。
俺たちは姿勢を低く保ちながら、山肌に沿って上を目指す。
ここまで戦闘はまだ一度もない。
このモンスターだらけの鉱山で、とても信じられなかった。
やはりナイーダの存在が大きい。
これはひょっとしたら本当にミスリル銀を手にできるかもしれないと俺は思った。
多少道は険しくなるが、なるべく戦闘は回避する方向で進んだ。
実際に歩いてみて、改めてこの山の恐ろしさを痛感した。
山の中腹に到達するまでにかなりの時間を費やす事になった。
そこら中にモンスターがいる。
先に進むにつれてモンスターの数は減るものの、レベルは上がっていた。
ふもとで遭遇したコボルトなど、中腹辺りではもう見かけない。
人型のモンスターだけでも、ゴブリン、オーク、リザードマンなど、多種に渡る。
ここまでで一番の脅威はオウルベアだろうか。
フクロウ、つまり『オウル』の頭を持った熊である。
邪悪な魔法使いにに生み出されたという説が一般的だ。
おそらく『ウォーロック』や『コンジュラー』辺りの事だろうと俺は思っているが、そのオウルベアはかなり厄介だ。
知性が高く独自の言葉を持っていて、仲間同士で人間のように意思の疏通が可能だ。
頭がよく凶暴で、力も普通の熊よりも圧倒的だと言われている。
おまけに、くちばしと爪も攻撃力の高さに一役買っていた。
オウルベアのくちばしと爪は入手が難しく、入手できればかなりの高値で売れる。
ここはまるでモンスターの博物館のような場所だった。
ベテランの冒険者でも、ここにいる全てのモンスターを実際に見たり、戦ったりした者はいないだろう。
オウルベアは夜行性で行動は夕方から夜の間だ。
今の時間は寝ているか、動きがあまり活発ではない。
そこを見越して、彼女があえてオウルベアのいるルートを選択した事も言っておきたい。
「ここからはより難しくなるわ」
彼女はそう言って深呼吸をした。
俺もつられて深く息を吸う。
山が高くなるにつれて範囲は狭くなってくる。
モンスターとの遭遇率も高くなるという訳だ。
迂回ルートの数も激減する。
「ここからは運よ。アンタ、運はいい方?」
どうだろうか。
ここまで滅茶苦茶な目にあってはいるが、死んでないのはどう評価するべきか。
「たぶんいいと思う」
「自信あるのね。でも冒険者はみんなそう言って死んでいくわ。自信過剰ってヤツね」
彼女が鼻で笑いながら言った。
「俺は君の作った資料を手に入れられた。その上ここで本人に道案内までしてもらえている。運は良いだろ?」
俺はそう答えた。
彼女は俺の答えを予想していなかったようだ。
一瞬意外そうな顔をした。
そしてすぐ無表情に戻った。
「……いくわよ」
彼女は何事も無かったかのように歩きだした。
「そう言えば、まだ名前を聞いてなかったな。俺はレオだ」
ここまで危険を共にして初めて名前を名乗った。
「……ナイーダ」
ナイーダはポツリと言った。
俺たちは姿勢を低く保ちながら、山肌に沿って上を目指す。
ここまで戦闘はまだ一度もない。
このモンスターだらけの鉱山で、とても信じられなかった。
やはりナイーダの存在が大きい。
これはひょっとしたら本当にミスリル銀を手にできるかもしれないと俺は思った。
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