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一四一
「何故、帝国の邪魔をする?」
「別に。俺たちのやりたい事とぶつかったんだから仕方がないだろ。恨みがある訳じゃない」
「そうなのか……?」
「そうさ」
とても命のやり取りをしていたとは思えないほど緩い会話が続く。
「……では、余が退けばこの話は終わりでよいか?」
「ああ、いいぜ。また俺のやりたい事とぶつからない限りはな」
「わかった」
ソル皇子はそう言うと全軍に帰還命令を下した。
「おい。お前のとこの将軍、忘れてるぞ。ちゃんと連れて帰れよ」
「……生きておるのか?」
「判らん。たぶん生きてるだろ。死にそうな顔してないしな、そのオッサン」
オオムカデンダルがそう言うと、ソル皇子はわずかに笑ったように感じた。
兵士が数名やって来てライエルを担ぐと、帝国軍は信じられないほどあっさりと退却していった。
「……なんだ、終わったのか?」
俺は狐にでもつままれた気分だった。
全面戦争になるのかと覚悟をしていたのだ。
正確にはこちらは数名だけ。
とても戦争とは呼べないだろうが。
「ふん……俺は許してないからな」
オニヤンマイザーがオオムカデンダルに言った。
「気にしすぎだろ。そんな簡単に地球がくたばるかよ。地球なめんな」
「くたばるんだよ!お前の造ったそのグラビトンガンは!もう少し考えろ!」
「思ったより相手が頑丈だったんだから、仕方がないだろ」
二人の言い合いは終わりそうも無かったが、ウロコフネタマイトが『そろそろ行きましょう』と言ったら何となく収まってしまった。
俺たちは『家』に戻ると、取り敢えず全員が屋敷に向かう事となった。
あんなに自分達が人目に触れるのを嫌がっていたのに、ナイーダを連れて行くとは。
俺はそんなことを思いながら、今この『家』が飛んでいる事を不思議に感じていた。
ほんの数分だった。
トカナ地方の誰も足を踏み入れぬ陸の孤島『緑の谷』。
彼らのアジトでもある『屋敷』があるその緑の谷は、ここからはかなり離れた場所である。
そこへ、ほんの数分で到着した。
驚くべき事なのは判っているが、彼らの事だと思えば驚きも半分だった。
ましてや、今日は色々あり過ぎた。
ミスリル鉱山に登り、ナイーダに出会い、モンスターに襲われ、帝国軍と事を構えた。
改めて口に出しても、我ながら信じられない。
『家』から降りると、そこは広い鉄の部屋だった。
彼らは格納庫と呼んでいるらしい。
そこへ『家』を着地させ、モンスターたちを降ろした。
ロック鳥は苦労するかと思われたが、オニヤンマイザーが一人で易々と片付けた。
通路を通り階段を上がる。
そうこうするうちに、見覚えのある屋敷の大広間にたどり着いた。
俺は、ここで最初に彼らと会ったのだ。
「別に。俺たちのやりたい事とぶつかったんだから仕方がないだろ。恨みがある訳じゃない」
「そうなのか……?」
「そうさ」
とても命のやり取りをしていたとは思えないほど緩い会話が続く。
「……では、余が退けばこの話は終わりでよいか?」
「ああ、いいぜ。また俺のやりたい事とぶつからない限りはな」
「わかった」
ソル皇子はそう言うと全軍に帰還命令を下した。
「おい。お前のとこの将軍、忘れてるぞ。ちゃんと連れて帰れよ」
「……生きておるのか?」
「判らん。たぶん生きてるだろ。死にそうな顔してないしな、そのオッサン」
オオムカデンダルがそう言うと、ソル皇子はわずかに笑ったように感じた。
兵士が数名やって来てライエルを担ぐと、帝国軍は信じられないほどあっさりと退却していった。
「……なんだ、終わったのか?」
俺は狐にでもつままれた気分だった。
全面戦争になるのかと覚悟をしていたのだ。
正確にはこちらは数名だけ。
とても戦争とは呼べないだろうが。
「ふん……俺は許してないからな」
オニヤンマイザーがオオムカデンダルに言った。
「気にしすぎだろ。そんな簡単に地球がくたばるかよ。地球なめんな」
「くたばるんだよ!お前の造ったそのグラビトンガンは!もう少し考えろ!」
「思ったより相手が頑丈だったんだから、仕方がないだろ」
二人の言い合いは終わりそうも無かったが、ウロコフネタマイトが『そろそろ行きましょう』と言ったら何となく収まってしまった。
俺たちは『家』に戻ると、取り敢えず全員が屋敷に向かう事となった。
あんなに自分達が人目に触れるのを嫌がっていたのに、ナイーダを連れて行くとは。
俺はそんなことを思いながら、今この『家』が飛んでいる事を不思議に感じていた。
ほんの数分だった。
トカナ地方の誰も足を踏み入れぬ陸の孤島『緑の谷』。
彼らのアジトでもある『屋敷』があるその緑の谷は、ここからはかなり離れた場所である。
そこへ、ほんの数分で到着した。
驚くべき事なのは判っているが、彼らの事だと思えば驚きも半分だった。
ましてや、今日は色々あり過ぎた。
ミスリル鉱山に登り、ナイーダに出会い、モンスターに襲われ、帝国軍と事を構えた。
改めて口に出しても、我ながら信じられない。
『家』から降りると、そこは広い鉄の部屋だった。
彼らは格納庫と呼んでいるらしい。
そこへ『家』を着地させ、モンスターたちを降ろした。
ロック鳥は苦労するかと思われたが、オニヤンマイザーが一人で易々と片付けた。
通路を通り階段を上がる。
そうこうするうちに、見覚えのある屋敷の大広間にたどり着いた。
俺は、ここで最初に彼らと会ったのだ。
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