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二三二
スクリュー・シェイブ・クロウ。
これは向いていそうだ。
俺は検索結果からプロテクションを破れそうな技を選択した。
「スクリューシェイブクロウ!」
右手の五指を獣の爪のように立てる。
シュイイイィィンッ!
静かに、そして激しく、高速で手首が回転する。
こんなに回転して大丈夫なのか俺の手首。
痛みは全くない。
一応大丈夫なのだろう。
一旦心配は置いておきつつ、俺は右手をプロテクションに叩きつけた。
ガキインッ!
ギャリギャリギャリギャリッ!
何もない空間から火花が散った。
とてつもない音が辺りに響き渡る。
ギャリギャリギャリギャリッ!
どうだ。
やれそうか。
ギャリギャリギャリギャリッ!
俺は左手で自分の右手を掴まえた。
渾身の力で右手をプロテクションへ押し付ける。
「何が神の奇跡だ……クソ邪神がああッ!」
ギャリギャリギャリギャリッ!
いっそう激しく火花が散る。
ピシッ……ピシッ
ヒビが入る音が聞こえる。
破れる。
俺は確信した。
ギャリギャリギャリギャリッ!
ピシピシッ……ピシッ!
「オオオオオオオオオッ!」
俺は雄叫びをあげた。
バキイイインッ!
右手の感触が突然消えた。
勢い余って俺は前へつんのめる。
「やったぜ……!」
プロテクションを破った。
まさか人の手で本当にプロテクションを破れるとは。
もう人じゃないが。
カーディナルが驚いたように顔を上げる。
ローブの下から顔がわずかに覗いた。
眼がない。
眼窩は落ち窪み、その奥には眼球がなかった。
眼球があるべき部分は真っ暗闇だった。
顔は全体的に死体のような土気色で、老人よりも老人のようなシワだらけの顔だった。
目玉がないなら距離は関係ないのか。
森の奥から俺たちを認識していた行動に妙に納得した。
そもそも見えること自体がおかしいのだが、何故かそうは思わなかった。
不思議なことに慣れすぎたのかもしれない。
一方でカーディナルは逃げなかった。
いや、逃げ切れないと悟っているのか。
戦う選択肢を既に選んでいるようだ。
カーディナルが 再びロッドを振るう。
今度はなんだ。
ザワザワザワ……!
聞きなれない音が近付いてくる。
俺は警戒して身構えた。
ピッ!
何かが飛んできた。
大したスピードじゃない。
俺はそれをとっさに手で受け止める。
「虫……?」
手の中にはバッタが一匹いた。
いや、これは本当にバッタなのか。
見た目はバッタに良く似ているが、俺の知ってるバッタとはずいぶん違う。
真っ黒で足は真っ赤だ。
顎が異常に発達していて張り出している。
それを獰猛に動かして不気味な声を発している。
これは向いていそうだ。
俺は検索結果からプロテクションを破れそうな技を選択した。
「スクリューシェイブクロウ!」
右手の五指を獣の爪のように立てる。
シュイイイィィンッ!
静かに、そして激しく、高速で手首が回転する。
こんなに回転して大丈夫なのか俺の手首。
痛みは全くない。
一応大丈夫なのだろう。
一旦心配は置いておきつつ、俺は右手をプロテクションに叩きつけた。
ガキインッ!
ギャリギャリギャリギャリッ!
何もない空間から火花が散った。
とてつもない音が辺りに響き渡る。
ギャリギャリギャリギャリッ!
どうだ。
やれそうか。
ギャリギャリギャリギャリッ!
俺は左手で自分の右手を掴まえた。
渾身の力で右手をプロテクションへ押し付ける。
「何が神の奇跡だ……クソ邪神がああッ!」
ギャリギャリギャリギャリッ!
いっそう激しく火花が散る。
ピシッ……ピシッ
ヒビが入る音が聞こえる。
破れる。
俺は確信した。
ギャリギャリギャリギャリッ!
ピシピシッ……ピシッ!
「オオオオオオオオオッ!」
俺は雄叫びをあげた。
バキイイインッ!
右手の感触が突然消えた。
勢い余って俺は前へつんのめる。
「やったぜ……!」
プロテクションを破った。
まさか人の手で本当にプロテクションを破れるとは。
もう人じゃないが。
カーディナルが驚いたように顔を上げる。
ローブの下から顔がわずかに覗いた。
眼がない。
眼窩は落ち窪み、その奥には眼球がなかった。
眼球があるべき部分は真っ暗闇だった。
顔は全体的に死体のような土気色で、老人よりも老人のようなシワだらけの顔だった。
目玉がないなら距離は関係ないのか。
森の奥から俺たちを認識していた行動に妙に納得した。
そもそも見えること自体がおかしいのだが、何故かそうは思わなかった。
不思議なことに慣れすぎたのかもしれない。
一方でカーディナルは逃げなかった。
いや、逃げ切れないと悟っているのか。
戦う選択肢を既に選んでいるようだ。
カーディナルが 再びロッドを振るう。
今度はなんだ。
ザワザワザワ……!
聞きなれない音が近付いてくる。
俺は警戒して身構えた。
ピッ!
何かが飛んできた。
大したスピードじゃない。
俺はそれをとっさに手で受け止める。
「虫……?」
手の中にはバッタが一匹いた。
いや、これは本当にバッタなのか。
見た目はバッタに良く似ているが、俺の知ってるバッタとはずいぶん違う。
真っ黒で足は真っ赤だ。
顎が異常に発達していて張り出している。
それを獰猛に動かして不気味な声を発している。
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