見知らぬ世界で秘密結社

小松菜

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三三三

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 そうだ。
俺たちの最終的な目標はプニーフタールを倒す事。
あるいは封印を解かせない事だ。
ただし、俺個人の目的は別にある。

 妹を取り返す。
これが第一目標なのだ。

「そんな事よりも、今の映像では妹の居場所は判らない。もっと他にないのか」

 俺はオオムカデンダルに訴えた。

 どんな敵が居るかなど、たいした問題では無いのだ。
誰が相手でも戦うしかないのなら、戦って倒すのみだ。

「さすがはレオだ。お前ならそう言うと思ったぜ。やっぱり行動隊長は違うな」

 オオムカデンダルが嬉しそうに言った。
行動隊長?
なんの事だ。

「お前は俺たちネオジョルトの行動隊長だ。期待してるぜ隊長」

 なんだと。
ちょっと待て。
そんな話は初耳だ。

「そうか?まあ、良いじゃないか。隊長なんだし悪い事ではないだろ?」

 それは……そうなのか?
俺は別にアンタたちから給金をもらった事もないんだが。

「なんだ?金が必要なのか?金には困ってなさそうだったから何も言わなかったが、必要なら言え。必要なだけ用意してやる」

 本当か?
いや、彼らなら本当にそうなのかもしれない。
どうやって金を調達するのか知らないが。

「お前たちも必要なら言え。用意してやる」

 オオムカデンダルはカルタスたちにも同じように言った。 

「さてと。ここからが忙しくなるぞ。まず情報の分析は俺がやっておいてやる。それでだ、カルタスとオレコの二人には更に強くなってもらわなければならない」

 来た。
思ったよりも早かったな。
コイツらもついに怪人か。

「ちょ、ちょっと待った!」

 カルタスが慌ててオオムカデンダルを制止した。

「なんだ?」

「その件なんだが、レオから話は聞いている。けどよ、俺たちはそう言うのは望んでいないんだ」

「そういうのとは?」

 オオムカデンダルが首をかしげた。

「そのよ……なんと言うか。レオやアンタみたいな怪物みたいな姿になるんだろう?そう言うのはちょっと」

 カルタスなりにだいぶ言葉を選んだらしい事は伝わるが、実際はストレートに化け物になるのは嫌だと言っていた。
ま、良いとは思うが。

「それはお前たちがそのままでも使い物になるかどうかによる。力不足ならなってもらうしかないな」

 オオムカデンダルの言葉にカルタスとオレコは顔を見合わせた。

「どっちにしろ解析は俺に任せろ。お前らの事は令子に任せる。レオ、付いていってやれ」

 俺はオオムカデンダルに食い下がった。

「待ってくれ。俺もレイスの記憶を見たいんだ」

「判ってるよ。だが、お前がいても解析の助けにはならん。時間の無駄だ。出来る事を他にやれ」

 オオムカデンダルはそう言って俺の希望を却下した。
こうなってはオオムカデンダルを信じるしかなかった。
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