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四〇一
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カルタスソードの爆風で吹っ飛ばされた賊が、仲間を巻き込んで部屋の外へと消えていく。
青い光点が赤く変わった。
死んだか。
判断がつかないが、時間が経つとまた起き上がってくる可能性もあった。
「カルタス、オレコ。確実に殺せ。五体満足だと起き上がってくるかもしれん」
俺はそう言うと、目の前の賊を捕まえて
首を半回転にひねった。
ゴキッ!
鈍い音を発てて男の顔が後ろ向きになる。
子供たちの顔が恐怖にひきつる。
トラウマにならなければ良いが、まあ無理だろうな。
叩いても叩いても一向に減らない賊の数に、さすがのカルタスとオレコも疲労が見え始める。
このままではまずいな。
俺はオレコとカルタスに、子供たちを守ることを優先させた。
「おめえはどうするんだ!」
「俺一人なら何とでもなる。むしろその方が楽だ」
俺は言うと同時にサフィリナックスブレードを発動した。
肘から小指の先端まで赤い線が現れる。
その線が真っ赤な光を放った。
壊れた壁から外へと逃げようとするカルタスたちに、賊の群れが追いすがる。
「どこへ行く。お前らの相手は俺だ」
俺は賊の背後から手刀を奮った。
五人まとめて賊の首が床に転がる。
「……すげえな」
カルタスが横目で見て呟いた。
「早く行け!」
俺が叫ぶと
オレコがムチを使って宿の屋根へと登っていく。
そうしておいて、上から子供たちを引き上げた。
カルタスは下から子供たちを上へと押し上げる。
下には逃げ場がない。
落ちてくるのを待っている賊が、何十人も宿に入りきれず下でうごめいていた。
だが、上へは俺が行かせん。
ここで俺がルームガーダーとなるのだ。
壁をよじ登って上へと上がる賊が数人居るが、その程度ならオレコとカルタスでどうとでもなる。
賊は、狭い扉から少人数づつ部屋の中へとなだれ込んで来た。
それを順番に始末すれば良いのだ。
簡単な作業だった。
今や敵の数は五十を下回った。
もう百は始末出来たのか。
赤く変わった光点は、再び青くなること無くそのまま消失していった。
後はこのまま全滅させれば良いだけだ。
やはり、たいした事は無かったな。
俺はそう思い、一息ついた。
その時だった。
賊たちの動きが変わった。
一番離れた所に居た光点が、真っ直ぐこちらへと向かって来る。
他の賊は侵攻をやめ、その光点が入って来るのをただ見送っていた。
なんだ。
俺はその光点が、二階へと上がってくるのを待った。
他の光点が、そいつに道を開けているのが判る。
ずん
そいつが、目の前に立ちはだかった。
俺は我が目を疑った。
扉の向こうに現れたのはワーウルフだった。
青い光点が赤く変わった。
死んだか。
判断がつかないが、時間が経つとまた起き上がってくる可能性もあった。
「カルタス、オレコ。確実に殺せ。五体満足だと起き上がってくるかもしれん」
俺はそう言うと、目の前の賊を捕まえて
首を半回転にひねった。
ゴキッ!
鈍い音を発てて男の顔が後ろ向きになる。
子供たちの顔が恐怖にひきつる。
トラウマにならなければ良いが、まあ無理だろうな。
叩いても叩いても一向に減らない賊の数に、さすがのカルタスとオレコも疲労が見え始める。
このままではまずいな。
俺はオレコとカルタスに、子供たちを守ることを優先させた。
「おめえはどうするんだ!」
「俺一人なら何とでもなる。むしろその方が楽だ」
俺は言うと同時にサフィリナックスブレードを発動した。
肘から小指の先端まで赤い線が現れる。
その線が真っ赤な光を放った。
壊れた壁から外へと逃げようとするカルタスたちに、賊の群れが追いすがる。
「どこへ行く。お前らの相手は俺だ」
俺は賊の背後から手刀を奮った。
五人まとめて賊の首が床に転がる。
「……すげえな」
カルタスが横目で見て呟いた。
「早く行け!」
俺が叫ぶと
オレコがムチを使って宿の屋根へと登っていく。
そうしておいて、上から子供たちを引き上げた。
カルタスは下から子供たちを上へと押し上げる。
下には逃げ場がない。
落ちてくるのを待っている賊が、何十人も宿に入りきれず下でうごめいていた。
だが、上へは俺が行かせん。
ここで俺がルームガーダーとなるのだ。
壁をよじ登って上へと上がる賊が数人居るが、その程度ならオレコとカルタスでどうとでもなる。
賊は、狭い扉から少人数づつ部屋の中へとなだれ込んで来た。
それを順番に始末すれば良いのだ。
簡単な作業だった。
今や敵の数は五十を下回った。
もう百は始末出来たのか。
赤く変わった光点は、再び青くなること無くそのまま消失していった。
後はこのまま全滅させれば良いだけだ。
やはり、たいした事は無かったな。
俺はそう思い、一息ついた。
その時だった。
賊たちの動きが変わった。
一番離れた所に居た光点が、真っ直ぐこちらへと向かって来る。
他の賊は侵攻をやめ、その光点が入って来るのをただ見送っていた。
なんだ。
俺はその光点が、二階へと上がってくるのを待った。
他の光点が、そいつに道を開けているのが判る。
ずん
そいつが、目の前に立ちはだかった。
俺は我が目を疑った。
扉の向こうに現れたのはワーウルフだった。
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