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四〇五
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目が覚めたらベッドの上だった。
俺は目だけを動かして辺りを探る。
誰も居ない。
ここはどこだ。
俺は体を起こしてベッドに腰掛けた。
もう体は何ともない。
単純に力を使い果たしただけだったらしい。
体にダメージが無い事は、良かった点かもしれない。
見た事の無い部屋だが、部屋の感じからしてどこかの宿屋か。
俺は窓から外を見る。
やはり元の宿屋とは違う所らしい。
景色も違っていた。
ドアを開けて廊下に出る。
階下への階段を見つけて下へと降りた。
カウンターが見える。
横には食堂が広がっていた。
「お、レオ!」
一番奥のテーブルに座っていたカルタスが、俺を見付けて声を掛けてきた。
良く見れば子供たちも全員揃っている。
俺はテーブルに向かった。
「朝食か。俺も頂こう」
俺はナノの隣の空いてる席に腰掛けた。
「何言ってやがる。もう三時だぞ、昼飯だよ」
カルタスが笑った。
そうなのか。
俺は半日眠っていたのか。
「レオさまだいじょうぶ?」
隣に座っていたナノが心配そうに俺を見上げた。
「ああ、良く寝たからな。大丈夫だ」
そう言うと子供たちは、安心したように笑った。
「ワーウルフはどうした?」
「ああ、蜻蛉洲とフィエステリアームが来て持っていったよ」
やはり蜻蛉洲が来たのか。
「メタルシェルだっけ?あのでっかい箱で来やがってよ、この辺大騒ぎだったぜ」
カルタスは迷惑そうに言ったが、その顔は愉快だったと物語っている。
彼らは目立ちたく無かったんじゃ無いのか。
世界征服に方針を切り替えたから、考え方も変えたのだろうか。
「何か判った事は?」
俺はとにかく、何かしら情報を求めた。
「フィエステリアームさまが言っていたけど、例の賊は全員人間だそうよ」
人間?
そんな馬鹿な。
あんな人間が居てたまるか。
将軍でさえ、まともに食らえばダメージはあるんだぞ。
「ただ、気になる事もあるって」
気になる事?
なんだ。
「それは調べてからハッキリしたら言うって」
なんだ。
思わせ振りだな。
「蜻蛉洲は心当たりがあるみたいだったぞ。やたら興奮して、なるほどって連発してたからな」
カルタスはそう言いながら自分の皿から子供たちに野菜を分けた。
子供たちが怨めしそうにカルタスを見る。
お前、人参嫌いなのか。
結局、結果待ちか。
なら俺は例のガキどもを探さなくては。
「俺は昨日の続きだ。ガキどもを探してくる」
俺はバスケットの中の黒パンを一つ掴むと、席を立った。
「あ、そうだ。あの宿どうなった?」
「ああ、ありゃあもう駄目だろ。全壊だよ。建て直した方が早い」
カルタスが半笑いで手のひらをヒラヒラと振った。
「……そうか」
俺は少し考えて、懐から金貨を五枚取り出した。
「オヤジにこれを渡してやれ」
そう言って金貨をテーブルに置いた。
俺は目だけを動かして辺りを探る。
誰も居ない。
ここはどこだ。
俺は体を起こしてベッドに腰掛けた。
もう体は何ともない。
単純に力を使い果たしただけだったらしい。
体にダメージが無い事は、良かった点かもしれない。
見た事の無い部屋だが、部屋の感じからしてどこかの宿屋か。
俺は窓から外を見る。
やはり元の宿屋とは違う所らしい。
景色も違っていた。
ドアを開けて廊下に出る。
階下への階段を見つけて下へと降りた。
カウンターが見える。
横には食堂が広がっていた。
「お、レオ!」
一番奥のテーブルに座っていたカルタスが、俺を見付けて声を掛けてきた。
良く見れば子供たちも全員揃っている。
俺はテーブルに向かった。
「朝食か。俺も頂こう」
俺はナノの隣の空いてる席に腰掛けた。
「何言ってやがる。もう三時だぞ、昼飯だよ」
カルタスが笑った。
そうなのか。
俺は半日眠っていたのか。
「レオさまだいじょうぶ?」
隣に座っていたナノが心配そうに俺を見上げた。
「ああ、良く寝たからな。大丈夫だ」
そう言うと子供たちは、安心したように笑った。
「ワーウルフはどうした?」
「ああ、蜻蛉洲とフィエステリアームが来て持っていったよ」
やはり蜻蛉洲が来たのか。
「メタルシェルだっけ?あのでっかい箱で来やがってよ、この辺大騒ぎだったぜ」
カルタスは迷惑そうに言ったが、その顔は愉快だったと物語っている。
彼らは目立ちたく無かったんじゃ無いのか。
世界征服に方針を切り替えたから、考え方も変えたのだろうか。
「何か判った事は?」
俺はとにかく、何かしら情報を求めた。
「フィエステリアームさまが言っていたけど、例の賊は全員人間だそうよ」
人間?
そんな馬鹿な。
あんな人間が居てたまるか。
将軍でさえ、まともに食らえばダメージはあるんだぞ。
「ただ、気になる事もあるって」
気になる事?
なんだ。
「それは調べてからハッキリしたら言うって」
なんだ。
思わせ振りだな。
「蜻蛉洲は心当たりがあるみたいだったぞ。やたら興奮して、なるほどって連発してたからな」
カルタスはそう言いながら自分の皿から子供たちに野菜を分けた。
子供たちが怨めしそうにカルタスを見る。
お前、人参嫌いなのか。
結局、結果待ちか。
なら俺は例のガキどもを探さなくては。
「俺は昨日の続きだ。ガキどもを探してくる」
俺はバスケットの中の黒パンを一つ掴むと、席を立った。
「あ、そうだ。あの宿どうなった?」
「ああ、ありゃあもう駄目だろ。全壊だよ。建て直した方が早い」
カルタスが半笑いで手のひらをヒラヒラと振った。
「……そうか」
俺は少し考えて、懐から金貨を五枚取り出した。
「オヤジにこれを渡してやれ」
そう言って金貨をテーブルに置いた。
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