見知らぬ世界で秘密結社

小松菜

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四五一

 オニヤンマイザーはそう言うと、踵を返してメタルシェルに乗り込んだ。
俺たちも何となくその後に続く。
これでこの辺りの裏組織の件は、もう良いと言う事なのだろうか。

 俺は結局何をしたのか。
良く判らないままミスリル銀山の拠点へと戻った。

「レオ、付いてこい」

 オニヤンマイザーは既に、蜻蛉洲秀一へと戻っていた。
俺も元の姿に戻ると、蜻蛉洲に付いて歩いた。

 この建物の地下にはまだ入った事がない。
いや、有るには有るが、もっと深くに大地下とも言うべき場所が存在している。
あまり用もないので近付かなかったが。

 その場所は、俺の想像を遥かに上回っていた。
ここは本当に地下なのか?
信じられないほどの広さだ。
街の区画がいくつか入りそうな程に広い。
天井もまた高い。
城を入れても天辺には届かないだろう。

 ここへ降りてくる『えれべーたー』とか言う箱にも驚いたが、単純にこのスケール感には度肝を抜かれた。

「ここは……」

「ここは大規模な実験や、巨大な建造物なんかを製作する為のスペースだ」

 巨大な建造物?
こんな所で家でも建てるのか。
なぜこんな所に住む必要がある。

「家とは限らない。君が乗ってきたメタルシェル等もここで造れる」

 なるほど、建築物以外も造れるのか。
しかし、メタルシェル何台分だ。
百台入ってもまだ一部しか使いきれまい。

「まあ、この世界ではあまり使い道は無いかもしれないが一応何があるか判らないからな。僕たちの元居た世界ではこれの倍広かった」

 これの倍?
いったい何を造っていたのか。

「オオムカデンダルのセンチピーダーもこう言う場所で造ったのだ。もっと巨大な物もあった。この世界へは持って来れなかったらしいが」

 じゃあ、何故他の乗り物は持って来れたのか。

「基地の半分は爆発で吹き飛んだ。ここにあるのはもう半分で無事だったものだ。僕たちは基地ごとここへやって来たのだ。まさか時空を越えて別の世界に移動するとは思いもよらなかったが」

 蜻蛉洲たちの『科学』と言う物を以てしても、理由は判らないのか。
やはり神々は存在する。

「明日にはあれが完成する。夜中に人知れず運ぶのだ」

 蜻蛉洲が指を指した。
その先には、何かが世話しなく動き回っているのが見えた。
何だあれは。

「君に言っても判らないとは思うが、あれはロボットだ」

 ろぼっと?

「自動で勝手に仕事をしてくれる機械だ。この世界で言うとゴーレムに近いかもな」

 ゴーレムと同質?
使役して働かせているのか。

「まあ、そんな所だ。正確には管理人が全てやってくれている」

 管理人が指揮をしていると言う事か。
良く判らんが、そんな感じらしい。

「で、あれは何を造ってるんだ?」

「家だよ。君が破壊したろ?」

 蜻蛉洲はこっちも見ずにそう言った。
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