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五一五
「きいいい!きいいいい!」
鳴き声はもはや咆哮に変わっている。
赤ん坊のような手が触ったものは、何であれ口に運ばれた。
瓦礫も、兵士も見境ない。
「ぎゃああああ!やめろおおお!」
「た、たすけてくれええ!」
捕まった兵士は、巨大な前歯で噛みちぎられた。
何と言う光景か。
巨大化したそいつは、今や城の大きさに匹敵しそうになっている。
場内もさぞや混乱しているであろう。
わらわらと兵士たちを中心に外へと飛び出してきた。
「な、なんだ!あの化け物は!」
「しょ、将軍を!将軍を呼べ!」
絵に描いたようなパニックだ。
その将軍がこの化け物の正体なんだが。
「おい、管理人。じーちゃん居るか?呼んでくれ」
オオムカデンダルが管理人を呼び出した。
「居ます。すぐ出られます」
管理人が言い終わらないうちに、賢者サルバスの声が聞こえてくる。
「おお、見ておったぞ。えらい事になったのう」
見てたのか。
もはやただの覗き魔だな。
「お主らが城へ行くと聞いて、何かある筈だと期待して見ておったわ。この映像技術と言うのは凄いのう。一日中見ておれるわい」
一日中監視されるのは御免だ。
頼むからやめてくれ。
「見てたんなら話が早い。コレ何だか判るかい?」
オオムカデンダルがサルバスに尋ねた。
「見るのは初めてだがの、古い記録に出てくるニーズヘッグに良く似ておるな」
ニーズヘッグ?
なんだそりゃ。
「この世の果てにユグドラシルと言う巨大な樹がなっておる。世界樹と言うヤツじゃな。その根本で根を噛っておると言われるのがニーズヘッグじゃ。フレスヴェルグと言う天敵と永遠に戦っておると記されておったがの。なんでこんな所に出たのかのぅ」
サルバスはそう言って不思議がったが、その声は明らかに嬉しそうだ。
この組織はそんな人材しか居ないのか。
「で、そのニーズヘッグってのは何なんだ?虫に見えるが」
オオムカデンダルがニーズヘッグを見上げて言った。
また、何名か食われた。
「ワシにも判らんよ。賢者と名乗って申し訳無いな」
サルバスがそう言ってカンラカンラと笑う。
「一説には龍とされておるが、この見た目は……龍と言えば龍じゃし、虫と言えば虫よのぅ」
龍。
これが龍族なのか?
龍の眷族?
俺は絶望した。
もしもサルバスの言う通り龍族なのだとしたら、もはや人間にはどうする事も出来ない。
コイツが手当たり次第に人を食うのなら、俺たちは滅びるしかないのだ。
「龍か……」
オオムカデンダルが呟いた。
「やっと面白くなってきたな」
は?
俺は耳を疑った。
いや、コイツはそう言うヤツだった。
ワイバーンとも嬉々として戦っていた。
かなり危うい薄氷を踏む勝利だったが、あれの再来だと言うのか。
鳴き声はもはや咆哮に変わっている。
赤ん坊のような手が触ったものは、何であれ口に運ばれた。
瓦礫も、兵士も見境ない。
「ぎゃああああ!やめろおおお!」
「た、たすけてくれええ!」
捕まった兵士は、巨大な前歯で噛みちぎられた。
何と言う光景か。
巨大化したそいつは、今や城の大きさに匹敵しそうになっている。
場内もさぞや混乱しているであろう。
わらわらと兵士たちを中心に外へと飛び出してきた。
「な、なんだ!あの化け物は!」
「しょ、将軍を!将軍を呼べ!」
絵に描いたようなパニックだ。
その将軍がこの化け物の正体なんだが。
「おい、管理人。じーちゃん居るか?呼んでくれ」
オオムカデンダルが管理人を呼び出した。
「居ます。すぐ出られます」
管理人が言い終わらないうちに、賢者サルバスの声が聞こえてくる。
「おお、見ておったぞ。えらい事になったのう」
見てたのか。
もはやただの覗き魔だな。
「お主らが城へ行くと聞いて、何かある筈だと期待して見ておったわ。この映像技術と言うのは凄いのう。一日中見ておれるわい」
一日中監視されるのは御免だ。
頼むからやめてくれ。
「見てたんなら話が早い。コレ何だか判るかい?」
オオムカデンダルがサルバスに尋ねた。
「見るのは初めてだがの、古い記録に出てくるニーズヘッグに良く似ておるな」
ニーズヘッグ?
なんだそりゃ。
「この世の果てにユグドラシルと言う巨大な樹がなっておる。世界樹と言うヤツじゃな。その根本で根を噛っておると言われるのがニーズヘッグじゃ。フレスヴェルグと言う天敵と永遠に戦っておると記されておったがの。なんでこんな所に出たのかのぅ」
サルバスはそう言って不思議がったが、その声は明らかに嬉しそうだ。
この組織はそんな人材しか居ないのか。
「で、そのニーズヘッグってのは何なんだ?虫に見えるが」
オオムカデンダルがニーズヘッグを見上げて言った。
また、何名か食われた。
「ワシにも判らんよ。賢者と名乗って申し訳無いな」
サルバスがそう言ってカンラカンラと笑う。
「一説には龍とされておるが、この見た目は……龍と言えば龍じゃし、虫と言えば虫よのぅ」
龍。
これが龍族なのか?
龍の眷族?
俺は絶望した。
もしもサルバスの言う通り龍族なのだとしたら、もはや人間にはどうする事も出来ない。
コイツが手当たり次第に人を食うのなら、俺たちは滅びるしかないのだ。
「龍か……」
オオムカデンダルが呟いた。
「やっと面白くなってきたな」
は?
俺は耳を疑った。
いや、コイツはそう言うヤツだった。
ワイバーンとも嬉々として戦っていた。
かなり危うい薄氷を踏む勝利だったが、あれの再来だと言うのか。
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