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六一〇
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オオムカデンダルと五人は距離をおいて睨み合う。
「五人まとめてでも構わんぞ」
オオムカデンダルがうそぶく。
強気に出過ぎじゃないのか。
「なら、俺が相手だ」
九条晃が一歩前へ出る。
「アキラ!」
ディーレが慌てて九条晃を呼び止めた。
「大丈夫だ。お前たちは援護を」
「……判ったわ」
ディーレの返事を聞いて、九条晃が構えをとった。
「もうメインイベントか」
「待っていたんだろ?」
「まあな」
オオムカデンダルが珍しく構えた。
あまり見ない光景だ。
「戦闘力だけは評価している。戦闘力だけはな」
「貴様の評価など要らん」
九条晃が言い終わると同時にオオムカデンダルが動いた。
「ムカデンダルヒューイット!」
オオムカデンダルの手甲が蛇腹のように伸びる。
ひゅんっ!
空気を切り裂いてそれがベクターシードに迫る。
それを紙一重にかわしてベクターシードが地面を転がる。
ひゅんっ!
ひゅんっ!
ひゅんっ!
オオムカデンダルはムチのようにムカデンダルヒューイットを引き戻しては繰り出した。
転がるベクターシードを次々に狙い打つ。
しかし当たらない。
右に左にかわしながら、ベクターシードがオオムカデンダルに迫った。
「とうっ!」
地面から突き上げるようにパンチが放たれる。
オオムカデンダルはそれを手のひらで受け止めた。
「ふふ、やはりやるな」
「ちっ!」
二人は言葉をかわすとすぐに離れた。
「バスターガン!」
「ムカデンダルブレード!」
オオムカデンダルの前腕部に光の線が現れる。
腕が剣と化す。
ベクターシードの銃から放たれた光線を、オオムカデンダルはムカデンダルブレードで打ち返した。
どんっ!
どんっ!
どんっ!
打ち返した光弾が地面に炸裂する。
「貴様には聞きたい事がある」
「俺は無い」
オオムカデンダルの言葉を、ベクターシードが即座に打ち消す。
「ふん、相変わらず面白くない男だ」
「黙れ!」
オオムカデンダルは空中に手を伸ばした。
何も無い空間から武器が現れる。
それを掴まえると即座に肩に担いだ。
「センチピードランチャー!」
肩に担いだ筒先から砲弾が飛び出す。
「おおっ!?」
九条晃が驚いて横っ飛びになった。
ドゴオオーンッ!
センチピードランチャーが地面に炸裂すると、激しい爆風と土砂が辺りに吹き荒れる。
「く……久しぶりで忘れていたぜ」
「思い出せて良かったろ?お前はどうした。やけに手数が少ないじゃないか。いつもみたいに色々呼べよ。タンクはどうした?バイクもジェットも呼べよ」
「……」
何の話だ。
俺には判らん過去の事か。
だが、挑発に対してベクターシードは沈黙している。
「無いんだろ。お前一人が来たんだな」
オオムカデンダルが指摘した。
確かにオオムカデンダルたちは仲間ごとこの世界に来ている。
基地も造ったのか一緒に来たのかは判らないが、ある。
中でも管理人の存在は大きい。
しかし、ベクターシードにはそう言う存在が無いように思えた。
「五人まとめてでも構わんぞ」
オオムカデンダルがうそぶく。
強気に出過ぎじゃないのか。
「なら、俺が相手だ」
九条晃が一歩前へ出る。
「アキラ!」
ディーレが慌てて九条晃を呼び止めた。
「大丈夫だ。お前たちは援護を」
「……判ったわ」
ディーレの返事を聞いて、九条晃が構えをとった。
「もうメインイベントか」
「待っていたんだろ?」
「まあな」
オオムカデンダルが珍しく構えた。
あまり見ない光景だ。
「戦闘力だけは評価している。戦闘力だけはな」
「貴様の評価など要らん」
九条晃が言い終わると同時にオオムカデンダルが動いた。
「ムカデンダルヒューイット!」
オオムカデンダルの手甲が蛇腹のように伸びる。
ひゅんっ!
空気を切り裂いてそれがベクターシードに迫る。
それを紙一重にかわしてベクターシードが地面を転がる。
ひゅんっ!
ひゅんっ!
ひゅんっ!
オオムカデンダルはムチのようにムカデンダルヒューイットを引き戻しては繰り出した。
転がるベクターシードを次々に狙い打つ。
しかし当たらない。
右に左にかわしながら、ベクターシードがオオムカデンダルに迫った。
「とうっ!」
地面から突き上げるようにパンチが放たれる。
オオムカデンダルはそれを手のひらで受け止めた。
「ふふ、やはりやるな」
「ちっ!」
二人は言葉をかわすとすぐに離れた。
「バスターガン!」
「ムカデンダルブレード!」
オオムカデンダルの前腕部に光の線が現れる。
腕が剣と化す。
ベクターシードの銃から放たれた光線を、オオムカデンダルはムカデンダルブレードで打ち返した。
どんっ!
どんっ!
どんっ!
打ち返した光弾が地面に炸裂する。
「貴様には聞きたい事がある」
「俺は無い」
オオムカデンダルの言葉を、ベクターシードが即座に打ち消す。
「ふん、相変わらず面白くない男だ」
「黙れ!」
オオムカデンダルは空中に手を伸ばした。
何も無い空間から武器が現れる。
それを掴まえると即座に肩に担いだ。
「センチピードランチャー!」
肩に担いだ筒先から砲弾が飛び出す。
「おおっ!?」
九条晃が驚いて横っ飛びになった。
ドゴオオーンッ!
センチピードランチャーが地面に炸裂すると、激しい爆風と土砂が辺りに吹き荒れる。
「く……久しぶりで忘れていたぜ」
「思い出せて良かったろ?お前はどうした。やけに手数が少ないじゃないか。いつもみたいに色々呼べよ。タンクはどうした?バイクもジェットも呼べよ」
「……」
何の話だ。
俺には判らん過去の事か。
だが、挑発に対してベクターシードは沈黙している。
「無いんだろ。お前一人が来たんだな」
オオムカデンダルが指摘した。
確かにオオムカデンダルたちは仲間ごとこの世界に来ている。
基地も造ったのか一緒に来たのかは判らないが、ある。
中でも管理人の存在は大きい。
しかし、ベクターシードにはそう言う存在が無いように思えた。
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