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七三五
「じゃあ、それまでコイツを黙らせておくか」
オオムカデンダルはそう言うと、益々攻撃を強める。
前回もそうだが、プニーフタールには強力な自己再生能力がある。
ましてや今回は完全体で現れる筈だ。
生半可な攻撃では全くダメージを与えられまい。
だからオオムカデンダルは、黙らせておくと言ったのだ。
残念ながら今ここにある戦力だけでは、どうにもならない。
ヴオォォォオオオオムッ!
ヴアアアアアァァァ!
何度もプニーフタールが吼える。
その度に大気がビリビリと震えた。
俺も黙って見ている場合ではない。
「グラウンドミサイル発射!」
俺はグラウンドミサイルを固め打ちにする。
ドドドドドドドドドオォーン!
頭からプニーフタールに突っ込んで、次々に誘爆する。
かなりの大火力を一点に集中させた。
見た事も無い程の大きさで、火球が膨らんだ。
人間では側に寄るのも難しい。
それほどの熱と爆風だった。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールの叫び声に怒声が混じる。
判るぞ。
プニーフタールが激昂している。
だが、これでも致命傷にはならないのだ。
「どんな化け物だよ……」
俺は呟いた。
さすがは邪神と言うべきか。
こんな物、良くも封印できたな。
倒せなかったから封印したと聞いたが、こんなの倒せる訳が無い。
封印しただけでも永遠に称賛されて然るべきである。
「来たよ」
フィエステリアームの声がする。
見上げるとセンチピーダーが飛んでくるのが見えた。
「来たか」
オオムカデンダルの声が嬉しそうだ。
「さて。初の試みだが、ぶっつけ本番はワクワクするな」
何の話だ。
ぶっつけ本番なんて緊張するだろ。
俺なら嫌だが。
ズズーンッ
地響きを発ててセンチピーダーが着地した。
あれだけ巨大なセンチピーダーが、ガーディアンと比べるとまるで子供だった。
こうして見ると頼りなく感じてしまう。
「とお!」
オオムカデンダルがひとっ飛びにセンチピーダーの操縦席へと飛び上がる。
「さあ、行くぜ」
オオムカデンダルの声に合わせて、センチピーダーが動き出す。
ばりいぃーん!
遂にプニーフタールも完全にこちら側へ現れた。
割れた空間が元通りになる。
現実になってしまった。
これから始まるのだ。
人類の命運がこんな所で決まってしまう。
「管理人、アシスト頼む」
「了解しました。ガーディアンオートコントロール。センチピーダーオートコントロール。合体シーケンススタート」
管理人がオオムカデンダルの声に反応して、しゃべり始めた。
何を言っているんだ。
そんな事を考えているうちに、勝手にガーディアンが動き出す。
「うおあ!な、何だ、どうした!」
「慌てるな、黙って管理人に任せてろ」
オオムカデンダルが俺に落ち着けと言う。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ガキイィーン
ガココン、ガコン
ガキッ!ガチン!
ガーディアンの各部が割れたり持ち上がったりして、その形を大きく変えていく。
いったいどうなってしまうんだ。
慌てるなと言われても、これでは無理な話だ。
俺は体を強張らせた。
見ればセンチピーダーも形を変えて空中へ飛び立つ。
そして割れたガーディアンの間に収まると、くっ付いてガーディアンと一体化した。
これは。
「ふっふっふっ。実戦は初めてだが相手にとって不足無しだぜ。完成、センチピーダーインフィニティー!」
オオムカデンダルがそう叫んだ。
オオムカデンダルはそう言うと、益々攻撃を強める。
前回もそうだが、プニーフタールには強力な自己再生能力がある。
ましてや今回は完全体で現れる筈だ。
生半可な攻撃では全くダメージを与えられまい。
だからオオムカデンダルは、黙らせておくと言ったのだ。
残念ながら今ここにある戦力だけでは、どうにもならない。
ヴオォォォオオオオムッ!
ヴアアアアアァァァ!
何度もプニーフタールが吼える。
その度に大気がビリビリと震えた。
俺も黙って見ている場合ではない。
「グラウンドミサイル発射!」
俺はグラウンドミサイルを固め打ちにする。
ドドドドドドドドドオォーン!
頭からプニーフタールに突っ込んで、次々に誘爆する。
かなりの大火力を一点に集中させた。
見た事も無い程の大きさで、火球が膨らんだ。
人間では側に寄るのも難しい。
それほどの熱と爆風だった。
ヴアアアアアァァァォムッ!
プニーフタールの叫び声に怒声が混じる。
判るぞ。
プニーフタールが激昂している。
だが、これでも致命傷にはならないのだ。
「どんな化け物だよ……」
俺は呟いた。
さすがは邪神と言うべきか。
こんな物、良くも封印できたな。
倒せなかったから封印したと聞いたが、こんなの倒せる訳が無い。
封印しただけでも永遠に称賛されて然るべきである。
「来たよ」
フィエステリアームの声がする。
見上げるとセンチピーダーが飛んでくるのが見えた。
「来たか」
オオムカデンダルの声が嬉しそうだ。
「さて。初の試みだが、ぶっつけ本番はワクワクするな」
何の話だ。
ぶっつけ本番なんて緊張するだろ。
俺なら嫌だが。
ズズーンッ
地響きを発ててセンチピーダーが着地した。
あれだけ巨大なセンチピーダーが、ガーディアンと比べるとまるで子供だった。
こうして見ると頼りなく感じてしまう。
「とお!」
オオムカデンダルがひとっ飛びにセンチピーダーの操縦席へと飛び上がる。
「さあ、行くぜ」
オオムカデンダルの声に合わせて、センチピーダーが動き出す。
ばりいぃーん!
遂にプニーフタールも完全にこちら側へ現れた。
割れた空間が元通りになる。
現実になってしまった。
これから始まるのだ。
人類の命運がこんな所で決まってしまう。
「管理人、アシスト頼む」
「了解しました。ガーディアンオートコントロール。センチピーダーオートコントロール。合体シーケンススタート」
管理人がオオムカデンダルの声に反応して、しゃべり始めた。
何を言っているんだ。
そんな事を考えているうちに、勝手にガーディアンが動き出す。
「うおあ!な、何だ、どうした!」
「慌てるな、黙って管理人に任せてろ」
オオムカデンダルが俺に落ち着けと言う。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ガキイィーン
ガココン、ガコン
ガキッ!ガチン!
ガーディアンの各部が割れたり持ち上がったりして、その形を大きく変えていく。
いったいどうなってしまうんだ。
慌てるなと言われても、これでは無理な話だ。
俺は体を強張らせた。
見ればセンチピーダーも形を変えて空中へ飛び立つ。
そして割れたガーディアンの間に収まると、くっ付いてガーディアンと一体化した。
これは。
「ふっふっふっ。実戦は初めてだが相手にとって不足無しだぜ。完成、センチピーダーインフィニティー!」
オオムカデンダルがそう叫んだ。
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◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています