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停滞〜術後九日目

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 [5月20日]
 リハビリ、今日は全然足動かず
 杖歩行100m、平行棒
 リハビリ時間の大部分は先生のマッサージ
 明日明後日は土・日で、リハビリ休みなので課題出る
 ①病室前廊下を杖と手すりを使って移動する
 ②ベッドの上で膝立てや腿上げ


 そろそろリハビリ疲れが出る頃なのでしょうか。この日は脚が全く持ち上がらない。
 信じられないほど筋肉が落ちている私は、椅子に座った状態で、足を10㎝持ち上げるのも一苦労なんです。

 理学療法士の先生はとても優しく、「明日明後日が休みでよかったです。月曜日はまた元気になっているでしょう。ただし、土・日も少しは運動してくださいね」と言ってくれて、課題を出されました。
 作業療法士の先生も、「すごく前向きに頑張ってくれてるので、疲れが出てきたんですね。二日間お休みなのも丁度いいタイミングかも。大丈夫だと思います」と励ましてくれました。

 ジーン……。
 体が辛い時って、周りの人達の優しさが身に染みますね。
 今回、◯◯◯禍の下の入院とあって、家族とは一切面会禁止です。これは多分、全国どこの病院も同じ。

 家族と毎日ラ◯ン出来ますから、特に寂しいとかありません。結構、一日のスケジュールも詰まってますし。
 ほんの少し空き時間が出来ると、Yo◯◯ubeでお気に入りの番組を見たり、音楽を聴いたりして。

 その中で、偶然発見したアイドルグループの曲がとても良くて、毎日一回は聴いて励まされていました。美しいメロディーラインに、「不安と闘う横に一緒にいるから」というような内容の歌詞があって、その曲を聴きながら、ベッドの上で体操するのが日課となっておりました。

 いつのまにか落ちていた筋肉。一朝一夕には取り戻せません。
 元通りになるのに一体何ヶ月、いや何年かかるのか、と不安になります。

 ◯◯◯禍ですし、私の脚はこんなですし、高齢で具合の良くない実家の親に会うこともままならぬ。
 早く平和な世の中になってほしい。そして私も早く元気になりたい、切実に思います。
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