のんちゃんシリーズ 【のんちゃんのおるすばん】【のんちゃんのふしぎなぼうけん】

零兆

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ひみつの おけしょうたいけん!

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ママが「いってきます!」って出かけたあと、
のんちゃん――ほんとは「ののか」っていうけど、みんなには“のんちゃん”って呼ばれてる――は、ひとりでおるすばん。

いつもならお絵かきしたり、もふにゃん(白くてまるい、気まぐれなねこ)とおやつタイムだけど……
今日はちょっとだけ、ちがうの!

「うーん、なんかヒマ……」
おやつも食べちゃったし、絵本も読んだし――ってとき、
のんちゃんの目にとびこんできたのは……

✨ママのドレッサー✨

「……ちょっとだけ、見てみるだけ、ねっ」

そーっと引き出しを開けると、カラフルな小瓶や、ふわふわのハケ。
「これ……きのうママが『これでツヤツヤ~♡』ってやってたやつだ!」

のんちゃん、まっすぐにピンクのチークを手に取った。

「ほっぺたにポンポンってしてたよね……よいしょ……」

――ぼふっ!
「うわっ、つきすぎたーっ!でもまぁ、かわいいからヨシ!」

お次はリップ。

「くちびるにチュルンってぬって……きゃー、まっかっか~!でもヨシ!」

さらにはアイシャドウ、アイライナー……?

「これ、どこにぬるやつだっけ……まあいっか!ぜんぶキラキラでかわいいし!」

どんどん顔がすごいことになっていく。

鏡の中ののんちゃんは、もう“かわいい”を超えて、“どこかの妖精かおばけ”みたい。

「おけしょう、たのしーいっ!のんちゃん、もうレディかも~!」

でも――そのとき、

「にゃあっ」

もふにゃんがタンスの上からジーっと見てた。

「にゃんこもやってみる?」

………

…………

次の瞬間。

ママが帰宅。

「ただいまーっ!あれ?……ののかあぁあぁあっっ!?!?」

玄関でカバンを落としたママの顔は、ちょっとだけホラー映画の人みたい。

だって、そこには――
顔じゅうに化粧をほどこした“レディのんちゃん”と、
おでこにチークをベッタリつけた“もふにゃん”が並んでたから!

「ママ~♡ のんちゃん、レディになったの!かわいいでしょ?」

「……ちょっと、おふろ行こっか……」

その日の夜。
のんちゃんはお風呂でたくさんゴシゴシされたけど、なんだか楽しくって、いっぱい笑ったのだった。

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