5 / 8
出会い編
第4話 究極の2択に現れる3択目
しおりを挟む
階段を降りると、部屋にでる。
そこは、殆ど人が出入りしないのか、
部屋中ほこりが舞っていて、呼吸するにも一苦労である。
「ゴホッ、なんだここは……廃虚か?」
確かめるにも、こんなところの地下に灯りがあるわけもなく、真っ暗で周りの様子が把握できない。
「いやぁ、こんな時に魔法が使えれば
暗いところもへっちゃらなんだろうが
なぁ、」
少し、進んでみる。とりあえず戻れるようにと今のところまっすぐに進んでいる。最も、出入り口は来たところ一つのようで、なかなか空間も広そうだ。
「にしても紙に教えられるがままに来
たけど、ここは少なくとも服屋ではないなぁ。」
……もう少し早く気づくべきだったとは思った。
と、不意に前に出していた手のひらに感触が伝わる。硬く、ひんやりしていて
それが鉄の扉であることは僕でもすぐ気づくことができた。
「これは、押すタイプか? 引くタイ
プか?」
こういう場面で扉を見つけると、ついつい気取った思考になってしまう。
………両方とも試せばいいのだが、やはりこういう無駄足をするのも、冒険のいいところであろう。
「これは………扉にとってがない。故
に、おそらく押すタイプだろう。
しかし、
あえて僕は『ひく』にかけようじゃあ
ないか!」
………自分でもやかましいとは思っている。
僕は力一杯扉を引く……しかし、結果は変化なしである。僕は一度溜息をついたのち、扉を押す。
が、これも変化なし。
もしかして……と思い、一度しゃがみ、扉を上に持ち上げる。
…………ゴゴゴ…という音を立てて扉が上がる。なるほど、これはシャッターか。
俺は扉をあけ、奥の部屋へと向かう、
部屋に入ると、僕の耳になにかが暴れているような金属音が響き渡る。流石に思わず耳を抑える。
そこには何がいるのだろうか。今、僕の中には、好奇心と恐怖心とがお互いを主張している。俺が脳なら間違えなくこのまま宿へ帰らせるだろう。
しかし、僕の脳はもう冒険者である。先へ進むことを優先したのだ。これがこの後の運命を大きく左右させるとは梅雨知らず………
そこは、殆ど人が出入りしないのか、
部屋中ほこりが舞っていて、呼吸するにも一苦労である。
「ゴホッ、なんだここは……廃虚か?」
確かめるにも、こんなところの地下に灯りがあるわけもなく、真っ暗で周りの様子が把握できない。
「いやぁ、こんな時に魔法が使えれば
暗いところもへっちゃらなんだろうが
なぁ、」
少し、進んでみる。とりあえず戻れるようにと今のところまっすぐに進んでいる。最も、出入り口は来たところ一つのようで、なかなか空間も広そうだ。
「にしても紙に教えられるがままに来
たけど、ここは少なくとも服屋ではないなぁ。」
……もう少し早く気づくべきだったとは思った。
と、不意に前に出していた手のひらに感触が伝わる。硬く、ひんやりしていて
それが鉄の扉であることは僕でもすぐ気づくことができた。
「これは、押すタイプか? 引くタイ
プか?」
こういう場面で扉を見つけると、ついつい気取った思考になってしまう。
………両方とも試せばいいのだが、やはりこういう無駄足をするのも、冒険のいいところであろう。
「これは………扉にとってがない。故
に、おそらく押すタイプだろう。
しかし、
あえて僕は『ひく』にかけようじゃあ
ないか!」
………自分でもやかましいとは思っている。
僕は力一杯扉を引く……しかし、結果は変化なしである。僕は一度溜息をついたのち、扉を押す。
が、これも変化なし。
もしかして……と思い、一度しゃがみ、扉を上に持ち上げる。
…………ゴゴゴ…という音を立てて扉が上がる。なるほど、これはシャッターか。
俺は扉をあけ、奥の部屋へと向かう、
部屋に入ると、僕の耳になにかが暴れているような金属音が響き渡る。流石に思わず耳を抑える。
そこには何がいるのだろうか。今、僕の中には、好奇心と恐怖心とがお互いを主張している。俺が脳なら間違えなくこのまま宿へ帰らせるだろう。
しかし、僕の脳はもう冒険者である。先へ進むことを優先したのだ。これがこの後の運命を大きく左右させるとは梅雨知らず………
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる