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死因を忘れたけどひとまず転生
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あ、どうも。初めまして。沖村 朝日って言います。すぐに無くなる名前ではありますが。
で、多分ここ、天国です。何か地面が雲だし…皆、頭の上にわっか付いてるし…
頭で処理しきれてない。気付いたらいつの間にか天国だって?
俺は死因すら覚えてないぞ?最後に見た景色は何だっけ…?
歩道橋ある交差点ってのは覚えてるんだけど…。トラックのテンプレなのか、はたまた歩道橋から落ちたのか…
だが、そんな事はどうでもいい!
何故なら…異世界への転生権を手に入れたからである!
ここに来てすぐ抽選券を貰い、偶然にも俺が異世界転生者に選ばれたのだ。
係員の指示にしたがい今は手続きをするために事務所へ移動中。何に転生するかはまだ決まってはいないが…せっかくの異世界なんだ、人間以外に転生するのも楽しいだろうな。
しばらくすると遊園地の券売所のような小さい建物が見えてきた。
「あちらが異世界転生担当の事務所の窓口となります。手続きはあちらで行ってください」
係員はそう言うとどこかへ消えてしまった。
ひとまず俺は転生の手続きをすべく窓口に向かった。
「あの~…すいません…」
「はいはい 何でしょう」
対応してくれたのは人の良さそうなおじいさんだった。
「転生の手続きを…」
「あ、そうか…転生を、ねぇ…こんなに若いのに、どうしちゃったの?」
「死因は思い出せないんです。…あ、眠かった事は思い出せました」
そうだ…あのとき俺は徹夜続きで眠かったんだ。…寝不足で死んだとかダセェ事…無いよな?
「そうか、そうか。じゃあ次の人生では思いっきり眠れるものにしなきゃのぅ…はいこれ転生カタログ」
そう言ってでっかい本を引き出しの中から取り出した。
「転生カタログ?」
「そう、転生カタログ。この中に書かれた生き物や人物に転生できるぞ。魔物や魔族、人間もいれば獣人もいる。他にも転生後の世界はどんなところがいいかとかを決めれるのじゃが…」
「でもこの厚さじゃあ…」
「だから今みたいに雑談をして何を勧めるかを決める。それが儂ら転生事務所の仕事じゃ」
すると窓口のおじいさんは呪文の様なものを唱えてカタログに触れる。おじいさんが触れたカタログはどんどんと薄くなり最終的に十数ページになった。
「ほう!ここまで減るか!じゃあ早速この中から好きなものを選ばせるとしようか」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「まずはこの貴族なんてどうじゃ?寝たまま暮らせる程の金ならあるぞ!」
それは確かに良い案ではあるのだが…
「自堕落した生活を送りそうで怖いんで…」
今まで読んだ本とかでは基本、貴族は悪いイメージが高い。差別とかもやりそうだからパスで。
「そうか…ならクローラビットはどうじゃ?爪の長いウサギでのう、爪磨ぎをしたり、草を少し食べるだけで後は寝れるぞ!」
「おお!それなら!」
「ただし、上質な肉が取れるためすぐに捕まってしまうが…」
「ダメじゃん!」
「じゃよなぁ。だったら魔王は……ダメじゃな」
魔王と言う台詞が出た時点でおじいさんを睨んだ。勇者に倒されて終わりなのは目に見えてる。
「だったら、そうじゃなぁ…む!これなんかはどうじゃ!?」
「これは‼」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「転生の手続きはこれで終わりじゃ」
「なんか、ありがとうございました」
「いやいや、こっちも久々に楽しかったよ。何せこの企画は年に一度だけだからのぅ」
企画って…
「まぁ次の人生も頑張りなよ。儂、こっから応援しとるから」
「ありがとうございます。じゃあ俺頑張ります!」
「あ、転生するときは右手にあるドアを通ると良いよ。それじゃあ良い転生ライフを!」
そして俺は次の人生へと進むためドアを開ける。
転生先は異世界 ゲルネス!転生先 猫系獣人!
で、多分ここ、天国です。何か地面が雲だし…皆、頭の上にわっか付いてるし…
頭で処理しきれてない。気付いたらいつの間にか天国だって?
俺は死因すら覚えてないぞ?最後に見た景色は何だっけ…?
歩道橋ある交差点ってのは覚えてるんだけど…。トラックのテンプレなのか、はたまた歩道橋から落ちたのか…
だが、そんな事はどうでもいい!
何故なら…異世界への転生権を手に入れたからである!
ここに来てすぐ抽選券を貰い、偶然にも俺が異世界転生者に選ばれたのだ。
係員の指示にしたがい今は手続きをするために事務所へ移動中。何に転生するかはまだ決まってはいないが…せっかくの異世界なんだ、人間以外に転生するのも楽しいだろうな。
しばらくすると遊園地の券売所のような小さい建物が見えてきた。
「あちらが異世界転生担当の事務所の窓口となります。手続きはあちらで行ってください」
係員はそう言うとどこかへ消えてしまった。
ひとまず俺は転生の手続きをすべく窓口に向かった。
「あの~…すいません…」
「はいはい 何でしょう」
対応してくれたのは人の良さそうなおじいさんだった。
「転生の手続きを…」
「あ、そうか…転生を、ねぇ…こんなに若いのに、どうしちゃったの?」
「死因は思い出せないんです。…あ、眠かった事は思い出せました」
そうだ…あのとき俺は徹夜続きで眠かったんだ。…寝不足で死んだとかダセェ事…無いよな?
「そうか、そうか。じゃあ次の人生では思いっきり眠れるものにしなきゃのぅ…はいこれ転生カタログ」
そう言ってでっかい本を引き出しの中から取り出した。
「転生カタログ?」
「そう、転生カタログ。この中に書かれた生き物や人物に転生できるぞ。魔物や魔族、人間もいれば獣人もいる。他にも転生後の世界はどんなところがいいかとかを決めれるのじゃが…」
「でもこの厚さじゃあ…」
「だから今みたいに雑談をして何を勧めるかを決める。それが儂ら転生事務所の仕事じゃ」
すると窓口のおじいさんは呪文の様なものを唱えてカタログに触れる。おじいさんが触れたカタログはどんどんと薄くなり最終的に十数ページになった。
「ほう!ここまで減るか!じゃあ早速この中から好きなものを選ばせるとしようか」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「まずはこの貴族なんてどうじゃ?寝たまま暮らせる程の金ならあるぞ!」
それは確かに良い案ではあるのだが…
「自堕落した生活を送りそうで怖いんで…」
今まで読んだ本とかでは基本、貴族は悪いイメージが高い。差別とかもやりそうだからパスで。
「そうか…ならクローラビットはどうじゃ?爪の長いウサギでのう、爪磨ぎをしたり、草を少し食べるだけで後は寝れるぞ!」
「おお!それなら!」
「ただし、上質な肉が取れるためすぐに捕まってしまうが…」
「ダメじゃん!」
「じゃよなぁ。だったら魔王は……ダメじゃな」
魔王と言う台詞が出た時点でおじいさんを睨んだ。勇者に倒されて終わりなのは目に見えてる。
「だったら、そうじゃなぁ…む!これなんかはどうじゃ!?」
「これは‼」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「転生の手続きはこれで終わりじゃ」
「なんか、ありがとうございました」
「いやいや、こっちも久々に楽しかったよ。何せこの企画は年に一度だけだからのぅ」
企画って…
「まぁ次の人生も頑張りなよ。儂、こっから応援しとるから」
「ありがとうございます。じゃあ俺頑張ります!」
「あ、転生するときは右手にあるドアを通ると良いよ。それじゃあ良い転生ライフを!」
そして俺は次の人生へと進むためドアを開ける。
転生先は異世界 ゲルネス!転生先 猫系獣人!
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