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死と生

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人は結局人に戻ってくることとなる。
人は人から逃れられない。

人であることを拒絶しても、生まれた時から、全てを押し付けられても、許容するしかない。

もし、道の先に落とし穴があったとしても、そこに落ちなければならない。

そしてそれは、自分の責任となってしまう。

逃れようと死に走ったとしても
また人としてこの世で知覚されとしまう。

死すらも逆説的に死の反対の生を印象付けてしまう。

終わりでなく。

死は終着点なのか?

その一点。

そこのみの存在なのか?
ではなく、全ては点線でつながっている。

生きていくことが線で
死が点であるならば。

生は死の一部だ。
生には既に死が含まれている。
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