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ノンフィクション1 僕のこと

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書のことを思い出して書いてみる
どうしてこうなってのかを考えるために
いまから、自分を見つけるために。
田名の末っ子の弁当屋の看板娘に

昭和の時代の流れに沿って悪ぶっていた長男がくどいた結果おやとなった。


僕は11月に生まれた。中学時代に11月うまれは正月に親がしこんだんだといっていた。やることないから、やってんじゃねと母親は4歳離れた妹を生んですぐ亡くなった。白血病だった。

いまでも後悔している。病室にいる母親。僕は父親に連れられて母親を見に行く。唇が黄色い。僕は。怖いと思った。にこりと微笑み僕を無条件に受け入れてくれるその顔を。今たまらなく、会いたい人の顔を怖くて、そう、気味がわるいと思ってしまった。

僕の表情を今際のその人はそう思っただろうか。逃げ出してしまった自らの子供の背中をみて、どう思っただろうか。僕は。ずっと後悔する。

母親から逃げてしまった。そして、それが最後だった。

たまらなく、後悔している。思い込みかもしれないが、後悔がつくりだす

記億の改ざんだと信じたいが、僕が気味が悪いと思って逃げる瞬間

あの人の顔が、悲しげにゆがむのずっと、わすれない。

そして

自分を一生許さない。僕はそこから、人を愛してもいけないし

愛されてもいけないのだと、強く思う。

なくなったあと、僕は非常に後悔していた。

ひとつのことを

当時ウルトラマンのマスコットの人形がお気に入りでそのマスコット人形を
みせてと言われたのに見せられなかったこと。

そして、葬式が終わり死が理解できていない僕は父に向かって人形をみせたいから、母親に会いたいといった。

父は僕を恫喝した。たぶんそこから、いまにいたる軋繰が生まれた。

そのときみせればよかったじゃんかよ、ふざけんな、おまえ

あまり覚えていないがそのようなことだ。

父ははげしく、ないていた。いま、考えると世界にひとつだけ

その大切な物が壊れてしまった人の顔。絶望。後侮。懺悔。

あまり覚えていない。しかし、思い出すと、父は憔悴していた。

僕たちにも八つ当たりをしていたと思う。

とある日、激しい言い争いをしていた。

祖母と祖父、父が廊下で僕たちの部屋へつながる扉を開けっ放しにして
僕は、みた。祖母がいいかげんにしろといい、包丁をもち父に恫喝し

祖父は祖母を抑えながらも、父を弾圧し、父はなきながら殺してくれといっていた

僕たちは泣くことしかできなかった。妹がないていたから、一緒に泣いた。

抱きあってないて、しばらくして、父が戻ってきて、一緒に死のうかといった。
僕はいやだといった、なきながら、言ったことは覚えていない。

だれだれにあえなくなる。父にもと、言った気がする。

父は僕を抱き寄せた。いもうとも。

記憶が無い、作り出したかも、しかし、たぶんあったことだとおもう

僕たちを父は本当につれだして車にのせていた。僕は寝ていた。

しかし、ふと目を覚ますと思いだす、なにかに取り付かれているような父の顔がそこにあったことを。

よく覚えていないけど、僕たちは、そこから、父から干渉されなくなった
祖母と祖父に育てられた、というか、ご飯をもらった。僕は目が見えているからいい。

妹は目が見えない。地獄だっただろう。僕は見捨てた。見ないフリをした。
妹なんていないと。フリをした。最低だ。地獄だっただろう。祖母はヒステリーもちだった。祖父、おじ、おばは見てみないフリをしていた。おそらく、僕も、父も折檻を見てみないフリをした。最悪だった。妹には顔向けが出来ない。
僕は最低だ。

たぶん、そこから人の顔色をうかがう癖ができた。

捨ててもらわないよう、かわいくするためか、いや、違うそれでも、僕は幸せだったとおもう。全体的には。

近所の家の人の草花をちぎってしまい、怒られたときも
金柑の実を採ろうとして盆栽の台に乗ったとき、植木鉢を投げられたときも
九州で障子を破り、人のゲームカセットやカードを勝手に持ち帰ったことも
僕が学校の授業をでず、孔雀や、花壇で遊び、また、ほかの子が家に帰る中
18時頃まで遊んでも
小学生でたばこをすっても、上級生の顔面に石を当て、同級生を階段から落とし
前歯を折らせても、意外とそんなに怒られなかった。たぶん。どうでもよかったのだろう。
勉強せず成績が悪くとも、運動会に親がこなくとも。どうでもよかった。
ただ、となり近所にとてもいい人がいた。それだけが救いだった。
恩をあだで返したが。


小学3年ほどまで確か、人をいじめまくっていた。

たちがわるい。すぐ泣くやつ、口がうまく回らないやつとかをグループでいじめていた気がする。最低だ。でも、4年でいじめていたとき、いい加減にしろと彼が切れて、僕は切れると思っていなくて、やりすぎたから謝ろうと思って、彼が図書室に行くのをみて、彼に本を薦められて本を読むようになった

本からいろいろなことを学んだ。気がする。本が面白く、好きになった。彼のことも
そうして、なかよくなり、彼をいじめる元同じいじめグループに反抗した。すると、僕がいじめられることとなった。僕は、たのしみつつ、しかし、心はかれていった。小学生というのもあり、いじめは大人数で追いかける程度、あとドロを上履きに入れられたりとか。

さながら、僕対クラス全員みたいな。懐かしい。村八分。
あの頃から僕は村八分だった。
あらがったけど。そうして、5年生。僕は再婚した母親の実家の近くに引っ越すため学校をあとにした。

新しい学校でも、いじりたおして、ランドセルを壊したりした。
あのときの君、ごめん。
本当に悪い。6年で仲良くなった彼女。

ごめん僕はきみたちがきらいじゃないんだ。けれど、どうしても、心がゆるさなかった。

中学1年で母と父の仲が悪くなり、母が睡眠薬多量に飲む。

そして、睡眠薬飲んだとテニス部の先輩にいう。泣きながら中学でテニス部を半年もたずやめ、帰宅部でなにも無い日々。いじめられたなあ。

なつかしい。中2、離婚。けれど、みんな母がいない僕をなんだかんだかわいがってくれた。

高校はまったく勉強せず。私立。父親とまったく話しない。

私立。僕はワンダーフォーゲル部。心無い化け物だった。

友達じゃないとか、いうか?普通。

僕は感情がわからなかった。異常だった。僕は両親が離婚してから死ぬことばかり考え、そして、苦しんでもがいてた。毎日が苦しくつらかった。心をなくせばいいと本気でおもい、心をなくした。考えなくなった。

流されればいい。感情と思考をなくした僕は、20歳になったら死のうと本気でおもった。

それまでになぜ死ななかったのか、あんなに死にたかったのに
たぶん死んだ母親の顔を思い出したからだし、20歳までがんばろうとか
なんかでみたからだとおもう。

20歳。
それまでになにかなければ、死のう。
すべてに、自分に価値がみいだせなくて、すべてに自信が無くて合う人すべて信じられなくて、心閉ざし、うわべの言葉をいった。感情なんてなかった。

本当に地獄だった。中2から高2まで。高2でホームレスを体験した。1週間だけど最悪だった。

唯一の救いは高3で彼に出会えたこと。感謝しかない。いまおもうとそう。
しかし、ぼくは。最低だ。彼らをうらぎって。でも、わかってくれ

追いつきたかったんだ。

だから、いまも、きみたちがうまかった歌を必死で認めてもらいたくて練習しているんだ。きみたちがあまりにもすこいから。すごいと思っていたから。

僕はいま、それをばねにがんばれているんだ。
大好きなんだ。きみたちのおかげで僕の今がある。僕の闇を取り除いてくれたんだ。でも、僕は最低だ。

わからないんだ、距離が、距離感がわからない。ヒトとの。

だから、敬遠しているわけではないんだ。わかりあいたいんだ。けど、ごめん。

たぶん。時遅しなのかもね。でも、僕はひらすら、がんばるよ、おいつくから
いつか、がんばるから。

ぼくは、最低だ。まともじゃない。
まともなものじゃない。あまりにも、ヒトと違う。

たぶん。サイコパス。価値観が違いすぎる。

人を理解できない。感情を。たぶん信用できてないんだ。こころから。

なぜ?信頼ができないのか。たぶん。裏切られてばかりだし、裏切ってきたから。

裏しか見てないから。

苦しい。ただ苦しい。人を信用できないのは。

頭ではわかってる。けれど、心が。邪魔をする。

僕をすべてを出し切りたい。けれどいつわる。

生きていても仕方ないと本当に思う。でも、大切な物を見つけられたから
いきたいと思っている。

苦しい。日々、苦しい。安心なんて無い。疑心暗鬼。頼れない。完全に。

そうなったら、本当は精神病なんだとおもう。でも、ぎりぎりで踏みとどまってる。

人がそれでも好きなんだ。どうしても、嫌いなのに、すきなんだ。

僕は。どうせわかってくれないだろうと想いつつもわからせたいし、わかってあげたいんだ。支離滅裂だけど。

真っ白な僕と真っ黒な僕がいる。二つある。

そうしなきゃ、真っ黒になりすぎて、たぶん人ならざるもの犯罪を犯すくずになっていた。まんなかがほしい。けど、なぜか出来ない。

それはたぶん、ヒトへの信頼を手に入れたら手に入ると思う。

たぶん、結婚とか、居場所。いてもいいといってくれる場所。

でも絶対にそれはしない。ぼくはひとりでいい。
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