戦場の女神は剣舞を舞う

少女遊 夏野

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その女神、乱舞

女神の乱舞(2)

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 シャバジは質素な古い机の上に拷問器具をゆっくり並べた。磔られているアッシュからひしひしと視線を感じる。

「あ、あのぉ。後ろを向いててもらえないだろうか」

 耐えられずにアッシュにそう言う。しかし、アッシュは見ることをやめない。

「ねぇ、お前臭いよ。後宮にいる貴族の女みたいな臭がする」
「それはいいニオイなのでは?香水などはつけていないんだけどねぇ」
「違う。嫉妬の臭いなのかな。お前、嫉妬してるの?」

 アッシュはくすくす笑っている。
 嫉妬という言葉を聞いて感情が高ぶったが、アッシュを打ちのめしそうになるのを我慢した。これからじっくり嬲りあげるために。

「アッシュ、といったかな?君はクロウ殿たちとどういう関係なんでしょう。父さん、と呼んでいましたが?」

 弱みを確信に替えたいシャバジ。できるだけ優しく問いかける。相手は所詮まだ子どもだ。優しく問いかければ生意気な奴でも多少は何か喋るだろうと踏んだ。

「え?父さんは父さんだよ。僕の育ての親」
「ではアナタの本当のご両親は?」
「知らないよ。自分がどこから来たのかも知らないのに知るわけがない」
「つまり、身寄りがない?」
「父さんたち以外にはね」

 シャバジはアッシュの方へ振り返った。その様子を見て彼女はにっこり笑った。

「聞きたいのはそれじゃないんだろ?」
「なぜそう思うんだね?」
「お前みたいな人間はたくさん見てきたから。クロウ父さんのこと、嫌いなんでしょ?知ってる」
「知ったような口を利いてくれるんですね」

 シャバジはアッシュに歩み寄った。頭のてっぺんから頬にかけて撫で、そして美しい金髪を指にすくい思い切り引っ張った。小さく呻きのような息が漏れる。アッシュの耳元にシャバジは口を近づけ囁いた。

「何も知らないガキに何が分かる」

 髪から手を離した。そして、反対の壁に四つついているハンドルを二つ回した。そうすると、余裕のあったアッシュを拘束している鎖が徐々に巻き上げられていき、壁に彼女の背中がぴったりとくっついた。

「こんな仕掛けがあったんだね、ここ。今まで初めから背中を打ってもらってた知らなかったよ」
「黙れ」

 そして再び、アッシュの髪に触れた。そのニオイを嗅ぐ。

「お前、いい匂いがするな。近寄ったときに思ったんですよ。ヒッヒッヒ。女のような匂いだぁ」

 髪を離すと、今度は服の中に手をすべり込ませてきた。腹から脇腹、背中へと手を這わせ滑らかな肌を味わった。

「なんと、シルクの如き肌。この肌が穢れるのを見れるだなんて。ヒィッヒヒヒヒ。クロウの奴に初めて感謝するかもしれませんな」
「触るな気持ち悪い」
「ヒッヒッヒ。やっとあいつに復讐できるのにやめる奴がどこにいる」
「あとで後悔させてやる」

 その手は徐々に下へ降りていき、ズボンの中へ入った。よく引き締まった臀部を撫で揉みしだき、そのまま片手が前へ伸びた。
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