20 / 38
その女神、乱舞
女神の乱舞(2)
しおりを挟む
シャバジは質素な古い机の上に拷問器具をゆっくり並べた。磔られているアッシュからひしひしと視線を感じる。
「あ、あのぉ。後ろを向いててもらえないだろうか」
耐えられずにアッシュにそう言う。しかし、アッシュは見ることをやめない。
「ねぇ、お前臭いよ。後宮にいる貴族の女みたいな臭がする」
「それはいいニオイなのでは?香水などはつけていないんだけどねぇ」
「違う。嫉妬の臭いなのかな。お前、嫉妬してるの?」
アッシュはくすくす笑っている。
嫉妬という言葉を聞いて感情が高ぶったが、アッシュを打ちのめしそうになるのを我慢した。これからじっくり嬲りあげるために。
「アッシュ、といったかな?君はクロウ殿たちとどういう関係なんでしょう。父さん、と呼んでいましたが?」
弱みを確信に替えたいシャバジ。できるだけ優しく問いかける。相手は所詮まだ子どもだ。優しく問いかければ生意気な奴でも多少は何か喋るだろうと踏んだ。
「え?父さんは父さんだよ。僕の育ての親」
「ではアナタの本当のご両親は?」
「知らないよ。自分がどこから来たのかも知らないのに知るわけがない」
「つまり、身寄りがない?」
「父さんたち以外にはね」
シャバジはアッシュの方へ振り返った。その様子を見て彼女はにっこり笑った。
「聞きたいのはそれじゃないんだろ?」
「なぜそう思うんだね?」
「お前みたいな人間はたくさん見てきたから。クロウ父さんのこと、嫌いなんでしょ?知ってる」
「知ったような口を利いてくれるんですね」
シャバジはアッシュに歩み寄った。頭のてっぺんから頬にかけて撫で、そして美しい金髪を指にすくい思い切り引っ張った。小さく呻きのような息が漏れる。アッシュの耳元にシャバジは口を近づけ囁いた。
「何も知らないガキに何が分かる」
髪から手を離した。そして、反対の壁に四つついているハンドルを二つ回した。そうすると、余裕のあったアッシュを拘束している鎖が徐々に巻き上げられていき、壁に彼女の背中がぴったりとくっついた。
「こんな仕掛けがあったんだね、ここ。今まで初めから背中を打ってもらってた知らなかったよ」
「黙れ」
そして再び、アッシュの髪に触れた。そのニオイを嗅ぐ。
「お前、いい匂いがするな。近寄ったときに思ったんですよ。ヒッヒッヒ。女のような匂いだぁ」
髪を離すと、今度は服の中に手をすべり込ませてきた。腹から脇腹、背中へと手を這わせ滑らかな肌を味わった。
「なんと、シルクの如き肌。この肌が穢れるのを見れるだなんて。ヒィッヒヒヒヒ。クロウの奴に初めて感謝するかもしれませんな」
「触るな気持ち悪い」
「ヒッヒッヒ。やっとあいつに復讐できるのにやめる奴がどこにいる」
「あとで後悔させてやる」
その手は徐々に下へ降りていき、ズボンの中へ入った。よく引き締まった臀部を撫で揉みしだき、そのまま片手が前へ伸びた。
「あ、あのぉ。後ろを向いててもらえないだろうか」
耐えられずにアッシュにそう言う。しかし、アッシュは見ることをやめない。
「ねぇ、お前臭いよ。後宮にいる貴族の女みたいな臭がする」
「それはいいニオイなのでは?香水などはつけていないんだけどねぇ」
「違う。嫉妬の臭いなのかな。お前、嫉妬してるの?」
アッシュはくすくす笑っている。
嫉妬という言葉を聞いて感情が高ぶったが、アッシュを打ちのめしそうになるのを我慢した。これからじっくり嬲りあげるために。
「アッシュ、といったかな?君はクロウ殿たちとどういう関係なんでしょう。父さん、と呼んでいましたが?」
弱みを確信に替えたいシャバジ。できるだけ優しく問いかける。相手は所詮まだ子どもだ。優しく問いかければ生意気な奴でも多少は何か喋るだろうと踏んだ。
「え?父さんは父さんだよ。僕の育ての親」
「ではアナタの本当のご両親は?」
「知らないよ。自分がどこから来たのかも知らないのに知るわけがない」
「つまり、身寄りがない?」
「父さんたち以外にはね」
シャバジはアッシュの方へ振り返った。その様子を見て彼女はにっこり笑った。
「聞きたいのはそれじゃないんだろ?」
「なぜそう思うんだね?」
「お前みたいな人間はたくさん見てきたから。クロウ父さんのこと、嫌いなんでしょ?知ってる」
「知ったような口を利いてくれるんですね」
シャバジはアッシュに歩み寄った。頭のてっぺんから頬にかけて撫で、そして美しい金髪を指にすくい思い切り引っ張った。小さく呻きのような息が漏れる。アッシュの耳元にシャバジは口を近づけ囁いた。
「何も知らないガキに何が分かる」
髪から手を離した。そして、反対の壁に四つついているハンドルを二つ回した。そうすると、余裕のあったアッシュを拘束している鎖が徐々に巻き上げられていき、壁に彼女の背中がぴったりとくっついた。
「こんな仕掛けがあったんだね、ここ。今まで初めから背中を打ってもらってた知らなかったよ」
「黙れ」
そして再び、アッシュの髪に触れた。そのニオイを嗅ぐ。
「お前、いい匂いがするな。近寄ったときに思ったんですよ。ヒッヒッヒ。女のような匂いだぁ」
髪を離すと、今度は服の中に手をすべり込ませてきた。腹から脇腹、背中へと手を這わせ滑らかな肌を味わった。
「なんと、シルクの如き肌。この肌が穢れるのを見れるだなんて。ヒィッヒヒヒヒ。クロウの奴に初めて感謝するかもしれませんな」
「触るな気持ち悪い」
「ヒッヒッヒ。やっとあいつに復讐できるのにやめる奴がどこにいる」
「あとで後悔させてやる」
その手は徐々に下へ降りていき、ズボンの中へ入った。よく引き締まった臀部を撫で揉みしだき、そのまま片手が前へ伸びた。
0
あなたにおすすめの小説
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
どうぞお好きになさってください
みおな
恋愛
学園に入学して一ヶ月。
婚約者の第一王子殿下は言った。
「学園にいる間くらい自由にさせてくれないか。君が王太子妃になることは決定事項だ。だから、せめて学園に通う二年間は、僕は恋がしたい」
公爵令嬢はその綺麗な顔に冷酷な笑みを浮かべる。
「好きになさればよろしいわ」
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる