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1章女神の願い

1章25話改造

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 魔王に促されるまま、高い木の枝の上登った。
 この男、何をしようというの。
 アカリは疑問の表情で、問い掛ける。

「魔王、私達の目的を分かってるの? 依頼人が求めているのは蜥蜴の卵よ」

「クックックッ。なら、依頼データを見せろ」

「送るわよ」

 すると、魔王は送られたデータに左手を翳し、その瞬間、掌のバーコード状の黒い線が光る。

「これで、依頼は完了した」

 自慢気な顔で、魔王はそう言う。
 半信半疑で、依頼データを確認すると、納入履歴が蜥蜴の卵三個と獲得となっていた。

「嘘でしょう。まさか、その右手で改造スキルを発動したの?」

「そもそも、チートという特殊能力やスキルなんてものは存在しない。王神がそれを許すはずがないからな」

「じゃどうやって?」

「創造スキルを使い、チート(改造)アイテムを創造したのさ。アイテムならば、何らかのバグは最小限に留められる」

「あなた……何を言ってるの」

【チート(神の手)】
 別名改造。
 あらゆるものを、思いのままに改造。
 まさに、神の手。
 左掌には刻まれた黒いバーコード。
 そのバーコードこそ、一瞬でチートが出来る。
 
「さあ、もう少しで獲物が来るぞ」
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