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1章異世界転生(回想)
3話魔術とは
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「いや……僕は。私と二人っきりで秘密の特訓しましょう」
無表情なのに、なんかエロスを感じる。
このヒエルダは見た目は見下したりしないような感じだが、俺を少し舐めてる節があった。
俺が一番小さくて、後継者から外れていて、現皇帝にも嫌われてるからだろう。
まあ……別にいいけど。
ミルカはぴくっとし、声を荒げる。
「ヒエルダ! あなたゼルを独り占めにするつもりでしょう!」
「そういう訳ではありません。魔術の指導をするのです」
女同士のバチバチとした視線を感じた。
「なら、私はヒエルダの指導を受けるわ。ここのままゼルスが大変なことになってからでは遅いわ」
「嫌なら……結構ですよ」
「うるさいわね! 受けるって言ってるでしょ」
すると、ヒエルダによる魔術の指導が始まった。
「では、魔術を発動する時の基本動作からしましょうか。まず、腕を上げてください」
「はい」
「ゼルス様、腕が曲がっています」
「はい」
「違います、こうです」
「あっ、はい」
「脚を揺らさないでください」
「はい」
俺だけスパルタ……。
すると、空をずっと見ていたエンリケが、無表情は変わらず、闘志剥き出しの片眼を向けた。
やりずらい……。
「では、手の中に火を発生させてみます」
ミルカと俺は所定の位置に立ち、手を差し出した、意外にもというよりやはり遅れて追随するエンリケ。
「さあ、頭の中で、火が燃え盛るイメージをして、身体で魔力を構築し、一気に体内に流し、外へ出します」
魔力構築 300↑
魔力放出 500↑
うぅぅぅ……はぁぁぁ!
すると、ミルカの右手からぐるぐると回る大きな炎が湧き出した。
【火炎《ファイアー》】レベル3
ランク C
威力 炎属性魔力+100
効能 大きな火を出せる。
ミルカはやや誇らしげな顔をする。
「私だって、これぐらい出来るのよ」
「さすがですね、名門学校に通うミルカお嬢様」
「全然、心が籠もってないわね」
一方、エンリケの魔術は他を凌駕し、ミルカの魔術はおままごとのように思えてきた。
【炎犬大精霊(イノケンティウス)】
レベルMAX
ランク S
威力 炎属性魔力+1000
炎属性魔耐性+1000
風属性魔耐性+1000
効能 最上級の炎の大化身が敵を燃やし尽くす。
術者の命令によって単体でも戦える。
右手に発動させた。
炎の犬の怪物が睨み、周囲に醜悪な炎を撒き散らし、腕を振り上げた瞬間、消失した。
「エンリケ殿下様……あの基礎魔術……というより、その若さで大精霊と契約できるのですか……末恐ろしい」
あのロボットのようなヒエルダですら驚愕している。
何食わぬ顔のエンリケだったが、俺の魔術を見た瞬間、驚愕に変わった。
彼が初めて、目を見開き、口をあんぐり開けた瞬間だった。
俺の右手に浮かんだのは、翼を持った銀色の龍だった。
銀龍は途轍もない炎を吐き出した。
【銀龍神精霊(シルバディウス)】
レベルEX1
ランク SS
レベル 600
大精霊より一つ上の神精霊。
威力 炎属性魔力+2000
雷属性魔力+2000
炎属性魔耐性+2000
雷属性魔耐性+2000
風属性魔耐性+2000
水属性魔耐性+2000
「凄く綺麗な龍ね……」
「ゼ……ゼルス様……」
「ゼル……お前は異世界神の精霊と契約ができるのか?」
「いや……その……たまたま。前週に【神精霊の加護】(神精霊とスキル契約ができる)をなんかの本で見て、見様見真似でダンジョンに行って、あの銀色の龍の精霊に会って契約したんだ」
「ゼル……加護は習得するものではなく、神から与えられるものだよ」
確かに……そうだった。
だとしたら、【ゲーム学習能力MAX】スキルは学習できる対象はスキルや戦闘レベルだけじゃないのか。
そういえば、これが、俺と兄エンリケの初の会話だった。
*
1ヶ月後、俺はスキルの勉強に拍車がかかっていた。
鶏の草原の上に、シーツを敷いてスキル本を読みながら、一日中スキル勉強に明け暮れていた。
というより、ひたすら読んで、少し発動するだけだ。
【 ゲーム学習能力MAXスキル】
ランク 不明
効能 スキル本にあるスキルを学習するだけで、スキルが獲得できる。
対象はスキル、戦闘能力値。
一回目にスキルの効能と放出方法、魔力数式を脳や身体に読み込むとスキルが獲得できる。
ニ回目以降に技の発動を繰り返すとレベルは上がっていく。
10回繰り返せば、スキルレベルMAXになる。
慣れてくると、スキルを見ただけでスキルを取得できるようになる。
戦闘能力の場合、獲得した経験値毎に10000倍の経験値が貰える。
ミノタウロスを倒せば、軽くレベル100ぐらいは上がるだろう。
このスキルのおかげで、スキルに関する情報を理解できなくても、読み込みさえしてれば必ず取得できる。
便利過ぎる。
戦闘レベルに関しては子供なので、ダンジョンになんて滅多に行かせてもらえないので、上がる余地はない。
だから、今は【身体強化】【加速】などのパッシブスキルをできるだけ覚えるようにしてる。
「【 ゲーム学習能力MAXスキル】は便利なのは便利だが、大きな疑問があった」
一般にスキル(魔術)というのは、自らの身体にあるスキルに適合した魔力は取り出して、魔法という現象が起きるのだ。
しかし、俺の場合はスキルに適合した魔力が自分に無くても、詠唱だけでスキルは発動し、魔法という現象が起きる。
俺が出せる属性魔力は五大属性、闇、光、ほぼ全ての属性を出せると云っていい。
しかし、俺の身体には一つ以外を除いてはどの属性魔力も無いのだ。
これは適正魔力診断を受けた結果だから真実だ。
でも、これは、おかしい。
無から有は生み出せないはずだ。
ファンタジーと言えばそれまでだが。
例えば、炎と雷属性の龍の神精霊と契約書する場合は、術者は炎と雷属性魔力を精霊と交わらせなければ、契約が出来ない。
もちろん、先程も言ったように俺には炎や雷属性魔力は無い。
でも、俺は契約が出来てしまうという矛盾した状況が起きてしまう。
そして、徹底的に俺は書庫を読み漁り、このスキルの謎を調べた。
【全(ゼム)】
一般に死の魔力として定義される。
透明な魔力。
あらゆる属性に変化でき、使用できる。
持っている者は数千年前に一人だけいた。
どうやら、俺にはこの属性魔力があると思う。
適正魔力診断結果でも、俺には一つだけ不明の魔力が見つかったので、おそらくこの【全(ゼム)】のことだと思う。
でも、この後、【全】の属性魔力を徹底的に調べたが、有力な情報はなかった。
無表情なのに、なんかエロスを感じる。
このヒエルダは見た目は見下したりしないような感じだが、俺を少し舐めてる節があった。
俺が一番小さくて、後継者から外れていて、現皇帝にも嫌われてるからだろう。
まあ……別にいいけど。
ミルカはぴくっとし、声を荒げる。
「ヒエルダ! あなたゼルを独り占めにするつもりでしょう!」
「そういう訳ではありません。魔術の指導をするのです」
女同士のバチバチとした視線を感じた。
「なら、私はヒエルダの指導を受けるわ。ここのままゼルスが大変なことになってからでは遅いわ」
「嫌なら……結構ですよ」
「うるさいわね! 受けるって言ってるでしょ」
すると、ヒエルダによる魔術の指導が始まった。
「では、魔術を発動する時の基本動作からしましょうか。まず、腕を上げてください」
「はい」
「ゼルス様、腕が曲がっています」
「はい」
「違います、こうです」
「あっ、はい」
「脚を揺らさないでください」
「はい」
俺だけスパルタ……。
すると、空をずっと見ていたエンリケが、無表情は変わらず、闘志剥き出しの片眼を向けた。
やりずらい……。
「では、手の中に火を発生させてみます」
ミルカと俺は所定の位置に立ち、手を差し出した、意外にもというよりやはり遅れて追随するエンリケ。
「さあ、頭の中で、火が燃え盛るイメージをして、身体で魔力を構築し、一気に体内に流し、外へ出します」
魔力構築 300↑
魔力放出 500↑
うぅぅぅ……はぁぁぁ!
すると、ミルカの右手からぐるぐると回る大きな炎が湧き出した。
【火炎《ファイアー》】レベル3
ランク C
威力 炎属性魔力+100
効能 大きな火を出せる。
ミルカはやや誇らしげな顔をする。
「私だって、これぐらい出来るのよ」
「さすがですね、名門学校に通うミルカお嬢様」
「全然、心が籠もってないわね」
一方、エンリケの魔術は他を凌駕し、ミルカの魔術はおままごとのように思えてきた。
【炎犬大精霊(イノケンティウス)】
レベルMAX
ランク S
威力 炎属性魔力+1000
炎属性魔耐性+1000
風属性魔耐性+1000
効能 最上級の炎の大化身が敵を燃やし尽くす。
術者の命令によって単体でも戦える。
右手に発動させた。
炎の犬の怪物が睨み、周囲に醜悪な炎を撒き散らし、腕を振り上げた瞬間、消失した。
「エンリケ殿下様……あの基礎魔術……というより、その若さで大精霊と契約できるのですか……末恐ろしい」
あのロボットのようなヒエルダですら驚愕している。
何食わぬ顔のエンリケだったが、俺の魔術を見た瞬間、驚愕に変わった。
彼が初めて、目を見開き、口をあんぐり開けた瞬間だった。
俺の右手に浮かんだのは、翼を持った銀色の龍だった。
銀龍は途轍もない炎を吐き出した。
【銀龍神精霊(シルバディウス)】
レベルEX1
ランク SS
レベル 600
大精霊より一つ上の神精霊。
威力 炎属性魔力+2000
雷属性魔力+2000
炎属性魔耐性+2000
雷属性魔耐性+2000
風属性魔耐性+2000
水属性魔耐性+2000
「凄く綺麗な龍ね……」
「ゼ……ゼルス様……」
「ゼル……お前は異世界神の精霊と契約ができるのか?」
「いや……その……たまたま。前週に【神精霊の加護】(神精霊とスキル契約ができる)をなんかの本で見て、見様見真似でダンジョンに行って、あの銀色の龍の精霊に会って契約したんだ」
「ゼル……加護は習得するものではなく、神から与えられるものだよ」
確かに……そうだった。
だとしたら、【ゲーム学習能力MAX】スキルは学習できる対象はスキルや戦闘レベルだけじゃないのか。
そういえば、これが、俺と兄エンリケの初の会話だった。
*
1ヶ月後、俺はスキルの勉強に拍車がかかっていた。
鶏の草原の上に、シーツを敷いてスキル本を読みながら、一日中スキル勉強に明け暮れていた。
というより、ひたすら読んで、少し発動するだけだ。
【 ゲーム学習能力MAXスキル】
ランク 不明
効能 スキル本にあるスキルを学習するだけで、スキルが獲得できる。
対象はスキル、戦闘能力値。
一回目にスキルの効能と放出方法、魔力数式を脳や身体に読み込むとスキルが獲得できる。
ニ回目以降に技の発動を繰り返すとレベルは上がっていく。
10回繰り返せば、スキルレベルMAXになる。
慣れてくると、スキルを見ただけでスキルを取得できるようになる。
戦闘能力の場合、獲得した経験値毎に10000倍の経験値が貰える。
ミノタウロスを倒せば、軽くレベル100ぐらいは上がるだろう。
このスキルのおかげで、スキルに関する情報を理解できなくても、読み込みさえしてれば必ず取得できる。
便利過ぎる。
戦闘レベルに関しては子供なので、ダンジョンになんて滅多に行かせてもらえないので、上がる余地はない。
だから、今は【身体強化】【加速】などのパッシブスキルをできるだけ覚えるようにしてる。
「【 ゲーム学習能力MAXスキル】は便利なのは便利だが、大きな疑問があった」
一般にスキル(魔術)というのは、自らの身体にあるスキルに適合した魔力は取り出して、魔法という現象が起きるのだ。
しかし、俺の場合はスキルに適合した魔力が自分に無くても、詠唱だけでスキルは発動し、魔法という現象が起きる。
俺が出せる属性魔力は五大属性、闇、光、ほぼ全ての属性を出せると云っていい。
しかし、俺の身体には一つ以外を除いてはどの属性魔力も無いのだ。
これは適正魔力診断を受けた結果だから真実だ。
でも、これは、おかしい。
無から有は生み出せないはずだ。
ファンタジーと言えばそれまでだが。
例えば、炎と雷属性の龍の神精霊と契約書する場合は、術者は炎と雷属性魔力を精霊と交わらせなければ、契約が出来ない。
もちろん、先程も言ったように俺には炎や雷属性魔力は無い。
でも、俺は契約が出来てしまうという矛盾した状況が起きてしまう。
そして、徹底的に俺は書庫を読み漁り、このスキルの謎を調べた。
【全(ゼム)】
一般に死の魔力として定義される。
透明な魔力。
あらゆる属性に変化でき、使用できる。
持っている者は数千年前に一人だけいた。
どうやら、俺にはこの属性魔力があると思う。
適正魔力診断結果でも、俺には一つだけ不明の魔力が見つかったので、おそらくこの【全(ゼム)】のことだと思う。
でも、この後、【全】の属性魔力を徹底的に調べたが、有力な情報はなかった。
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