学習能力スキルを使ってチートスキルを覚える魔術の商人

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2章魔術師学院(閑話)

39話ダンジョン体験学習

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  連続発射された炎がマモノスを襲う。
 この大規模な火炎ならばマモノスを倒せるはずと見越した。
 だが、糸も簡単に一瞬で打ち消した。
 炎はマモノスの鼻先から、あらぬ方向に飛ばされ、木々に移り、緑の木々を燃やし尽くしていた。

「闘牛拳《ローザ》(レベル5)!!!!」
 
 反撃の拳で対するガロロ。
 だが、次の瞬間、マモノスの鼻先がガロロを一瞬で吹っ飛ばした。
 途轍もない衝撃、破壊の音が鳴り響く。
 ガロロは空高く打ち上げられ、地面へ落下し、容赦ない大爆発音が鳴った。
 彼女達は絶句した。

        *
 やっと到着した俺はマモノスがいたことに驚く。

「ゼルフォード君!」

「後は俺に任せろ……ガロロは頼んだ」

「分かったわ」

「うん」

 クロテアとフレスは高速でガロロの元へ進む。
 だが、マモノスは離れていく獲物を見逃すはずがない。
 巨大な四肢を跳躍するかのように突進してくる。
 地面が上下に揺れ、咆哮が轟く。

「ピャァァァァァァァアアンンン!!!!!」

 俺は間一髪で剣を突き出し、跳ね返す。
 そして、銀色の翼を大きく羽ばたかせ、仮面を覆い、跳躍し、強烈な一撃を振り下ろす。
 マモノスは巨大な体躯で暴れ、鼻で対抗する。
 衝突し、爆風が伴い、力と力がぶつかり合う。
 俺の剣は前へ前へとマモノスを押し上げていく。
 苦しいのか頻りに咆哮し、鼻先を見境なく出鱈目に振っている。
 勝機は今ここだ。

 命中率50/900↓

「ピァアァァァアンンン!!!! ピァアアアアアアンンン!!!!」

「絶対零度《アイスノン》(レベルMAX)!!」 

 瞬間、氷が発生し、瞬く間にマモノスを凍らせ、鼻先を凍結。
 一気に勝利を俺に流れる所か、逆鱗に触れ、流れはマモノスへ行ってしまう。
 四肢を使い、暴れるように地面叩き、地面に振動となり影響を及ぼす。
 頭頂部から白い蒸気を発し、全身を赤く染め上げる。

【憤怒《ふんぬ》】レベルMAX
 ランク B
  威力 攻撃力+200~800 一撃必殺+1~10000 氷属魔耐性+200
 効能 攻撃力が数段階上がる、殺傷力が跳ね上がる。 
 当たりが良ければ、生命を一瞬で抹殺することができる。

 完全にまずい。
 俺の体力は限界にきていて、今尚下がり続けている。 
   
     HP50/400↓MP50/300↓

 そして、マモノスは鼻先の張り付く氷を一瞬で溶かし、蒸発させた。
 参った……。
 もう、俺は魔術は使えないだろう。
 何とか体力を温存しながら、剣で凌ぐしかない。
 そして、マモノスは連続で鼻先を上下左右から振り回して攻撃。
 一撃一撃がハイスピード。
 俺は弾き弾き、やられたら隙を突いて振り下ろしたり、突き出し、右薙ぎ、左薙ぎ、多彩な技を繰り出していく。
 攻撃の応酬が続き、硬直状態が続く。
 だが、憤怒の咆哮で、恐怖に苛まれ、仮面に亀裂が生じ、一気に戦う気力を無くしてしまう。

「うううぅ」

 駄目だ……無理だ……これがダンジョンというものなのか。
 HP、MPが20を下回る。
 意識が朦朧としてきた。
 また、次が来る。
 黒銀の翼を羽ばたかせ急上昇をする。
 
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