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1章魔戦操縦士学院
3話厄介な人再登場
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弱々しいドワーフはおどおどし頭を抱える。
本当か?
「だから僕じゃないです!」
金髪少女はどちらが犯人か分からず、俺とドワーフを交互に見て困惑している。
なんで助けに来た俺が犯人扱いされているだろう。
金髪少女は可愛い笑顔を向け、耳元で囁く。
「あなたが盗ったなら財布出してっ?」
「だから俺は盗ってねーよ。この場を治めようとしただけだ」
「そっか。なら早くそれを言ってよ!」
金髪美少女は正義の顔で、三人組達に再度立ち向かった。
「この二人盗ってないって言ってるし、盗った場面も目撃した訳じゃないなら犯人扱いをするのはおかしいよ」
赤髪の男は金髪少女を睨みつけ、苛立ち露わに足をドン踏み鳴らす。
「近くにいたんだ。疑わしきは罰せよって言葉もあるだろう!」
違げぇーよ。疑わしきは罰せずだろそれ。
すると。
「ったく、使えないわね。私は見てたのよ!」
目撃者がいたようだな。全てぶちまけろ!
やっぱりなあの坊主男が犯人だったか、見た目からしてそんな気がしてたよ。
左隣にその声の主がやってきた。
黒の後ろ髪は膝まである、美少女。白肌の容姿端麗。種族はハーフエルフ。
暗い紫瞳は冷静さが現れる。
「お前が見てたのかよ」
さっき俺の肩を骨折させようとしたクレイジー女じゃん。
不良の三人組は一瞬驚きの表情を見せ、一方黒髪美少女は話を続ける。
先生に告げ口をする委員長のような生徒。
勝ち気な、正義感溢れる性格が表情から滲み出ている。
「私は見てたわ。そこの机の上にあった財布を赤髪の男がポケットにしまうのをね」
赤髪の男は額に汗が垂れ、語気を荒げる。
「何でたらめなこと言ってんだ!!」
「証拠ならあなたの制服の内側のポケットにあるはずよ」
「くっ……」
そして、三人組は歯を食い縛り、言い逃れが出来ないと思ったのか、俺達を睨みつけて去っていった。
一時間経ったチャイムが鳴る。
周囲の野次馬も乱闘しないのかよといった表情で、溜め息をつき、教室へと戻っていく。
そして、黒髪美少女ハーフエルフ、金髪美少女、ドワーフも足早に散っていく。
Fクラスの教室に入り、自らの席へと向かう。
何の変哲もない白い教室をキョロキョロと見渡していく。
「確か……掲示板には一番左隅の最後列だったな」
突如として、校内放送が鳴り響いた。
「え……今すぐFクラスは授業のため、校庭に来なさい」
戸惑う生徒達。緊張のクラス発表の次はいきなり授業が重なり、動揺せざる負えない。
そして、ぞろぞろと教室を出て、校庭へ向かう生徒達。
やがて、広大な楕円形の、緑の芝生、整備された砂地が広がる。
すると、一人の男が言い付け通りに、皆に呼びかける。
「とにかく体操しとくようにと」
「はぁ? 体操服なんてないんだぞ!」
「仕方ないじゃないか! 先生がそう言ったんだ!」
生徒達は不満を口にしながら、やる気のない体操をする。
そこで、右隣で聞き覚えのある声がする。
「まさかあなたと一緒になるなんて最悪だわ」
顔を右に向けるとそこには先程俺をいじめ現場に行かせ、しまいには殴られるという結果を招いた張本人。
通称クレイジー女。ただ、俺がそう呼んでます。
黒髪の超絶美少女。
ハーフエルフ。
その冷淡な目は魅惑的オーラを放っている。
「お前……何でここにいるんだ」
「何でって言われてもFクラスなんだし仕方無いじゃない」
「お前俺に恨みでもあるのか?」
「恨みなどないけど。お前って言われるの凄い不愉快だから止めてくれる?」
「それは悪かったな。じゃ名前教えてくれ」
「あなたには教えたくないわ。仲良くなりたくないし」
何この冷たい態度。一年間仲間として過ごすというのに初日からこの無礼な態度は何だ。
でも、仲間は大切にしたいとな。ここは慎重に関係を築こう。
「まあまあそんなこと言うなよ。俺はトーマス・アル。よろしく」
少女は溜息をつく。
深い深い息。
「アルね。私はユークリウス・マシュ。よろしく」
本当か?
「だから僕じゃないです!」
金髪少女はどちらが犯人か分からず、俺とドワーフを交互に見て困惑している。
なんで助けに来た俺が犯人扱いされているだろう。
金髪少女は可愛い笑顔を向け、耳元で囁く。
「あなたが盗ったなら財布出してっ?」
「だから俺は盗ってねーよ。この場を治めようとしただけだ」
「そっか。なら早くそれを言ってよ!」
金髪美少女は正義の顔で、三人組達に再度立ち向かった。
「この二人盗ってないって言ってるし、盗った場面も目撃した訳じゃないなら犯人扱いをするのはおかしいよ」
赤髪の男は金髪少女を睨みつけ、苛立ち露わに足をドン踏み鳴らす。
「近くにいたんだ。疑わしきは罰せよって言葉もあるだろう!」
違げぇーよ。疑わしきは罰せずだろそれ。
すると。
「ったく、使えないわね。私は見てたのよ!」
目撃者がいたようだな。全てぶちまけろ!
やっぱりなあの坊主男が犯人だったか、見た目からしてそんな気がしてたよ。
左隣にその声の主がやってきた。
黒の後ろ髪は膝まである、美少女。白肌の容姿端麗。種族はハーフエルフ。
暗い紫瞳は冷静さが現れる。
「お前が見てたのかよ」
さっき俺の肩を骨折させようとしたクレイジー女じゃん。
不良の三人組は一瞬驚きの表情を見せ、一方黒髪美少女は話を続ける。
先生に告げ口をする委員長のような生徒。
勝ち気な、正義感溢れる性格が表情から滲み出ている。
「私は見てたわ。そこの机の上にあった財布を赤髪の男がポケットにしまうのをね」
赤髪の男は額に汗が垂れ、語気を荒げる。
「何でたらめなこと言ってんだ!!」
「証拠ならあなたの制服の内側のポケットにあるはずよ」
「くっ……」
そして、三人組は歯を食い縛り、言い逃れが出来ないと思ったのか、俺達を睨みつけて去っていった。
一時間経ったチャイムが鳴る。
周囲の野次馬も乱闘しないのかよといった表情で、溜め息をつき、教室へと戻っていく。
そして、黒髪美少女ハーフエルフ、金髪美少女、ドワーフも足早に散っていく。
Fクラスの教室に入り、自らの席へと向かう。
何の変哲もない白い教室をキョロキョロと見渡していく。
「確か……掲示板には一番左隅の最後列だったな」
突如として、校内放送が鳴り響いた。
「え……今すぐFクラスは授業のため、校庭に来なさい」
戸惑う生徒達。緊張のクラス発表の次はいきなり授業が重なり、動揺せざる負えない。
そして、ぞろぞろと教室を出て、校庭へ向かう生徒達。
やがて、広大な楕円形の、緑の芝生、整備された砂地が広がる。
すると、一人の男が言い付け通りに、皆に呼びかける。
「とにかく体操しとくようにと」
「はぁ? 体操服なんてないんだぞ!」
「仕方ないじゃないか! 先生がそう言ったんだ!」
生徒達は不満を口にしながら、やる気のない体操をする。
そこで、右隣で聞き覚えのある声がする。
「まさかあなたと一緒になるなんて最悪だわ」
顔を右に向けるとそこには先程俺をいじめ現場に行かせ、しまいには殴られるという結果を招いた張本人。
通称クレイジー女。ただ、俺がそう呼んでます。
黒髪の超絶美少女。
ハーフエルフ。
その冷淡な目は魅惑的オーラを放っている。
「お前……何でここにいるんだ」
「何でって言われてもFクラスなんだし仕方無いじゃない」
「お前俺に恨みでもあるのか?」
「恨みなどないけど。お前って言われるの凄い不愉快だから止めてくれる?」
「それは悪かったな。じゃ名前教えてくれ」
「あなたには教えたくないわ。仲良くなりたくないし」
何この冷たい態度。一年間仲間として過ごすというのに初日からこの無礼な態度は何だ。
でも、仲間は大切にしたいとな。ここは慎重に関係を築こう。
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深い深い息。
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