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2章ダンジョンへ向かおう
再びのジャック
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デイトナ王国の地下には大きな砂造りの神殿がある。
黄金に輝く神殿、松明が明かりがより一層際立つ。
永遠に続く広い部屋、どこまで見上げられる天井に、両側には分厚い柱が前方にかけて何本も設置されている。
そこに何千人が悲鳴や絶叫を上げて、駆けていく。後ろから恐ろしい奴らがやってくる。
最後尾にはデイトナ皇帝と騎士が数人。
デイトナ皇帝は険しい表情し、立ち止まる。
困惑する騎士達。
「限界のようだな……」
「皇帝陛下! ここで立ち止まってはいけません!」
「ここで足止めをしなければ、前方にいる国民が死を招くだろう」
「ですが……もし陛下が命を落とされば、国や十魔王族に多大なる影響を及ぼします!!」
地面に足を踏みしめる音が聞こえてくる。
異なる二つの音。
突然、一部消えていた松明がボワァと灯る。
二人の影が現れ、皆振り向いた。
カラフルなハットに白塗りの顔の怪人と綺麗なショートカットの赤髪の魔女。それは世界的殺人鬼と凶悪の魔女だった。
皆目を見開き、絶句し、恐怖の汗が滴り落ちる。
ジャツクザ・リッパーは赤い眼光で、不気味に笑い、唇が大きく、つり上がる。
エキドナは赤髪を揺らせ、妖艶《ようえん》に笑う。
「お久しぶりザスネ? デイトナ皇帝ザマ? いかがお過ごしザシタカ?」
「ウフフ」
「貴様に我の名を呼ばれたくはない……」
「友達ザスノニ……酷いザスヨ……キャァキャァキヤァキャァキャァキャァ」
「前回我々が貴様と退治した時は逃がしたが…‥今回は十魔王族の世界的大罪者抹消典《ブラックリスト》に載っている……貴様の命は短いぞ? ……全力で十魔王族が潰しにくる」
「キャハキャキャハキャキャキャハ……確かアナタ十魔王族ザシタヨネ? アナタ本当に強いザシタカ? 下層の十魔王族ではワタシには勝てませんザスヨ……ザマァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
赤い眼球をギョロギョロさせて、高く笑った。
皇帝の金色の両眼がより一層目を細め、彫りの深い顔立ちが歪む。
「ちっ…………貴様らの目的は何だ?」
「下層を支配しようという計画ザスヨ? ゆくゆくは中層、上層と規模を広めるつもりザスヨ?」
「笑わすな……そんな馬鹿げた話があるか? たった数人程度と何百かの魔獣程度で支配できる訳ないだろう?」
「ヒィヒィヒィヒィヒィ!!!! いずれアナタにも分かりザスヨ? 見てくださいザス」
「くだらない……それに街や人を破壊し、殺して、支配するだと? おかしな話だ?」
「いえいえ……ヒューマンはこの世から消し去りますからご安心くださいザス……異世界神……魔獣《モンスター》のみが生存できる世界ザスヨ……ハーフ魔獣なら奴隷にしてやるザスヨ? あれアナタはヒューマン……ザシタネ? 火炙《ひあぶ》りの処刑ザスネ……キャアキャアキャアキヤァキャァ……ザマァァァァァァァァァァネー!!!!!」
「ここで貴様を抹殺する……」
抜刀音が鳴る。
刹那。
目を疑った。
皇帝の目の前に首を何回も横にボキッボキッと揺らすジャックザ・リッパーがいた。
皇帝が息をする間もなく、心臓に鋭い刃の刃先が刺さり、前のめりになって倒れた。
騎士達は声も出さず、絶句し固まったまま。
瞬間、ジャツクザ・リッパーは両千枚刃を一振り、二振りし、全員の騎士たちの首をはね、頭部がゴロゴロと地面に落ち、身体がドサッと崩れ落ちた。
ジャツクザ・リッパーは音痴な歌を歌いながら、前へ進んでいた。
「ザス! ザス! ザス! ワタシがザスラ! アナタはザス~ラ!! 二人で遊びまザス!! ザッス!! ザッス!! 二人で遊びまザス! ザ……スッスッスー!! ザ……スッスッスー!! あーそれ……ザ……スッスッスー!! あー楽しいザス!!! あー楽しいザス!!!」
エキドナは無表情で追随する。
*
黄金に輝く神殿、松明が明かりがより一層際立つ。
永遠に続く広い部屋、どこまで見上げられる天井に、両側には分厚い柱が前方にかけて何本も設置されている。
そこに何千人が悲鳴や絶叫を上げて、駆けていく。後ろから恐ろしい奴らがやってくる。
最後尾にはデイトナ皇帝と騎士が数人。
デイトナ皇帝は険しい表情し、立ち止まる。
困惑する騎士達。
「限界のようだな……」
「皇帝陛下! ここで立ち止まってはいけません!」
「ここで足止めをしなければ、前方にいる国民が死を招くだろう」
「ですが……もし陛下が命を落とされば、国や十魔王族に多大なる影響を及ぼします!!」
地面に足を踏みしめる音が聞こえてくる。
異なる二つの音。
突然、一部消えていた松明がボワァと灯る。
二人の影が現れ、皆振り向いた。
カラフルなハットに白塗りの顔の怪人と綺麗なショートカットの赤髪の魔女。それは世界的殺人鬼と凶悪の魔女だった。
皆目を見開き、絶句し、恐怖の汗が滴り落ちる。
ジャツクザ・リッパーは赤い眼光で、不気味に笑い、唇が大きく、つり上がる。
エキドナは赤髪を揺らせ、妖艶《ようえん》に笑う。
「お久しぶりザスネ? デイトナ皇帝ザマ? いかがお過ごしザシタカ?」
「ウフフ」
「貴様に我の名を呼ばれたくはない……」
「友達ザスノニ……酷いザスヨ……キャァキャァキヤァキャァキャァキャァ」
「前回我々が貴様と退治した時は逃がしたが…‥今回は十魔王族の世界的大罪者抹消典《ブラックリスト》に載っている……貴様の命は短いぞ? ……全力で十魔王族が潰しにくる」
「キャハキャキャハキャキャキャハ……確かアナタ十魔王族ザシタヨネ? アナタ本当に強いザシタカ? 下層の十魔王族ではワタシには勝てませんザスヨ……ザマァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
赤い眼球をギョロギョロさせて、高く笑った。
皇帝の金色の両眼がより一層目を細め、彫りの深い顔立ちが歪む。
「ちっ…………貴様らの目的は何だ?」
「下層を支配しようという計画ザスヨ? ゆくゆくは中層、上層と規模を広めるつもりザスヨ?」
「笑わすな……そんな馬鹿げた話があるか? たった数人程度と何百かの魔獣程度で支配できる訳ないだろう?」
「ヒィヒィヒィヒィヒィ!!!! いずれアナタにも分かりザスヨ? 見てくださいザス」
「くだらない……それに街や人を破壊し、殺して、支配するだと? おかしな話だ?」
「いえいえ……ヒューマンはこの世から消し去りますからご安心くださいザス……異世界神……魔獣《モンスター》のみが生存できる世界ザスヨ……ハーフ魔獣なら奴隷にしてやるザスヨ? あれアナタはヒューマン……ザシタネ? 火炙《ひあぶ》りの処刑ザスネ……キャアキャアキャアキヤァキャァ……ザマァァァァァァァァァァネー!!!!!」
「ここで貴様を抹殺する……」
抜刀音が鳴る。
刹那。
目を疑った。
皇帝の目の前に首を何回も横にボキッボキッと揺らすジャックザ・リッパーがいた。
皇帝が息をする間もなく、心臓に鋭い刃の刃先が刺さり、前のめりになって倒れた。
騎士達は声も出さず、絶句し固まったまま。
瞬間、ジャツクザ・リッパーは両千枚刃を一振り、二振りし、全員の騎士たちの首をはね、頭部がゴロゴロと地面に落ち、身体がドサッと崩れ落ちた。
ジャツクザ・リッパーは音痴な歌を歌いながら、前へ進んでいた。
「ザス! ザス! ザス! ワタシがザスラ! アナタはザス~ラ!! 二人で遊びまザス!! ザッス!! ザッス!! 二人で遊びまザス! ザ……スッスッスー!! ザ……スッスッスー!! あーそれ……ザ……スッスッスー!! あー楽しいザス!!! あー楽しいザス!!!」
エキドナは無表情で追随する。
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