大丈夫 AI生成実験

毛羽毛現

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第1章
 

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月曜日、朝の七時半。  

「ごめんね、本当にごめんね」  

台所で味噌汁の味を見ながら、私は何度も呟いた。夫はリビングのソファでネクタイを締めながら、優しく笑った。  

「いや、お前が謝ることじゃないだろ。俺が悪いんだ」  

「でも……昇進が決まったばっかりなのに」  

「大丈夫。きっと何とかなる」  

夫は立ち上がって私の肩を抱いた。その手は震えていた。優しい人なのに、本当に優しい人なのに、こんな時に弱い。私は夫のシャツの匂いを嗅いだ。洗濯物の柔軟剤と、少しだけ汗の匂い。いつもの安心する匂い。  

「今日から……三ヶ月間ね」  

「ああ……」夫が答えた。「裁判の件、本当に悪い」  

「ううん。私が行くって決めたんだから」  

娘はまだ寝ている。義母は台所で黙って朝ご飯の支度をしていた。優しい人だ。私が出かける間、娘のことは任せられる。  

「ほら、行かないと」夫が言った。「八時までに着かないと、また文句言われるだろ」  

「うん……」  

玄関で靴を履く時、足が震えた。今日から三ヶ月間、毎日八時から五時まで。裁判ババアの家で、変態息子の世話をしなければならない。もちろん、普通の世話じゃない。あの時、示談書にサインした時点で、何が待っているかはわかっていた。  

「行ってきます」  

「あ……ああ」夫は曖昧に頷いた。「気をつけて」  

外はまだ朝の冷たい空気が残っていた。四月だけど、朝はまだ寒い。私は薄いカーディガンを羽織った。裁判ババアの家までは歩いて五分。近すぎる。もっと遠ければ、もっと時間がかかれば、もっと考える時間があったのに。  

歩きながら、昨日のことを思い出した。  

夫が帰ってきたのは夜の九時過ぎだった。顔面蒼白だった。  

「どうしたの?」  

「ちょっと……接触事故を起こしてしまって」  

「えっ!?大丈夫!?」  

「相手が……裁判で有名なあの地主さんの息子なんだ」  

私は息を呑んだ。裁判ババア。近所では誰もが嫌っている。些細なことで訴え、訴えられても負けない。息子も同じで、近所の女性をからかっては問題を起こしている。三十代半ばで無職。親子で厄介者だった。  

「で……どうなったの?」  

「示談を……してくれって頼まれてる」夫は震える声で言った。「昇進が決まったばっかりなのに、もし訴えられたら……」  

私は夫を見つめた。真面目で優しい人。いつも私と娘のことを考えてくれる人。こんな時に弱い人。  

「私が行く」  

「えっ?」  

「示談交渉、私が行く。仕事があるでしょう?」  

「でも……」  

「大丈夫。きっと、なんとかなる」  

私はそう言った。でも、どうやってなんとかなるのか、当時はわからなかった。  

裁判ババアの家は、立派な門構えだった。昔は農家だったんだろう。敷地が広い。門を入ると、まずは重苦しい空気があった。植え込みが不自然に整えられていて、どこか人工的な匂いがした。  

チャイムを鳴らした。ブザーの音が家の中に響いていく。数秒後、ドアが開いた。  

「あら、来たわね」  

裁判ババアが立っていた。六十歳くらい。化粧は厚いけど、目だけが鋭かった。薄笑いを浮かべている。  

「おはようございます」私は頭を下げた。  

「さっさと上がりなさい。息子が待ってるわ」  

家の中は、外よりももっと重苦しい空気だった。古い家具が並んでいて、どれも磨き上げられていた。でも、どこか殺風景だった。生きている匂いがない。  

「こっちよ」  

裁判ババアに従って、奥の部屋に向かった。息子の部屋だ。ドアの前で立ち止まった。  

「ちょっと待ってなさい」  

裁判ババアは小さな瓶を取り出した。白い錠剤が入っている。  

「これを飲みなさい」  

「……これは?」  

「避妊薬よ。うちの息子は嫌がるから、前もって飲んでおいてもらうの」  

私は息を呑んだ。でも、拒否する理由はなかった。示談書にサインした時点で、すべては決まっていた。  

水を渡された。錠剤を口に含んで、ごくりと飲み込んだ。苦い味が舌に残った。  

「よし。じゃあ、入って」  

ドアが開いた。部屋は薄暗かった。カーテンが引かれていて、外の光は殆ど入ってこない。ベッドがあって、そこに変態息子が座っていた。上半身裸。下半身はズボンだけ。もう既に膨らんでいるのがわかった。  

「おお、来たか」変態息子が笑った。「てめぇの奥さん、まあまあだな」  

私は部屋に入った。背後でドアが閉められた。カチャ、という音。鍵がかかった。  

「さあ、こっち来いよ」  

私は覚悟を決めた。でも、覚悟なんて通用しないことも知っていた。  

変態息子は立ち上がった。大きい。体格も、それ以外の部分も。私は自然と後ずさった。  

「待って……」  

「待てねぇよ」  

すぐに押し倒された。ベッドに倒れ込む。カーディガンが乱暴に脱がされた。ブラウスのボタンが飛んだ。  

「あっ……!」  

「うるせぇ」  

スカートのチャックが下ろされた。パンツも一緒に引き下げられた。冷たい空気が下半身に触れた。  

「ほら、こっち見ろよ」  

変態息子は既に準備ができていた。ローションの瓶を手に取って、私の体に塗り始めた。冷たくて、ヌルヌルした感触。嫌な匂い。  

「いや……」  

「いやじゃねぇだろ。示談書にサインしたんだろ?」  

それは事実だった。私は目を閉じた。でも、閉じても何も変わらない。  

最初の挿入は、痛みとともにあった。  

「んっ……!」  

「ほら、受け入れろよ」  

激しかった。腰がぶつかる音が部屋に響いた。ベッドのスプリングがきしんだ。  

「あっ、あっ……!」  

「気持ちいいだろ?」  

違う。気持ちなんてしていない。でも、体は勝手に反応していた。  

一回目の中出しは、突然だった。  

「ふぅ……」  

変態息子は満足そうに息を吐いた。私はただ、ベッドに横たわっていた。中に熱いものが流れ込むのがわかった。  

でも、終わらない。まだ始まったばかりだった。  

「まだまだあるぞ」  

二回目は、正常位から後背位に変えられた。激しい衝撃が、腰の奥に響いた。  

「や……やめて……」  

「だめだめ、まだまだ」  

「んぅっ……!」  

三回目は、立ちバックだった。ベッドに手をついて、後ろから激しく突かれた。  

「はぁっ……はぁっ……」  

「いい眺めだな」  

四回目は、騎乗位だった。変態息子に指示されて、自分から腰を動かさなければならなかった。恥ずかしかった。でも、拒否することはできなかった。  

五回目は、また正常位に戻った。今度は、ゆっくりと、時間をかけて。私の反応を楽しんでいるようだった。  

「なあ、気持ちいいだろ?」  

「……」  

「答えろよ」  

「……はい」  

「ほら、もっと言えよ」  

「……気持ち……いい……です」  

嘘だった。でも、言わなければ終わらないことは知っていた。  

五回の中出しが終わった時、私はもうフラフラだった。時計を見ると、まだ十五時だった。二時間も経っていない。でも、体は芯から疲れていた。  

「おい、まだ時間あるだろ?」  

変態息子はまだ満足していなかった。でも、その時、ドアがノックされた。  

「もういいわよ」裁判ババアの声がした。  

「ちぇっ」変態息子は舌打ちした。「まあいいか、今日はこれで」  

私は服を着た。ボタンの飛んだブラウスは、仕方なくカーディガンで隠した。体中が粘ついていた。ローションと、他のものの匂いがした。  

裁判ババアが部屋に入ってきた。  

「さ、明日も同じ時間よ」  

「……はい」  

「ちゃんと来なさいよ。逃げたら、裁判にするわよ」  

「……はい」  

私は家に帰った。足取りは重かった。五分の道のりが、永遠に感じられた。  

玄関のドアを開けると、義母が出てきた。  

「お帰りなさい。お疲れ様でした」  

「……うん」  

「お風呂、沸かしておきましたから」  

「ありがとう……」  

夫はまだ仕事中だった。娘は幼稚園から帰ってきて、リビングで絵本を読んでいた。  

「お母さん、今日はどこ行ってたの?」  

「……ちょっと、お手伝いに」  

「ふーん」  

娘は、私が何をしたかなんて知らない。それが一番よかった。  

私は風呂に入った。熱いお湯に浸かりながら、体を洗った。何度も何度も。でも、変態息子の匂いは消えなかった。  

「明日も……行かなきゃ」  

呟いた声は、誰にも聞こえなかった。  

夜、夫が帰ってきた。  

「どうだった?」  

「……大丈夫。何とかなった」  

「本当に?」  

「うん。示談、成立したから」  

「良かった……」夫は安堵の息を吐いた。「お前には悪いけど、助かったよ」  

私は微笑んだ。でも、その笑顔は、心からではなかった。  

三ヶ月間、毎日これを繰り返さなければならない。三ヶ月間、あの部屋で、あの変態に抱かれ続けなければならない。  

「大丈夫だから」私は呟いた。「私が、なんとかするから」  

でも、本当に大丈夫なのか、私自身にもわからなかった。  

ただ、明日も七時半に家を出て、裁判ババアの家に向かうだけだった。 



第 2 章
  

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月曜日、朝の七時三十分。  

「今日も……行かなきゃ」  

妻は玄関の鏡の前で、自分の顔を見つめた。二週間前と同じ顔。でも、どこか違う。目の下に隈ができていた。唇が乾いている。  

「お母さん、今日もお手伝い?」  
娘が寝ぼけ眼で聞いてきた。幼稚園の制服を着せながら、妻は答えた。  

「うん。おばあちゃんと一緒にいるからね」  
「また?」  
「ごめんね。もう少しだけ」  

本当はもう二ヶ月半ある。でも、娘に言えない。  

夫は朝早くから出かけていた。昇進してから、帰りが遅くなった。知らないうちに、妻の秘密も遅くなった。  

外は雨だった。小さな傘をさして、妻は歩き始めた。五分の道のり。いつもより長く感じる。  

雨粒が傘に当たる音。靴が水たまりを踏む音。自分の呼吸の音。全部が大きく聞こえる。  

**あの部屋にまた入るんだ**。そう思うと、足が重くなる。  

半月前のことが頭に浮かぶ。最初は抵抗した。でも、服を破かれるより、自分で脱ぐ方がましだと思って。だから昨日、裁判ババアに言ったの。  

「自分で脱がせてください。服、破かないで」  
「ふん。上等じゃない」  

その代わり、変態息子は「見せてくれ」って言った。恥ずかしい格好を、ゆっくりと。まるでストリップでもするように。  

家の前に着いた。立派な門。でも、中に入ると空気が変わる。重い。息苦しい。  

チャイムを鳴らす。すぐに裁判ババアが出てきた。  

「来たわね。さっさと上がりなさい」  

いつものように、奥の部屋に通された。変態息子の部屋。ドアの前で、また瓶を渡された。  

「飲みなさい」  
「……はい」  

白い錠剤二粒。水を一口飲んで、ごくりと飲み込む。舌の上で溶ける前に、喉の奥に落ちた。  

「よし。入って」  

部屋に入ると、変態息子が待っていた。上半身裸。ズボンだけ。もう膨らんでいる。  

「おお、来たな。今日は楽しみにしてたぜ」  

妻は深呼吸した。それから、ゆっくりとカーディガンのボタンを外し始めた。一つ、また一つ。  

「ほら、もっとゆっくり」  

変態息子が言う。妻は手を止めた。でも、止めてはいけない。止めたら、また暴力を振るわれる。  

カーディガンを脱いで、椅子にかけた。次はブラウス。ボタンを外しながら、指が震えた。  

「いいぞ、いいぞ。下も見せろ」  

スカートのホックを外す。ジッパーを下ろす。スカートが床に落ちた。ストッキングは指で伝い、ゆっくりと下ろす。  

「おお、今日は黒いな」  

下着が見えた。黒のブラとショーツ。夫が誕生日に買ってくれたもの。今は恥ずかしい。  

「全部脱げ」  

仕方なく、ブラのホックを外す。肩から腕を抜く。胸が露わになった。変態息子の視線が痛い。  

ショーツも下ろす。足を一つずつ出す。完全に裸になった。冷たい空気が肌に触れる。  

「いい眺めだ」  

変態息子が近づいてきた。手が伸びてきた。胸を揉まれた。痛い。でも、声を上げられない。  

「さあ、こっち来い」  

ベッドに座らされた。変態息子は立ったまま、ズボンを下ろした。出てきたものは、相変わらず大きかった。  

「舐めろ」  

妻は膝をついた。手を伸ばして、持った。熱い。ビクビクしている。  

「舌を出して」  

舌を出す。先っぽに触れた。塩辛い味。嫌な匂い。  

「全部咥えろ」  

無理矢理、口に入れた。奥まで。喉の奥に当たって、むせた。  

「上手になったな」  

動かされた。前後に。唾液がたれてきた。唇が痺れる。  

「舌を使え」  

言われるまま、舌を這わせた。裏側を。先っぽの割れ目を。変態息子が気持ち良さそうに息を吐いた。  

「よし、もっと奥まで」  

奥まで入れられた。喉が痛い。でも、続けた。  

数分後、変態息子の腰が震えた。  

「出すぞ」  

出された。口の中に。温かい、粘ついたもの。飲み込むしかない。三回、喉を動かした。  

「全部飲め」  

最後の一滴まで。舌で味を確かめながら。苦い。  

「さて、本番だ」  

ベッドに押し倒された。ローションの瓶が渡された。  

「自分で塗れ」  

妻はローションを手に取った。胸に。お腹に。太ももに。最後に、大事なところに。  

ヌルヌルした感触。冷たい。でも、すぐに熱くなる。  

変態息子が覆いかぶさってきた。最初はゆっくり。それから激しく。  

「あっ……!」  

「うるせぇ」  

腰がぶつかる音。ベッドのきしむ音。妻の喘ぎ声。全部が部屋に響いた。  

一回目は早かった。五分もしないうちに、中に出された。熱いものが流れ込む。  

でも、終わらない。すぐに二回目が始まった。  

「今日は六回だ」  

六回。半日で。体が痛くなる。  

二回目は後背位。手と膝で立たされて、後ろから。激しい衝撃。  

「あっ、あっ……!」  

「気持ちいいだろ?」  

違う。気持ち悪い。でも、言えない。  

三回目は正常位。顔を見ながら。嫌な顔をされると、もっと激しくされるから、必死で平静を保つ。  

四回目は立ちバック。壁に手をついて、後ろから。膝が震えた。  

五回目は騎乗位。自分で動かなければならない。腰を振る。変態息子が笑っている。  

「ほら、もっと激しく」  

仕方なく、腰を上下に動かした。息が上がる。汗が流れる。  

六回目は最後、また正常位。今度はゆっくり。時間をかけて。最後の一滴まで絞り取られる。  

「はぁ……はぁ……」  

終わった時、時計はまだ十六時半だった。十分の余裕がある。  

「おい、綺麗にしろ」  

変態息子のモノを舐めさせられた。残った精液を全部。味が口の中に広がった。  

「よし。明日もな」  

服を着た。ブラウスのボタンは、また一つ無くなっていた。帰りは、薄暗い雨の中。  

家に着くと、義母が出てきた。  

「お帰りなさい。お風呂、沸かしてあります」  
「……ありがとう」  

体を洗った。何度も。でも、変態息子の匂いは消えない。  

明日も、また来なければならない。三ヶ月間、毎日。  

「大丈夫だから」  

呟いた言葉は、もう自分にも聞こえなかった。 


第 3 章


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月曜日、朝の七時三十分。  

「……また行くんだ」  

妻は玄関で小さく呟いた。娘はまだ寝ている。義母は台所で味噌汁の匂いを漂わせている。夫は昨夜遅く帰ってきて、朝は出かけるのが早い。誰も気づかない。  

傘を手に、妻は一歩踏み出した。外は雨だった。細かい霧のような雨が、顔に張り付く。靴底が濡れたコンクリートを鳴らす。カツ、カツ、カツ——一歩ごとに音が遅れる。三十分歩けば着く。いつもより五分長く感じる。  

「今日も……頑張らないと」  

声に出した途端、喉が熱くなった。風邪をひいているわけじゃない。ただ、胃の奥が縮んでいるだけだ。  

——裁判ババアの家。  

立派な瓦屋根。黒い門柱。鍵を持っているのは妻だけじゃない。近所の人は誰も寄りつかない。敷石の隙間に苔が生えている。雨でさらに青々としていた。  

チャイムを鳴らす。一秒、二秒。ドアが開いた。  

「来たわね。濡れてるじゃない」  

裁判ババアは、いつもの灰色のワンピース。手に白い小瓶。錠剤が二粒、カチャカチャ鳴る。  

「今日はこれ。飲みなさい」  

妻は無言で受け取った。水はいらない。舌の上で錠剤が溶ける前に、喉に落とす。苦い。今月から味が変わった。説明はない。  

「薬、変わったんですか」  

「効き目が強くなったのよ。息子が喜ぶわ」  

裁判ババアは薄く笑った。奥へと歩く。廊下は薄暗い。奥の部屋——変態息子の部屋。ドアの前で声をかける。  

「お客さんよ」  

「おー、待ってたぜ!」  

部屋に入ると、湿った空気。窓は閉め切られ、カーテンも引かれている。ベッドは乱れ、床にはビデオのケースが散らばる。変態息子は上半身裸、ズボンは脱げかけ。もう膨らんでいる。  

「さあ、脱げよ。今日は何回できるか楽しみだ」  

妻は頷いた。カーディガンのボタンを一つずつ外す。一番上。二番目。三番目——指が震える。布地の音が小さく響く。  

「もっとゆっくりだ。客が見たいんだろ?」  

客じゃない。被害者だ。でも、口に出せない。ブラウスを脱いで、椅子にかける。次はスカート。ホックを外す。ジッパーが下がる音。スカートが床に落ちる。  

「今日は黒いな」  

下着を見透かされた。夫が買ってくれたブラとショョーツ。黒のレース。今では後悔しかない。  

「全部脱げ」  

ブラのホックを外す。肩から腕を抜く。胸が露わになった。変態息子の視線が突き刺さる。ショーツも下ろす。足を一つずつ出す。完全に裸。冷たい空気が肌を這う。  

「いい眺めだ」  

変態息子が近づいてくる。手が伸びてきた。胸を揉まれた。痛い。でも、声を上げられない。  

「さあ、こっち来い」  

ベッドに座らされた。変態息子は立ったまま、ズボンを下ろした。出てきたものは、相変わらず大きかった。先端から透明な雫が垂れる。  

「舐めろ」  

妻は膝をついた。手を伸ばして、持った。熱い。ビクビクしている。  

「舌を出して」  

舌を出す。先っぽに触れた。塩辛い味。嫌な匂い。  

「全部咥えろ」  

無理矢理、口に入れた。奥まで。喉の奥に当たって、むせた。  

「上手になったな」  

動かされた。前後に。唾液がたれてきた。唇が痺れる。  

「舌を使え」  

言われるまま、舌を這わせた。裏側を。先っぽの割れ目を。変態息子が気持ち良さそうに息を吐いた。  

「よし、もっと奥まで」  

奥まで入れられた。喉が痛い。でも、続けた。五分後、変態息子の腰が震えた。  

「出すぞ」  

出された。口の中に。温かい、粘ついたもの。三回、喉を動かした。  

「全部飲め」  

最後の一滴まで。舌で味を確かめながら。苦い。  

「さて、本番だ」  

ベッドに押し倒された。ローションの瓶が渡された。  

「自分で塗れ」  

妻はローションを手に取った。胸に。お腹に。太ももに。最後に、大事なところに。ヌルヌルした感触。冷たい。でも、すぐに熱くなる。  

変態息子が覆いかぶさってきた。最初はゆっくり。それから激しく。  

「あっ……!」  

一回目は早かった。五分もしないうちに、中に出された。熱いものが流れ込む。  

「はぁ……はぁ……」  

でも、終わらない。すぐに二回目が始まった。  

「今日は六回だ」  

二回目は後背位。手と膝で立たされて、後ろから。激しい衝撃。  

「あっ、あっ……!」  

「気持ちいいだろ?」  

違う。気持ち悪い。でも、言えない。  

三回目は正常位。顔を見ながら。嫌な顔をされると、もっと激しくされるから、必死で平静を保つ。  

四回目は立ちバック。壁に手をついて、後ろから。膝が震えた。  

五回目は騎乗位。自分で動かなければならない。腰を振る。変態息子が笑っている。  

「ほら、もっと激しく」  

仕方なく、腰を上下に動かした。息が上がる。汗が流れる。背中がベットに張り付く。  

六回目は最後、また正常位。今度はゆっくり。時間をかけて。最後の一滴まで絞り取られる。  

「はぁ……はぁ……」  

終わった時、時計はまだ十六時半だった。十分の余裕がある。  

「おい、綺麗にしろ」  

変態息子のモノを舐めさせられた。残った精液を全部。味が口の中に広がった。舌でシーツの上の雫まで拾う。  

「よし。次は風呂だ」  

風呂場へ連れて行かれた。湯船は小さい。二人で入ると、肩が触れる。  

「今日はソープだ」  

ローションを泡立て、妻の胸に塗る。変態息子の手が這う。泡が白く立ち、肌を滑る。  

「自分で腰を動かせ」  

言われるまま、腰を振る。泡が飛び散る。変態息子が笑う。  

「いい眺めだ」  

妻は俯いた。湯の中で、体は熱い。でも、心は冷たい。  

——家に帰らなきゃ。  

時計は十七時四十五分。義母が待っている。娘が待っている。  

服を着た。ブラウスのボタンは、また一つ無くなっていた。帰りは、薄暗い雨の中。  

家に着くと、義母が出てきた。  

「お帰りなさい。お風呂、沸かしてあります」  

「……ありがとう」  

体を洗った。何度も。でも、変態息子の匂いは消えない。湯船で何度も体をこすった。  

明日も、また来なければならない。三ヶ月間、毎日。  

「大丈夫だから」  

呟いた言葉は、もう自分にも聞こえなかった。 


第 4 章

  
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月曜日、朝の七時三十分。雨足は昨夜から強くなり、玄関の瓦から雫が垂れ続けていた。妻はリュックに三日分の着替えを詰めながら、娘の寝顔をそっと見下ろした。幼稚園のお遊戯会は今日だ。歌を練習していた「おおきなたいこ」が聞こえてきそうで、胸が締め付けられる。  

義母が台所で小声をかける。    
「……雨、すごいね。傘、大丈夫?」    
妻は曖昧に頷き、リュックのファスナーを閉めた。夫は昨夜遅く「昇進の内示が出た」と嬉しそうに電話してきた。だから、とにかく事故のことだけは伏せなければならない。妻は唇を噛み、靴を履いた。  

七時四十分、家を出る。雨粒が頬を打つ。いつもの道を十五分急げば裁判ババアの屋敷。黒い門扉は雨に濡れて光っていた。チャイムを鳴らすと、すぐに応対が開いた。  

裁判ババアは薄いパジャマの上にカーディガンを羽織り、手に小瓶と錠剤を持っていた。    
「今日はお遊戯会だって聞いてるわよ」    
妻は息を呑んだ。    
「……娘が待ってるんです。一日だけ、休ませてください」    
裁判ババアはにやりと笑い、薬を差し出した。    
「契約破りは三倍返し。一日休むなら三日泊まり。これは決まり」    
妻は震える手で錠剤を受け取り、水も飲まずに呑み込んだ。苦みが舌の奥に広がった。  

八時三十分、奥の部屋へ。変態息子はすでに上半身裸で待ち構えていた。部屋の中央に据えられた銀色のポールが新しくて、妻は瞬きをした。    
「さあ、今日は特別レッスンだ」    
変態息子はにやにやしながら、スマホの音楽を再生。軽快なビートが響く。  

妻は恥ずかしさを噛み殺し、ブラウスのボタンを外した。一つ、また一つ。布地が床に落ちる音が雨音に混じる。スカートを脱ぎ、ブラとショーツだけになる。変態息子は手を叩いた。    
「腰を振れ」    
妻はポールに近づき、ゆっくりと腰を左右に動かした。ビートに合わせて背筋を這わせる。冷たい金属が肌に触れる。    
「もっと激しく!」    
言われるまま、膝を曲げて立ち上がり、太ももでポールを挟む。回転しながらブラのホックを外す。胸が露わになると、変態息子の息が荒くなった。ショーツも下ろし、完全に裸に。  

九時、妻は膝をついた。変態息子のズボンを下ろすと、すでに硬くなったものが飛び出した。    
「今日はローション禁止。自分で濡らせ」    
妻は一瞬睨んだが、すぐに視線を逸らし、自分の胸を揉み始めた。指先で先端を転がし、恥ずかしさを噛みしめる。少しずつ、秘部に湿り気が増した。    
「ほら、咥えろ」    
妻は舌を出し、先端を舐めた。塩味が広がる。ゆっくりと奥まで咥え、舌を使って刺激する。変態息子は「気持ちいい」と唸った。  

九時二十分、立ち上がらせられ、ベッドに押し倒された。    
「一回目はいつもの通り」    
妻は目を閉じた。熱いものが入ってくる。体が跳ねる。    
「あっ……あっ……」    
五分もしないうちに、奥に熱い波が打ち寄せた。妻は荒い息を吐いた。  

その後も、変態息子は容赦なかった。二回目は後背位、三回目は正常位、四回目は立ちバック。妻は声を押し殺しながら、ただ受け入れるだけだった。    
「今日は一日中だ。覚悟しろ」  

昼近く、裁判ババアが昼食を運んできた。トレイに乗せた海苔弁当を置くだけで、何も言わずに出て行く。妻は裸のまま、ふらつきながら食べた。味はしなかった。  

午後になると、変態息子はさらに激しくなった。五回目は騎乗位、六回目は再び正常位。妻は汗と体液でべっとりになり、ベッドに崩れ落ちた。    
「まだ終わらないぞ」    
夜になり、電気を落とされ、闇の中でまた交わされた。妻は意識が遠のき、気を失った。  

翌朝、目覚めると変態息子が横で眠っていた。妻は体を起こし、リュックから着替えを出したが、着る気力もなく、そのまま布団に倒れ込んだ。  

二日目は朝から再開。裁判ババアは「泊まりが決まったから、お風呂は用意した」と告げた。昼過ぎ、風呂場でまた交わされ、妻は湯の中で泣いた。    
「明日は最後だ」    
そう自分に言い聞かせた。  

三日目の朝、妻は足が震えて立てなかった。それでも変態息子は最後まで求め、夕方、裁判ババアが「契約終了」と告げた。妻は服をまとめ、リュックを担ぎ、屋敷を出た。雨は上がり、西日が道を照らしていた。  

家に着いたのは十八時過ぎ。玄関で義母が迎えた。    
「おかえりなさい。明日はお遊戯会の裏番ですから、ゆっくり休んで」    
妻は頬を引き攣らせた。娘は既に寝ていた。風呂に入り、何度も体を洗ったが、臭いは消えなかった。  

寝室で夫が待っていた。    
「昇進の内示、正式にきたよ」    
妻は夫の胸に顔を埋め、嗚咽を漏らした。    
「ごめんなさい……ごめんなさい……」    
夫は何も知らず、優しく背中を撫でた。妻は涙が止まらなかった。 


第 5 章


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月曜日、朝の七時半。妻は玄関の鏡の前で立ち尽くしていた。リビングから娘の歌う「おおきなたいこ」が聞こえてくる。今日は遊戯会の練習なのだろう。妻は唇を噛んだ。  

「ママ、今日は遊びに行かないの?」  
娘の声がした。妻は振り返って笑った。  
「うん、ちょっとおばあちゃんのお手伝い。今日はおばあちゃんと頑張ってね」  

玄関のドアノブに手をかけたとき、指先が震えた。二ヶ月も経つのに、まだ体が覚えている。あの部屋の匂い、あの男の体温。妻は深く息を吸って、ドアを開けた。  

外は生暖かい雨だった。傘をさして歩き出す。普段ならコンビニに寄って娘のおやつを買うところだ。今日はその時間も惜しい。足取りは自然と速くなった。  

裁判ババアの屋敷はいつものように静まり返っている。チャイムを鳴らすと、すぐにドアが開いた。裁判ババアは薄紫の着物を着て、にやりと笑った。  

「お待ちしてたわ。さあ、早く」  
手渡されたのはいつもの白い錠剤と、今度は黄色いカプセルだった。妻は水も求めずに呑み込んだ。舌の奥に苦い味が広がる。  

「今日は特別に用意してあるわ。息子さん、待ちくたびれてるみたいよ」  

奥の部屋に向かう廊下は長かった。壁にかかった古い写真がじっと見下ろしている。妻は目を伏せた。ドアの前で立ち止まり、ノックする前に深呼吸した。  

「入れ」  
中から低い声がした。妻はドアを開けた。  

変態息子は窓際の椅子に座っていた。部屋の中央には新しく据えられた銀色のポールが光っている。他にも変わったものがあった。赤いランプが点き、壁には鏡が増えている。  

「今日は特別だ。まずは踊れ」  
変態息子はリモコンを手にした。音楽が流れる。ラテンのリズムだ。妻は震える手でブラウスのボタンを外し始めた。一つ、また一つ。  

「遅いぞ」  
急かされて、妻は素早く服を脱ぎ捨てた。ブラとショーツだけになると、ポールに向かった。冷たい金属に手を置く。腰をゆっくり左右に振る。リズムに乗って、背筋を這わせる。  

「もっと腰を使え」  
言われるまま、膝を曲げて立ち上がり、太ももでポールを挟んだ。一回転しながらブラのホックを外す。胸が露わになると、変態息子の視線が熱を帯びた。ショーツも下ろし、全裸になった。  

ポールに絡みつくようにして踊り続ける。汗が首筋を伝う。変態息子は立ち上がり、近づいてきた。妻の腰に手を回し、耳元で囁く。  

「今日は時間がたっぷりある」  
妻は唇を噛んだ。変態息子は妻をベッドに押し倒した。自分も服を脱ぎ始める。妻は目を閉じた。覚悟はできている。でも体は震える。  

「さあ、始めろ」  
妻は跪いた。変態息子のものは既に硬くなっていた。舌を出して先端を舐めた。塩味が広がる。ゆっくりと奥まで咥える。変態息子は「気持ちいい」と唸った。  

「自分で濡らせ」  
言われて、妻は恥ずかしさを噛み殺しながら、自分の胸を揉み始めた。指先で先端を転がす。少しずつ、秘部に湿り気が増した。変態息子は見下ろしながら笑った。  

「お前も感じてるんだな」  
妻は答えなかった。ただ舌を動かし続けた。変態息子は突然腰を突き出し、奥まで貫いた。妻は喉の奥で嗚咽を漏らした。  

「んっ……あっ……」  
変態息子は容赦なく動き始めた。妻の口の中を蹂躙する。唾が零れる。妻は必死に耐えた。でも体は正直に反応してしまう。胸の先端が硬くなっていく。  

しばらくして、変態息子は引き出した。妻は荒い息を吐いた。変態息子は妻をベッドに押し倒すと、足を広げさせた。  

「今日はゆっくり味わう」  
言いながら、ゆっくりと挿入してきた。妻は目を閉じた。でも感覚は消せない。熱いものが奥まで届く。変態息子はゆっくりと腰を動かし始めた。  

「あっ……あっ……」  
妻は自然と声が漏れる。変態息子は笑った。  
「感じてるな」  
否定できない。体は正直だった。変態息子は徐々に速さを増した。妻の体は勝手に反応してしまう。  

「ま……待って……」  
言葉は虚しい。変態息子はさらに激しくなった。妻の体は波打ち始めた。何度も何度も、頂点に達しそうになる。でも変態息子は止めない。最後まで貫いた。  

「あっ……あっ……ダメ……」  
妻は体を仰け反らせた。激しい波が襲い掛かる。意識が遠のいた。そのまま気を失った。  

気づいたときは、既に夕方だった。体はべっとりと汗で濡れている。変態息子は横で満足そうに眠っている。妻はゆっくりと起き上がった。体中が痛い。でも今日の契約はまだ終わっていない。  

変態息子は目を覚ました。  
「まだ終わってないぞ」  
妻は覚悟を決めた。再び交わされた。今度は時間をかけて、丁寧に。妻は何度も絶頂し、何度も意識を失った。  

夜になり、裁判ババアが部屋に来た。  
「今日はこれで終わり。明日も来てもらうわ」  
妻は黙って頷いた。着替えて、家に帰る。雨は上がり、星が見えていた。  

家に着いたのは九時過ぎだった。夫はまだ帰っていない。娘は義母と寝ている。妻は風呂に入り、体を洗った。でもあの匂いは消えない。鏡を見ると、目の下に隈ができている。  

寝室に入ると、ベッドに倒れ込んだ。体は疲れきっている。でも頭は冴えている。あの部屋で自分が感じてしまったこと、それが一番恥ずかしかった。涙は出なかった。ただ、虚脱感だけがあった。  

時計を見ると、もう十一時。夫はまだ帰らない。妻は布団に入り、目を閉じた。でも眠れない。明日もまたあの部屋に行かなければならない。それだけを考えていた。 


第 6 章

  
 ---

   
月曜日、朝の七時半。  

妻は寝室のベッドで目を覚ました。カーテンの隙間から朝の光が差し込んでいる。隣で夫はまだ眠っている。妻はそっと毛布をめくって立ち上がった。  

足元に落ちていたパンツを拾い上げる。昨日は夫と夜の営みがなかった。それどころか、ここ二ヶ月間、夫と触れ合うことはなかった。妻は下着を脱ぎ、新しいものに着替えた。ブラジャーのホックを留めるとき、指が震えた。  

洗面所で顔を洗う。鏡に映る自分の顔を見る。目の下に隈ができている。唇が少し腫れている。昨日の夜、自分で自分を慰めた時の名残だ。妻は歯ブラシを口に入れた。ミントの味が広がる。  

キッチンに行くと、義母が朝ご飯を作っているところだった。  

「おはよう」  
「おはよう。今日は早いのね」  
「うん、ちょっとお手伝いがあるから」  
妻は曖昧に答えた。娘はまだ寝ている。幼稚園の制服がリビングのソファに置いてある。  

七時四十五分。妻はエプロンを外した。玄関で靴を履く。夫はまだ寝ている。朝礼がある日だから、八時半までに出れば大丈夫だ。妻はドアを開けた。  

外は生暖かい雨だった。梅雨の季節だ。妻は傘を差して歩き出した。自宅から裁判ババアの家までは徒歩十五分。いつもの道を歩く。コンビニの前を通りかかった。中でアルバイトの若い女の子がレジに立っている。妻は目を逸らした。  

雨が足元に当たる。スカートの裾が濡れる。妻は自然と歩みを速くした。信号待ちで立ち止まる。向かいには公園がある。朝の散歩中の犬を連れた老人が通り過ぎる。妻は股を軽くすり合わせた。昨夜から、下腹部が熱を帯びていた。  

八時三分。裁判ババアの屋敷に着いた。高い塀に囲まれた古い日本家屋だ。妻は門をくぐった。玄関の前に立つ。チャイムを鳴らす前に、一度深呼吸した。指が震える。でも、もう後戻りはできない。  

チャイムを鳴らした。すぐに返事がある。  

「はい、どうぞ」  
ドアが開いた。裁判ババアが立っていた。今日は紺色の着物を着ている。薄笑いを浮かべている。  

「お待ちしてたわ。さあ、上がって」  
妻は傘を畳んで、上がり框に立った。靴を脱いで、スリッパに履き替える。裁判ババアが奥に案内する。  

「今日もちゃんと来てくれたね。偉い偉い」  
居間に通された。テーブルの上に白い錠剤と黄色いカプセルが置いてある。水差しとグラスも用意されている。  

「さあ、飲んで」  
妻は言われるままに、水を注いで、薬を飲み込んだ。苦い味が舌の根に残る。  

「いい子ね。さあ、息子のところに行きなさい」  
裁判ババアはにやりと笑った。妻は立ち上がった。廊下を歩く。床が軋む音がする。今日も、その部屋に向かう。  

変態息子の部屋の前に立つ。ノックをする。  

「入れ」  
低い声が返ってくる。妻はドアを開けた。  

部屋の中は相変わらずだった。中央に銀色のポール。壁には鏡が増えている。赤い照明がついている。変態息子は窓際の椅子に座っていた。上半身裸で、ズボンだけを穿いている。  

「遅いじゃないか」  
変態息子が立ち上がった。妻は黙って部屋に入り、ドアを閉めた。カチリと鍵をかける音がした。  

「さあ、始めろ」  
変態息子がリモコンを手に取った。音楽が流れ始める。ラテンのリズムだ。妻は震える手でブラウスのボタンを外し始めた。一つ、また一つ。胸元が開いていく。  

「もっと早く」  
急かされて、妻は素早く服を脱ぎ捨てた。ブラジャーとショーツだけになる。肌が粟立つ。冷たい空気が触れる。  

ポールに近づいた。冷たい金属に手を置く。腰をゆっくり左右に振る。リズムに乗って、背筋を這わせる。変態息子の視線が熱い。  

「今日は特別だ。もっと激しく」  
妻は恥ずかしさを噛み殺して、腰を大きく動かした。膝を曲げて立ち上がり、太ももでポールを挟む。一回転しながら、ブラジャーのホックを外す。胸が露わになる。  

ショーツも下ろした。全裸になる。変態息子が近づいてくる。妻の腰に手を回し、耳元で囁く。  

「今日は帰さない」  
妻は息を呑んだ。変態息子は妻をベッドに押し倒した。自分もズボンを脱ぎ捨てる。妻は目を閉じた。でも体は覚えている。熱いものが押し当てられる。  

「自分から始めろ」  
言われるまま、妻は跪いた。変態息子のものは既に硬くなっていた。先端を舌で転がす。塩味が広がる。ゆっくりと奥まで咥える。  

「気持ちいい」  
変態息子が唸った。妻は舌を動かし続ける。手も使って、上下に動かす。自分の胸を揉み始める。指先で先端を転がす。少しずつ、下腹部が熱くなる。  

「自分で自分を触れ」  
妻は言われるまま、右手を下の方に移動した。既に濡れていた。指を滑らせる。変態息子は見下ろしながら笑った。  

「もう濡れてるじゃないか」  
恥ずかしさで顔が熱くなる。でも止められない。指が自然と動く。変態息子は突然腰を突き出し、奥まで貫いた。妻は喉の奥で声を漏らす。  

「んっ……あっ……」  
変態息子は容赦なく動き始めた。妻の口の中を蹂躙する。唾が零れる。でも、不思議と嫌悪感は薄れている。体が勝手に反応してしまう。  

しばらくして、変態息子は引き出した。妻は荒い息を吐いた。変態息子は妻をベッドに押し倒すと、足を広げさせた。  

「今日はゆっくり味わう」  
ゆっくりと挿入してきた。妻は目を閉じた。でも感覚は消せない。熱いものが奥まで届く。変態息子はゆっくりと腰を動かし始めた。  

「あっ……あっ……」  
自然と声が漏れる。変態息子は笑った。  

「感じてるな」  
否定できない。体は正直だった。変態息子は徐々に速さを増した。妻の体は波打ち始めた。何度も何度も、頂点に達しそうになる。  

「ま……待って……」  
言葉は虚しい。変態息子はさらに激しくなった。妻は体を仰け反らせた。激しい波が襲い掛かる。  

「あっ……んっ……だめ……」  
意識が遠のいた。そのまま気を失った。  

気がついたときは、窓から夕日が差し込んでいた。体はべっとりと汗で濡れている。変態息子は横で満足そうに眠っている。妻はゆっくりと起き上がった。体中が痛い。でも、今日はまだ終わっていない。  

変態息子は目を覚ました。  

「まだ終わってないぞ」  
妻は覚悟を決めた。再び交わされた。今度は時間をかけて、丁寧に。妻は何度も絶頂し、何度も意識を失った。  

夜になり、裁判ババアが部屋に来た。  

「今日はこれで終わり。明日も来てもらうわ」  
妻は黙って頷いた。着替えようとしたが、服は破れていた。裁判ババアが新しい服を出してくれた。着替えて、玄関に向かった。  

外は雨が上がっていて、星が見えていた。妻はゆっくりと歩き出した。でも、家には帰らなかった。近所のビジネスホテルにチェックインした。部屋に入ると、すぐにシャワーを浴びた。でも、あの匂いは消えない。  

ベッドに倒れ込んだ。時計を見ると、もう十一時だった。夫からは電話がない。明日も、またあの部屋に行かなければならない。それだけを考えていた。 


第 7 章

  
 ---
 

月曜日、朝七時半。  

妻はリビングで娘の朝食の準備をしていた。幼稚園の制服を着た娘がテーブルでお粥を食べている。義母が台所でお弁当を作っている。  

「ママ、今日もお仕事?」  
「うん、ちょっとおばちゃんのところにお手伝いに行くんだよ」  
妻は笑顔を作った。夫はもう出勤した後だった。昇進してから、夫は朝が早くなった。  

七時四十分。娘の準備が終わると、妻は自身の支度を始めた。エプロンを外し、髪を整えた。鏡を見ると、目の下にクマができていた。ここ三ヶ月、よく眠れていない。  

玄関で靴を履くとき、義母が声をかけてきた。  
「今日も遅くなるの?」  
「うん、でも夕飯には間に合うと思うよ」  

八時ちょうど。妻は家を出た。空は灰色で、雨が降りそうな曇り空だった。自転車で裁判ババアの家に向かう。風が肌に冷たく感じた。  

八時十五分。高い塀に囲まれた屋敷の前に着いた。自転車を止め、深呼吸してからインターフォンを押した。  

チャイムが鳴り、すぐに返事があった。  
「はい、どうぞ」  
ドアが開き、裁判ババアが立っていた。今日は緑の着物を着ている。  

「おや、今日も時間通りね。えらいわ」  
妻は無言で中に入った。いつものようにスリッパに履き替える。  

居間に通されると、裁判ババアが突然真面目な顔になった。  
「実ね、ちょっと相談があるの」  
「何でしょう?」  
妻は緊張して座り直した。  

「あのね、息子の調子が最近よくないのよ。昨日も頭が痛いって訴えてて…」  
裁判ババアはわざとらしくため息をついた。  
「医者に行ったら、あの事故の後遺症かもしれないって言うの」  

妻の顔色が一瞬で変わった。  
「で、でも…三ヶ月経っていますよね?示談の期間は今日で終わるはず…」  

「そうねえ、でも後遺症ってものはそう簡単に治らないものよ」  
裁判ババアは悪戯そうな笑みを浮かべた。  
「だから、もう少しお世話を続けてほしいの」  

「それは困ります」妻はきっぱりと言った。「約束でしたよね?今日で終わりだと」  

「ふふ、そう言わないで」  
裁判ババアは立ち上がり、妻に近づいた。  
「あなたのご主人、せっかく昇進したばかりでしょ?もし今、後遺症で訴えでも起こそうものなら…」  

妻は息を呑んだ。夫の顔が頭に浮かんだ。毎日疲れきって帰ってくる夫の姿。昇進してからさらに忙しくなっているのに…  

「…どれくらい続けるんですか?」  
妻の声は震えていた。  

「まあ、ひとまず一ヶ月様子を見ましょう」  
裁判ババアは満足そうに頷いた。  
「それで症状が改善すればそこで終わりにしてもいいわ」  

妻は唇を噛んだ。どうせ一ヶ月後も同じことを言ってくるに決まっている。ずるずるとこの関係が続いていくんだろう…  

自暴自棄な気持ちが湧き上がってきた。でも、娘との時間だけは守りたい。  

「わかりました。ですが、夕方五時までには必ず帰らせてください。娘のお迎えがありますから」  

「ふふ、了解したわ。じゃあ、さっそく今日からよろしく」  
裁判ババアはにやりと笑った。  

九時十分。妻は変態息子の部屋の前に立った。ドアをノックする。  

「入って」  
中から低い声が返ってきた。  

部屋の中は相変わらずだった。赤い照明、壁一面の鏡、中央にある銀色のポール。変態息子はソファにだらしなく座り、テレビゲームをしていた。  

「おっ、来たか。母さんから聞いたぞ。あと一ヶ月な」  
変態息子はゲームのコントローラーを投げ捨てた。  

「さあ、始めろ。今日は新しいこと教えてやる」  
変態息子が立ち上がり、ポールのそばに来た。  

妻は無表情で服を脱ぎ始めた。もう抵抗は感じない。三ヶ月も経てば、どんな屈辱にも慣れてしまうものだ。  

ブラウス、スカート、下着…全て脱ぎ捨て、裸になる。肌が冷たい空気に触れる。  

「今日はポールに絡みながらオナニーしてみろ」  
変態息子は椅子に座り、じっと見つめてきた。  

妻はポールに掴まり、腰をくねらせ始めた。鏡に映る自分の姿を見る。淫らな姿に、少しずつ興奮が募ってくる。  

右手を股間に滑り込ませる。もう濡れている。指先で陰核を弄り始める。  

「んっ…あっ…」  
自然と声が漏れる。変態息子が笑った。  

「ずいぶん感じやすいじゃないか。もう俺のものにされてしまったな」  

妻は目を閉じた。変態息子の言う通りだ。もう抵抗なんてできない。むしろ、この快楽から逃れたいとは思わなくなっていた。  

十一時過ぎ。一度目のセックスが終わった後、妻はベッドで横になっていた。変態息子はタバコを吸いながら、妻の体を撫で回している。  

「なあ、お前、最近すっかり俺の言うこと聞くようになったな」  
「…そうですね」  
妻はぼんやり答えた。  

「最初は嫌がってたくせに、今じゃこっちから求めてくるし」  
変態息子は嘲笑った。  

妻は何も言わなかった。確かに、最近では変態息子の要求に素直に従っている。抵抗しても無駄だと思ったからだ。いや、もしかしたら…  

十二時半。昼食の時間だ。裁判ババアが弁当を運んできた。三人で黙って食べる。妻は無味乾燥に弁当を口に運ぶ。  

「午后もよろしくね」  
裁判ババアが去ると、変態息子がすぐに妻にまとわりついてきた。  

「さあ、午後の部の始まりだ」  
またベッドに押し倒される。妻は抵抗せず、受け入れた。  

十五時。三度目のセックスが終わった。妻はベッドでだらしなく横たわっている。体中が痛いが、心地よい疲労感もある。  

変態息子が時計を見た。  
「あと二時間か。今日はもう一発いけるな」  

妻はぼんやり考えた。十七時になるのが待ち遠しい。いや、待ち遠しいわけじゃない。ただ、このまま抱かれていたいという気持ちもあるのは事実だ。  

夫のことは愛している。家族を守るためにこの犠牲を払っているのだ。でも、何も考えずにセックスをしていたいと思う自分がいる。  

たぶん、私はもう壊れているのだろう。  

十六時四十分。変態息子がようやく満足した様子で離れた。  
「今日はここまでにしておくか。明日も来いよ」  

妻は黙って頷き、服を着始めた。体中に変態息子の匂いが染みついている。  

十七時ちょうど。妻は裁判ババアの家を出た。外は暗くなり始めていた。自転車に乗り、幼稚園に向かう。  

娘を迎えに行く途中、ある思いが頭をよぎった。あの『大丈夫』という口癖は、いつの間にか言えなくなっていた。いつからだろうか。  

幼稚園に着くと、娘が嬉しそうに走り寄ってきた。  
「ママ!」  

妻は笑顔を作り、娘を抱きしめた。  
「今日も一日、頑張ったね」  

家に帰る道すがら、妻は考えた。明日も、明後日も、この生活は続くのだろう。そして一月後、また延長を告げられるに違いない。  

でも、今は娘の笑顔を見られるだけで十分だ。それだけが、彼女の心の支えだった。  

夕方六時。家に着くと、義母が夕食の準備をしていた。夫はまだ帰っていない。妻は娘と一緒に風呂に入り、一日の汚れを洗い流した。  

湯船に浸かりながら、妻はふと思った。  
あの屋敷で感じる快楽は、確かに罪深いものだ。でも、それがない生活を想像すると、かえって不安になる。  

もう完全に壊れてしまったのかもしれない。  

夜八時。夫が帰宅した。疲れた顔で笑着いながら、娘を抱きしめる。  
「ただいま。今日も一日頑張ったよ」  

妻は笑顔で迎えた。  
「お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?」  

普通の日常がそこにある。でも妻の心の中には、もう二つの世界が存在していた。  

明日もまた、あの屋敷に向かわなければならない。そして変態息子の欲望に身を任せるのだ。  

そう考えると、なぜか少し安心する自分がいた。たぶん、もう戻れないのだろう。  

「大丈夫」という言葉は、もう二度と口にできないのかもしれない。  

妻は静かにため息をつき、夕食のテーブルに着いた。


 ---

おわり
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