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その2
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男はいつまでもぐちぐち言っていた。
それに我慢ならなかったのか、堪忍袋の鼻緒でも切れたのか、そこのところは曖昧模糊としているが、なぜか、誘拐はスルッと離脱できた。
ぽーんと放り出されて、目を丸くしていると、久しぶりに朝の光が降り注ぎ、男の幽体はみるみる雲散霧消した。
「あちち、熱いやないけ」本体がそう言っているみたいだ。
そこいらじゅう火の海か灰の山か、まあ、大して違いはないか。
それに我慢ならなかったのか、堪忍袋の鼻緒でも切れたのか、そこのところは曖昧模糊としているが、なぜか、誘拐はスルッと離脱できた。
ぽーんと放り出されて、目を丸くしていると、久しぶりに朝の光が降り注ぎ、男の幽体はみるみる雲散霧消した。
「あちち、熱いやないけ」本体がそう言っているみたいだ。
そこいらじゅう火の海か灰の山か、まあ、大して違いはないか。
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