THE BLACK MAGIC ~漆黒の黒魔導師~

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一章

十五話 魔人

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俺はリナさんに言われた通りにギルドに行った。
まぁ、リナさんも付いてきているんだけどな。さぁ、俺は一体どうなるのか。
そんな事を思っている内にギルドに到着した。

「着きましたよ。」

リナさんが言う。

「わかりました。でも、何話せられるんでしょうね?」

「そんなの知りませんよ。さっさと中に入りますよ。」

ドアを開けると誰もいないギルド酒場が目に入った。リナさんに聞いたところ、ダンジョンが出現したので一時休止にしたらしい。
だけど酒臭いのも嫌だったけど、こんな殺風景な酒場もなんか嫌だな。

「こっちですよ。」

そして俺は行った事のない。ギルド支部二階へ上がっていった。
そこには、事務部屋、クエスト管理部屋、そしてギルドマスターの部屋の三つの部屋があった。
俺はギルドマスターの部屋に案内された。

「ギルドマスター、リナ・アドニス入ります。」

リナさんがそう言って部屋に入っていった。俺はそれに続いて部屋に入る。
部屋に入ると青い服で、少し頭がはげている、推定年齢70代のおじいさんがいた。
あれ?この人がギルドマスター?え…意外だわ。もっと強靭な肉体を持ったナイスガイを想像してたよ。

「まぁ、座りたまえ。」

ギルドマスターが言う。

「失礼します。」

リナさんが言い、椅子に腰をかける。

「失礼します。」

俺もつられてこう言い椅子に腰をかける。

「先程、推定Lv90オーバーのダンジョンが発生してそのダンジョンに着き中に入ると、魔物は全て皆殺しになっていたそうじゃないか?」

ギルドマスターは言う。

「そこでだな。一人の男がSランクとされるドラゴンがいた部屋から出てきた。それが、君なわけだな?」

ギルドマスターは俺にそう問いかける。

「はぁ、そうですけど…それが何なんですか?」

俺は逆に問いかけてみた。

だって話の意図がよくわからない。一応話の内容はあっているけど、それが何なの?

「そして、君があのドラゴンを殺ったと言うんだな?」

「そうですよ。俺がやりましたよ。」

俺は素直に言う。

「だが、私もリナも君の言い分が信じられない。ギルドカードを見せてくれ。」

「はい、どうぞ。」

俺はギルドカードをギルドマスターに渡す。それをじっと見つめるギルドマスター。
その時だった。

ドン!

街から何かが落下したような大きな音がした。その後急な爆発音と共に人々の悲鳴が聞こえてきた。

「なんだ?」

ギルドマスターはギルドカードを見つめるのを中断して外を眺める。そこに、ギルド嬢が入ってくる。

「ギルドマスター!街に…魔人が現れました…」

「なに!?」

「なんですって!?」

「?」

皆の顔色が怪しくなっていく。そんな中、事の重大性が分かっていない俺。
なんでそんなにみんな驚いているんだ?だって魔人がとかそんなに強く無くないか?
朝夜は一番最初に倒した敵が魔人であって今の状況が、把握出来ていない。

「リナ…。言ってくれるか?」

ギルドマスターはリナさんに言った。

「…分かりました。ギルドマスター。倒せるか分かりませんけどやれるだけやってみます。」

リナさんの足が震えている。
え…そんなに魔人ってヤバい物体なの?

「俺が行きましょうか?」

俺は言った。

「馬鹿者!今はそんなにジョークが通じる状況では無いわ!」

ギルドマスターは俺を叱る。そしてこう続ける。

「リナ。出来れば増援をそちらに向かわせる。それまで、何としても生き残ってくれ。」

「わかりました。」

そうして、リナさんは部屋を出て行った。

「あの人、〈符呪の魔導師〉って呼ばれてるんでしょう?強いんじゃないんですか?」

「リナは、元々努力でここまで上り詰めた人の一人なんだ。他の魔導師は特異体質が多いが彼女は違う。だから、MP・魔力は通常の人より少し多いぐらいでしかないんだ。」

そうギルドマスターは言う。
内心、少し心配になってきた俺だった。



ギルドマスターに言われ、魔人の討伐を行うリナは戦闘準備をしていた。彼女の武器は札。正確には魔札。
札に魔力を込めて、魔法を放つのである。これは古き転生者が広めた〈符術〉と言われる魔法である。特に結界魔法、封印魔法を得意とするものが多いのが特徴だ。

彼女は、今顔と態度では強がっているものの内心は恐怖に怯えていた。しかし、ギルドマスター勅命のクエストだ。必ずクリアしなくては今後の自分の威厳、地位に大きく関わってくる。
もう行くしかないのね。そう思いながらリナは外に出る。
外はほとんどの建物が崩壊しており、瓦礫だらけになっていた。その瓦礫の真ん中に魔人の姿を確認した。

「私は〈符呪の魔導師〉リナ・アドニスよ!私と戦いなさい!」

リナは魔人に言う。

「ああ!?私と戦ってだって!?フッフッフッ…。洒落たギャグだな。まぁ、街を壊すのも飽きたからな。いいだろうやってやるよ!」

体の皮膚は黒く、目は赤い、そして角を生やしている魔人は言う。
なめられている。リナはそう感じていた。だが、ここで冷静さを失った方が負けだ。そんなのわかっている。

「じゃあ、いくぜ!?」

魔人はそう言うと視界にいなかった。

「おっらっよ!」

腹部にかなりの痛みが走る。こんな一瞬で私の視界に入らず移動した!?
その驚きが脳内に走る。そして、あっという間に後ろにあった瓦礫の中に吹き飛んで行った。
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