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一章
十九話 限界突破
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な、なんだ?あいつ急に動きが速くなったような気がするぞ?ど、どういうことだ?それにしてもかなり背中が痛い。瓦礫がめっちゃ当たったようだな。少し動くと激痛が走る。
でも…な。一度決めた事はしっかりと突き通さなくちゃな。なんか、この世界に来てからチキンじゃなくなったような気がするよ。
「あ、あ…。やるか!」
俺は立ち上がり、今の状況を分析する。今見た感じだとあの薬を飲んだ途端身体能力の向上が見られた。要するに、ドーピングの一種だと考えたほうがいいな。それにしても…このままじゃ勝てないような気がしてきた…。
いやはや、本当にどうしたものか。
「おせーぜ!魔導師さんよ!」
「!?」
隣にはもう、魔人が立っていて殴る体制に完全に入っている。
くそ!このままじゃヤバい!でもこの至近距離なら、魔眼で見える!
俺は、魔眼を発動しほんの数秒で相手の行動を読む。ほっぺは擦りはしたが、ギリギリで回避することに俺は成功した。少し、ほっぺから血がでたような気がしたがそんなことは今は気にしてる場合ではない。
カウンターを使って、終わらせる!
俺は瞬間的にカウンターの姿勢に入り、漆黒の槍を生成し、槍を振った。
「!?」
「残念だったな。魔導師さんよ。俺もこのカウンター返しを狙っていたんだよ!」
槍による攻撃は完全に回避され、俺は魔人のカウンター返しを喰らってしまった。
「あ…あ…」
左手が普通の手に戻っていた。それで、顔を殴られたらしい。強烈な痛みが走る。
「く…あ…」
や、ヤバい…。意識が飛びそうだ…。俺しか勝てる人はいないのに…。街を…守ら…な…きゃ…。
「ア…アサヤー!!」
意識が飛ぶ前、リナさんが俺の名前を全力で叫んでくれたような気がした。
「…はっ!?」
気がつくと俺は、真っ黒な空間に居た。
俺、この場所どこかで見たことあるぞ?ああ…。アーサーの〈エクスカリバー〉を喰らった時にも、ここに来たことあるわ。
「ここって、生と死の狭間みたいな場所なのかな?でも、前来た時よりはっきり見えるってことは…俺死んだのかな?」
え…。
「ちょっと待てよ!?俺、やり残したこといっぱいあるぞ?」
「そうね…。貴方にはやり残したことが沢山あるわ。」
「!?」
俺の後ろに誰か居るのか?気配もするし声もした。しかも…この声の高さは女性!?
「誰だ…。お前…。」
「おおっと、後ろは向いちゃダメよ。そして、私なんか誰でもいいでしょ?
それより、貴方は何故こんなところにまた来たの?」
また!?って事は前にも一度ここに来たことを知っている!?誰だ!?
「貴方なら、まだ戦えるわ。前にも言わなかったかしら?自分を信じなさい。
貴方ほど闇にめぐまれ、愛された人は、今まで見た事無いわ。自分を信じて戦いなさい。」
この言葉を聞いた時、心が暖かくなるのを感じた。まるで、母の言葉のような気がした。
「でも、相手は強い。完全という領域に達してしまっている。俺は…もうあいつを超えられないような気がする。」
俺は女性に答える。
「まだ…言っていないわ。」
「?」
「まだ、今の貴方が限界なんて私は言っていないわよ。」
「!!」
「もしも、今の自分が限界だと思うのならそれを超えて見なさい。〈限界突破〉をするのよ。」
「で…でも…」
「自分に自信が無いのなら、私を信じなさい。私はいつでも貴方と一緒に居る。そして、貴方の味方よ。」
周りが光り始めた。
「君は一体!?」
俺は、後ろを振り返る。
「私はもう一人の貴方。そして名前は、ルシフェル・タナトス。そして、もうこんなところに来ちゃダメよ。」
「!!!」
ああ。そうだったのか。眩し過ぎる光で姿、形は見えなかったけどあの人はもう一人の俺だったのか。そっか。
心の奥底が暖かく、そして明るくなったような気がした。
「!」
気がついたら俺は吹き飛ばされた瓦礫が集まっている場所に戻っていた。それに、さっきまで見えなかったはずの視界がハッキリしている。
魔人はどこだ?
「よいしょっと!」
あ、居た。立ったら見えたよ。ど真ん中で高笑いしてるよ。なんか、全然強そうに見えなくなったよ。さっさと終わりにして、宿に戻ろう。
「漆黒の槍」
俺は一瞬にして、魔人の背後に回り込む。
「漆黒の黒魔導師は死んだ!ハッハッ!」
そう叫びながら、高笑いしていた。
「漆黒の黒魔導師はそんなことじゃ、死なねーよ!!」
「!?」
俺は魔人の腕を突き、切り落とした。
かなり奴は驚いている。本当に俺が死んだと思っていたのか。まぁ、あの状況下なら当然か。
「グァァァァァ。な、何故だ!どうやって〈迷信の霧〉を破ったんだ!」
「〈迷信の霧〉?なんだそりゃ?」
「さっきまで、俺の体から出ていた蒸気状の物だ。あれは意識が本当に強い奴じゃなきゃ周りは何も見えなくなるはずだが…何故?」
そういうことか。さっきの霧はそんなに簡単なことで弾くことが出来たのか。
「それはだな。自信という物なのかもな。」
俺は魔人に答えてやった。
「だ、だが、この状況で俺に勝てるなど不可能だろう!?俺様は完全形態になったのだ!」
「確かに…今までではな…。」
俺は〈高速移動〉でヤツの目の前へ行く。魔眼を使い、俺は魔人を見つめる。
「だが、俺が変われば状況は一変する!」
俺は、全力で魔人の顔面を殴る。
「グワァァァァァ!」
魔人は、背後の瓦礫の残骸の中に吹き飛ばされて行った。
俺こんなにパンチの威力があったんだな。笑えてくるわ。ふっ。
そして今こそ…
「〈限界突破〉の時!」
でも…な。一度決めた事はしっかりと突き通さなくちゃな。なんか、この世界に来てからチキンじゃなくなったような気がするよ。
「あ、あ…。やるか!」
俺は立ち上がり、今の状況を分析する。今見た感じだとあの薬を飲んだ途端身体能力の向上が見られた。要するに、ドーピングの一種だと考えたほうがいいな。それにしても…このままじゃ勝てないような気がしてきた…。
いやはや、本当にどうしたものか。
「おせーぜ!魔導師さんよ!」
「!?」
隣にはもう、魔人が立っていて殴る体制に完全に入っている。
くそ!このままじゃヤバい!でもこの至近距離なら、魔眼で見える!
俺は、魔眼を発動しほんの数秒で相手の行動を読む。ほっぺは擦りはしたが、ギリギリで回避することに俺は成功した。少し、ほっぺから血がでたような気がしたがそんなことは今は気にしてる場合ではない。
カウンターを使って、終わらせる!
俺は瞬間的にカウンターの姿勢に入り、漆黒の槍を生成し、槍を振った。
「!?」
「残念だったな。魔導師さんよ。俺もこのカウンター返しを狙っていたんだよ!」
槍による攻撃は完全に回避され、俺は魔人のカウンター返しを喰らってしまった。
「あ…あ…」
左手が普通の手に戻っていた。それで、顔を殴られたらしい。強烈な痛みが走る。
「く…あ…」
や、ヤバい…。意識が飛びそうだ…。俺しか勝てる人はいないのに…。街を…守ら…な…きゃ…。
「ア…アサヤー!!」
意識が飛ぶ前、リナさんが俺の名前を全力で叫んでくれたような気がした。
「…はっ!?」
気がつくと俺は、真っ黒な空間に居た。
俺、この場所どこかで見たことあるぞ?ああ…。アーサーの〈エクスカリバー〉を喰らった時にも、ここに来たことあるわ。
「ここって、生と死の狭間みたいな場所なのかな?でも、前来た時よりはっきり見えるってことは…俺死んだのかな?」
え…。
「ちょっと待てよ!?俺、やり残したこといっぱいあるぞ?」
「そうね…。貴方にはやり残したことが沢山あるわ。」
「!?」
俺の後ろに誰か居るのか?気配もするし声もした。しかも…この声の高さは女性!?
「誰だ…。お前…。」
「おおっと、後ろは向いちゃダメよ。そして、私なんか誰でもいいでしょ?
それより、貴方は何故こんなところにまた来たの?」
また!?って事は前にも一度ここに来たことを知っている!?誰だ!?
「貴方なら、まだ戦えるわ。前にも言わなかったかしら?自分を信じなさい。
貴方ほど闇にめぐまれ、愛された人は、今まで見た事無いわ。自分を信じて戦いなさい。」
この言葉を聞いた時、心が暖かくなるのを感じた。まるで、母の言葉のような気がした。
「でも、相手は強い。完全という領域に達してしまっている。俺は…もうあいつを超えられないような気がする。」
俺は女性に答える。
「まだ…言っていないわ。」
「?」
「まだ、今の貴方が限界なんて私は言っていないわよ。」
「!!」
「もしも、今の自分が限界だと思うのならそれを超えて見なさい。〈限界突破〉をするのよ。」
「で…でも…」
「自分に自信が無いのなら、私を信じなさい。私はいつでも貴方と一緒に居る。そして、貴方の味方よ。」
周りが光り始めた。
「君は一体!?」
俺は、後ろを振り返る。
「私はもう一人の貴方。そして名前は、ルシフェル・タナトス。そして、もうこんなところに来ちゃダメよ。」
「!!!」
ああ。そうだったのか。眩し過ぎる光で姿、形は見えなかったけどあの人はもう一人の俺だったのか。そっか。
心の奥底が暖かく、そして明るくなったような気がした。
「!」
気がついたら俺は吹き飛ばされた瓦礫が集まっている場所に戻っていた。それに、さっきまで見えなかったはずの視界がハッキリしている。
魔人はどこだ?
「よいしょっと!」
あ、居た。立ったら見えたよ。ど真ん中で高笑いしてるよ。なんか、全然強そうに見えなくなったよ。さっさと終わりにして、宿に戻ろう。
「漆黒の槍」
俺は一瞬にして、魔人の背後に回り込む。
「漆黒の黒魔導師は死んだ!ハッハッ!」
そう叫びながら、高笑いしていた。
「漆黒の黒魔導師はそんなことじゃ、死なねーよ!!」
「!?」
俺は魔人の腕を突き、切り落とした。
かなり奴は驚いている。本当に俺が死んだと思っていたのか。まぁ、あの状況下なら当然か。
「グァァァァァ。な、何故だ!どうやって〈迷信の霧〉を破ったんだ!」
「〈迷信の霧〉?なんだそりゃ?」
「さっきまで、俺の体から出ていた蒸気状の物だ。あれは意識が本当に強い奴じゃなきゃ周りは何も見えなくなるはずだが…何故?」
そういうことか。さっきの霧はそんなに簡単なことで弾くことが出来たのか。
「それはだな。自信という物なのかもな。」
俺は魔人に答えてやった。
「だ、だが、この状況で俺に勝てるなど不可能だろう!?俺様は完全形態になったのだ!」
「確かに…今までではな…。」
俺は〈高速移動〉でヤツの目の前へ行く。魔眼を使い、俺は魔人を見つめる。
「だが、俺が変われば状況は一変する!」
俺は、全力で魔人の顔面を殴る。
「グワァァァァァ!」
魔人は、背後の瓦礫の残骸の中に吹き飛ばされて行った。
俺こんなにパンチの威力があったんだな。笑えてくるわ。ふっ。
そして今こそ…
「〈限界突破〉の時!」
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