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本編
*第6話
しおりを挟む「んんっふぅ…!もうやらぁ、イきたぃい!」
尻の穴に指を入れるなんて気持ち悪いはずなのに、今の俺には不快感どころか快感ばかりが押し寄せてくる。
だがいくら快感を得ようとイクことは出来ず、体液と喘ぎ声だけが漏れ出すばかりだ。
「うぅぅっなんれぇ…!届かないぃ…」
体の奥がむずむずと疼いて仕方がないのに、本当に欲しい快楽は得られない。
どれだけ激しく掻き回しても指の長さだけでは奥に届かず、もどかしさと会場に響き渡る卑猥な音がさらに頭の中を引っかきまわす。
「ふむ…申し分ないショーですが、これだけでは皆様も少し退屈でしょう。
より多くの魅力を知っていただくには、より多くの表情を見ていただかなくては♢」
何を閃いたのか、ピエロが再び指を鳴らした途端に先程までの快感が全て嫌悪感へと変わり果て、全身に悪寒が駆け巡る。
指の挿入部には不快感しか感じられず、上手く力が入らくなった俺は大理石の床にバランスを崩して履いつくばった。
もう嫌だ…
こんな茶番はいつ終わるんだろうか。
朦朧とした意識の中でそんなことを考えていると、突然舞台袖から現れた仮面の男達がこちらに歩み寄る。
仮面から漏れる息遣いは荒く、包み隠さず剥き出された男根は勢いよく反り返っていた。
「や、やらやらっっ、こっちにくるな!」
「安心なさい、大切な商品を傷つけたりはしませんから。
自分の愛撫で感じるよりも、他人の愛撫で感じた方があなたも良いでしょう?」
弱々しい抵抗も虚しく、たくましい腕に押さえつけられた俺は股を強制的に開脚させられる。
M字に開脚したことで俺の恥部は大っぴらになり、客席から聞こえるクスクスとした笑い声が羞恥心と憎悪感を更に煽り立てた。
『まぁ、可愛らしい性器だこと。
本当に男なのかしら?』
『嫌がる顔も中々よろしいものですなぁ。
どれ、少しずつ解体していくのも…』
観客のざわめきが広がっていくことも気にせずに、一人の男は胸を愛撫し、もう一人は挿入部にぐにゅりと舌をねじ込んでくる。
「ん"っふぅ!?やめ、ひぁぁ!」
気持ち悪いと感じているのとは裏腹に甘い声が口から零れ、唇を噛み締めるも、舌や指の愛撫に合わせて声がはしたなく漏れ出ていく。
「もうやめで…っんぅうーー!?」
意識を手放そうとしても許されず、気を失いかけるたびに尻を容赦なく叩き付けられ、鋭い痛みが電流のように脊髄を通り脳へ走る。
「んぁ"ぁ"あ"あぁーー!!ふぅっうぅぅッ」
痛みによる絶叫と愛撫による嬌声が意思とは関係なく咽を通り越し、自分の声なのかどうかの判断もままならない。
会場にはアンアンとかん高いよがり声とヌチャヌチャと厭らしい淫らな音が響くばかりで、無慈悲にもそれがさらに俺の感度を高めていった。
どれほどの時間が経ったのだろう。
いや、実際にはほんの数分の出来事なのだろうが。
少しずつ感覚は薄れ、床の冷たさが身体と心にしみ渡って心地よい。
俺は既に抵抗することを諦め、後はただ事が終わるのを待つだけだ。
そんな俺の考えに気づいたのか、ニヤニヤと傍観していたピエロがフゥとため息をつきマイクを握り直した。
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