3 / 10
神様ありがとう
ドアが開かれて現れたのは茶髪の青年。黄色のマントと白いスーツを見に纏った優しそうな青年は二人を見るとにこりと微笑んだ。
「こんにちは、聖女様…が二人?」
「は?聖女様?誰のこと?」
「君たちのこと、かな」
誰だこいつ、と疑い深い姉は妹を腕に隠す。
青年はゆっくりとこちらに近づいてくる。
「この部屋はね、聖女様を召喚する部屋なんだよ。今日、それが行われたはずなんだけど二人いるなんて聞いてないな」
「…?意味がわからないな。聖女様なんて漫画の読みすぎなんじゃない」
「まあ、初めましての人にこんなこと言われてすぐ信じる人なんていないよね」
姉は眉を顰めて青年を睨む。彼が目の前に来ると手を差し伸べられる。姉は冷や汗を流して、それを受け入れられずにいると
「お姉ちゃん!邪魔!!」
「ぶへ」
妹にどんと突き飛ばされた。床に顔面をぶつけた姉を無視して妹は青年にもとに駆け寄る。
「なんでや…」とか細い声を漏らす姉は口から魂が出ていた。
「きゃーー!本物!?すごい!!超イケメン!!」
「あれ、君は俺のこと疑わないんだね」
「勿論!攻略対象のこと疑うわけないです!」
「コウリャクタイショウ?」
「ほんとかっこいい!やばい!うれしい!」ときゃっきゃと喜んでいる妹に姉は床に這いつくばりながら問う。
「い、妹よ…お姉ちゃんを突き飛ばすとはどういうことなん…」
「あ!ごめん!つい!でもこんな夢みたいなことがあるなんて!」
目をキラキラさせた妹が天に向かって言う。
「神様ありがとう!まさか乙女ゲーの世界に召喚されるなんて!!!」
は?と姉が一瞬で呆れたようにあんぐりと口を開けた。
「こんにちは、聖女様…が二人?」
「は?聖女様?誰のこと?」
「君たちのこと、かな」
誰だこいつ、と疑い深い姉は妹を腕に隠す。
青年はゆっくりとこちらに近づいてくる。
「この部屋はね、聖女様を召喚する部屋なんだよ。今日、それが行われたはずなんだけど二人いるなんて聞いてないな」
「…?意味がわからないな。聖女様なんて漫画の読みすぎなんじゃない」
「まあ、初めましての人にこんなこと言われてすぐ信じる人なんていないよね」
姉は眉を顰めて青年を睨む。彼が目の前に来ると手を差し伸べられる。姉は冷や汗を流して、それを受け入れられずにいると
「お姉ちゃん!邪魔!!」
「ぶへ」
妹にどんと突き飛ばされた。床に顔面をぶつけた姉を無視して妹は青年にもとに駆け寄る。
「なんでや…」とか細い声を漏らす姉は口から魂が出ていた。
「きゃーー!本物!?すごい!!超イケメン!!」
「あれ、君は俺のこと疑わないんだね」
「勿論!攻略対象のこと疑うわけないです!」
「コウリャクタイショウ?」
「ほんとかっこいい!やばい!うれしい!」ときゃっきゃと喜んでいる妹に姉は床に這いつくばりながら問う。
「い、妹よ…お姉ちゃんを突き飛ばすとはどういうことなん…」
「あ!ごめん!つい!でもこんな夢みたいなことがあるなんて!」
目をキラキラさせた妹が天に向かって言う。
「神様ありがとう!まさか乙女ゲーの世界に召喚されるなんて!!!」
は?と姉が一瞬で呆れたようにあんぐりと口を開けた。
あなたにおすすめの小説
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
妹に裏切られた聖女は娼館で競りにかけられてハーレムに迎えられる~あれ? ハーレムの主人って妹が執心してた相手じゃね?~
サイコちゃん
恋愛
妹に裏切られたアナベルは聖女として娼館で競りにかけられていた。聖女に恨みがある男達は殺気立った様子で競り続ける。そんな中、謎の美青年が驚くべき値段でアナベルを身請けした。彼はアナベルをハーレムへ迎えると言い、船に乗せて隣国へと運んだ。そこで出会ったのは妹が執心してた隣国の王子――彼がこのハーレムの主人だったのだ。外交と称して、隣国の王子を落とそうとやってきた妹は彼の寵姫となった姉を見て、気も狂わんばかりに怒り散らす……それを見詰める王子の目に軽蔑の色が浮かんでいることに気付かぬまま――
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
聖女のはじめてのおつかい~ちょっとくらいなら国が滅んだりしないよね?~
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女メリルは7つ。加護の権化である聖女は、ほんとうは国を離れてはいけない。
「メリル、あんたももう7つなんだから、お使いのひとつやふたつ、できるようにならなきゃね」
と、聖女の力をあまり信じていない母親により、ひとりでお使いに出されることになってしまった。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
即席異世界転移して薬草師になった
黒密
ファンタジー
ある日、学校から帰ってきて机を見たら即席異世界転移と書かれたカップ麺みたいな容器が置いてある事に気がついた普通の高校生、華崎 秦(かざき しん)
秦は興味本位でその容器にお湯と中に入っていた粉を入れて三分待ち、封を開けたら異世界に転移した。
そして気がつくと異世界の大半を管理している存在、ユーリ・ストラスに秦は元の世界に帰れない事を知った。
色々考えた結果、秦は異世界で生きることを決めてユーリから六枚のカードからスキルを選んだ。
秦はその選んだスキル、薬草師で異世界を生きる事になる。
虚弱体質で偽聖女だと追放された私は、隣国でモフモフ守護獣様の白き聖女になりました
・めぐめぐ・
恋愛
平民孤児であるセレスティアルは、守護獣シィに力を捧げる【聖女】の一人。しかし他の聖女たちとは違い、儀式後に疲れ果ててしまうため「虚弱すぎる」と、本当に聖女なのか神殿内で疑われていた。
育ての親である神官長が拘束され、味方と居場所を失った彼女は、他の聖女たちにこき使われる日々を過ごす。そしてとうとう、平民が聖女であることを許せなかった王太子オズベルトによって、聖女を騙った罪で追放されてしまった。
命からがら隣国に辿り着いたセレスティアルは、そこで衰弱した白き獣――守護獣ラメンテと、彼と共に国を守ってきた国王レイと出会う。祖国とは違い、守護獣ラメンテに力を捧げても一切疲れず、セレスティアルは本来の力を発揮し、滅びかけていた隣国を再生していく。
「いやいや! レイ、僕の方がセレスティアルのこと、大好きだしっ!!」
「いーーや! 俺の方が大好きだ!!」
モフモフ守護獣と馬鹿正直ヒーローに全力で愛されながら――
※頭からっぽで