8 / 11
8
しおりを挟む
「また夜に来ますね!」
行ってしまった...もう少し話したかった。いつものカルディナとは違って、町娘みたいに、雰囲気が柔らかくて、
洋服もいつものドレスとは違って、可愛かったな。
本当にに大丈夫だろうか、東町じゃなくたって町娘が1人で歩いていたら、誘拐されることだってある。
いくら陰で見守っているからって...。
心配だな。そういえば、いつも、頭に浮かぶのはカルディナの事ばかり。
王太子教育がなくなったせいか、あいつと毎日会えるからか、俺も毎日が楽しくて。
もし、あいつが俺に罪をくだして、国外追放になってあえなくなったら、ならなくても、身分はく奪とかになったら。あえなくなる。そんなんってないだろ。あえなくなるなんて、死んだほうがましだ。
でも、牢屋から出たら毎日会うこともなくなる。
あいつが毎日会いに来て笑ってくれるなら、牢屋に一生閉じこもってもいい。
◇ ◇ ◇
「□&’$($#!)&$~(&%!」
なんだか騒がしい。何かあったんだろうか。
近くの看守に聞いてみる。
「何かあったのか?」
「それが、殿下、、、カルディナ嬢が、街に行ってから帰ってこないのです。」
「そんな!なぜだ!」
人生で初めて取り乱した。
「わかりません。護衛が見失ったと。」
「帰ってくる時間になっても帰ってこないんです。」
「なぜこんな時期に、、、。」
ああ、俺がもし婚約破棄なんて馬鹿なことをしていなければ今すぐ探しに行けたのに。
いかないでくれって言っておけば。送り出さなければ。王太子妃教育に縛り付けておけば。
「だしてくれ・・・。」
弱弱しい声で言う。いまにも消え入りそうな声で。
「殿下、、。」
「わかりました。ほかの者には面会に行ったと言っておきます。」
きぃぃい。
牢屋の扉があく。
「殿下、フードを。」
ローブを貸してくれる。
「ありがとう。いつかこの恩はかえす。」
ローブのフードをかぶって、白銀の髪が見えないようにした。
勢いよく走りだす。
行ってしまった...もう少し話したかった。いつものカルディナとは違って、町娘みたいに、雰囲気が柔らかくて、
洋服もいつものドレスとは違って、可愛かったな。
本当にに大丈夫だろうか、東町じゃなくたって町娘が1人で歩いていたら、誘拐されることだってある。
いくら陰で見守っているからって...。
心配だな。そういえば、いつも、頭に浮かぶのはカルディナの事ばかり。
王太子教育がなくなったせいか、あいつと毎日会えるからか、俺も毎日が楽しくて。
もし、あいつが俺に罪をくだして、国外追放になってあえなくなったら、ならなくても、身分はく奪とかになったら。あえなくなる。そんなんってないだろ。あえなくなるなんて、死んだほうがましだ。
でも、牢屋から出たら毎日会うこともなくなる。
あいつが毎日会いに来て笑ってくれるなら、牢屋に一生閉じこもってもいい。
◇ ◇ ◇
「□&’$($#!)&$~(&%!」
なんだか騒がしい。何かあったんだろうか。
近くの看守に聞いてみる。
「何かあったのか?」
「それが、殿下、、、カルディナ嬢が、街に行ってから帰ってこないのです。」
「そんな!なぜだ!」
人生で初めて取り乱した。
「わかりません。護衛が見失ったと。」
「帰ってくる時間になっても帰ってこないんです。」
「なぜこんな時期に、、、。」
ああ、俺がもし婚約破棄なんて馬鹿なことをしていなければ今すぐ探しに行けたのに。
いかないでくれって言っておけば。送り出さなければ。王太子妃教育に縛り付けておけば。
「だしてくれ・・・。」
弱弱しい声で言う。いまにも消え入りそうな声で。
「殿下、、。」
「わかりました。ほかの者には面会に行ったと言っておきます。」
きぃぃい。
牢屋の扉があく。
「殿下、フードを。」
ローブを貸してくれる。
「ありがとう。いつかこの恩はかえす。」
ローブのフードをかぶって、白銀の髪が見えないようにした。
勢いよく走りだす。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる