乙女ゲームの魔王に生まれ変わったけど死にたくない。

ほっとメロン

文字の大きさ
7 / 13

勇者と魔王3

しおりを挟む
「エルナァ―――!」

「エルシア様ーー!」

「悪いけどその一生あえなくなる最後の別れみたいのやめてもらえる?」

「「あ、はい」」

「じゃあいってくるね。エルナばいばい~」

「違う違う、エルシア様返してよ!(このくそ勇者めが)」

「なぜ?」

「私のエルシア様だからに決まってるでしょう。
もしエルシア様を連れていくならわたs「じゃあねー」

「えええええええええ」

しばらく思考がストップした。なぜかって?この勇者、なぜか私をお姫様抱っこで帰ってるんですよ。
でも、空飛んでるから降りれないんですよ。魔王だから降りれるだろうって?
無理だよおおおおおおおおおお。
魔法が使えるだろって?

空に浮かべる魔法なんてないからね?風魔法操ってるだけだからね?
練習がいるんだよ!1回も練習したことないから落ちるにきまっている。

降りれない。暴れられない。思考がストップする。
降りれない。暴れられない。思考がストップする。

「なんで抱えられてるんですか。」

「俺がそうしたいからだ」

きゃーーー
普通の女子の場合、かっこよくてきゃーーー
ってなるんだろうけど、私の場合怖くてきゃーーーなんだよね。

抱えられて逃がさないようにして殺すとか、、。奴隷じゃなかったっけ?

まあどっちみち殺されるんだ。逃げる機会と勇者の弱点を調べておこう。
弱点あるじゃん。3歳のころのやつ。ほらあれだよ。

やったー勇者なんて怖くないぞー
果たして本当にそうなのだろうか。この勇者に自分の3歳のころの恥ずかしい思い出を聞かせただけで
ひるむのだろうか。

だからどうした?とか言い返してきたら終わりだよね。
ほかの弱点、、、。んー。
じーーー、、、

「どうした?見たいならいくらでも見るといいが。」

はっ

めっちゃ見てた。

気づくのおそ。

だってステータス平均4ですし。
それ関係ない気もするけどまあいいや。

この状態のせいでうまく頭が回らない。ほんとだよ。
言葉遣いさえもやばくなってそう。

「勇者の家にいったら何するんですかー?」

我ながらちょうのんき。
殺される立場だっていうのに。もうこれあれか?もうどうでもいいやーみたいな。

「うーん、エルをいっぱいかわいがる?」

痛めつけるという意味に聞こえる。そして笑顔が怖く見える。
せっかくの王子様スマイルが、黒王子に見えますとも。

「今王子様スマイルとか思ってたでしょ?」

「なぜばれた!?」

「エルは顔に出やすいんだね。かわいい」

恐怖の顔が楽しみで痛めつけようがあるということでしょうか。
怖いね。さすが黒王子。

「あと、一応俺は、トールーク王国の第2王子。」

「・・・。(軍事利用か。)」

「あんまり驚いてくれないなあ。」

「王位継承権1位だから、君を妃にしたら、君が王女様だね。」

何言ってるんだこいつは。人類の敵である魔王を軍事利用は百歩譲ってわかるけど、
冗談がやばめじゃない?

「・・・?(大丈夫こいつ?)」

「やっぱりエルシアは可愛いね。」

「・・・////。(確かに私は可愛いけど)唐突じゃない?」

「照れてるのもかわいいよ?」

「でもなんか喋ってくれないと、無理やり口を開けちゃうかな?」

口を裂くってこと?

「しゃべります。喋りますから!(一生喋れなくするのはやめてください)」

「なんか誤解してない?」

「全くこれっぽちも」

「そうか。(絶対悪い意味でとらえてるよな。)」

「もうすぐつくz「家に帰りたい~」・・・ごめん。」

「あ、、なんかこっちこそごめんなさい・・。

「「・・・」」

少し気まずくなった勇者と魔王であった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。

いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。 「僕には想い合う相手いる!」 初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。 小説家になろうさまにも登録しています。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

処理中です...