乙女ゲームの魔王に生まれ変わったけど死にたくない。

ほっとメロン

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聖女とエルナと勇者と魔王

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「というか、客人とか言ってたよね?王様の前でプロポーズするなんて何を考えてるのかしら?」



「君を妃にする機会にちょうどいいと思っただけだよ?」



「え。いたの!?」



「いないつもりだったの?」



「ええ。メイドに愚痴を聞いてもらおうと思って。なぜ私の部屋にいるんですか?」



「君の夫なんだから、君の部屋に来てもおかしくないだろう?」



「私まだ、認めてないんですからね!」



「まだ?それはこれから認めるってこと?」



「だって勇者のことですから、絶対に認めないなんていったらエルナが殺されちゃうじゃないですか!」



「つれないなあ。勇者じゃなくれ俺はアレンだ。これからはアレンって呼んでくれ。」



「わかった、あ、あれん。」



「ん。よくできました」そういって私の頬にキスした。



「っ~!そういうことしないでもう!」



「なんで?俺はもっとエルとこいうことしたいよ?」



「勇者の変態!」



真っ赤になった顔をあんまり見られたくなくて、

部屋を思いっきり出て、勇者に通用するぐらいとびっきり高位の不可視魔法をかけた。

これは、エルナにしか見えないように私が開発したの!



「エル~悪かったからもどってきて、、。うぅエルがいないと俺生きていけない、、。」



どんだけ重症なのよっ!

自分が殺されかけてるのを忘れかけるわ。



エルナ~早く帰りたいよお。でも勝手に帰ったら殺されちゃうよ。もうどうしたらいいんだ~。

でも勇者のとこにはあんまり行きたくないな。何されるかわからないし。



「エルシア様!!」

「?」



「エルナ~~!と、聖女さん?」



「エルナさん、わたし魔王様がどこにいるか見えないんですが、、、」



「ごめんね!魔法とくね。」







「っわ!

綺麗ですね!魔王様がこんなにかわいいなんて!」



「ふふ、ありがとう。エルナただいまぁー!」



「おかえりなさい、エルシア様!」



「あっ!エル!」



っげ勇者に見つかっちまった。



「勇者!エルシア様に近づくな!」

「そうよ!ガールズトークしてるんだから!」



「そんなの関係ない。エルは私の妻だからな。」



「「えっ。」」



自慢気に話す勇者。

困惑してるエルナ。

信じていない聖女。

気まずいエルシア。



「私は認めてませんから!」



「それはの「まだ」の話だろう。国王にもいってある。」



「エルシア様が、、、そんな、、」



これは、、修羅場というのだろうか。



「こんなにかわいい魔王様が勇者に・・・。」

エルナと心配してくれてる聖女さんに結婚なんてしてないからって言えないのがすこし悲しい。



「エルナと聖女さん、」



「あ、魔王様、私のことはアリスって呼んでください。

その、よければ私も魔王様の名前を呼びたいんですが、」



「ありがとうアリス、私のことはエルシアって呼んでね!」



「はい、エルシア!」



「ふふっ。」



「「なんか私(俺)たち空気になってない?」」


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