7 / 43
7★
しおりを挟む
暗闇でころんと横になる。
胸がドキドキと高鳴った。
旦那様は来てくれるだろうか……
カチャリ……と暗闇に音が響いた。
フォルテナは身を少し固くして息を潜める。
ぎしり…
クロードが覆いかぶさってきたのでベッドが沈む。
首すじに顔を寄せられてフォルテナはぶるりと身を震わせた。ゾクゾクと背中から寒気とは違う種類の何かが上がってくる。
クロードはそっとフォルテナの夜着を脱がすと自身もいそいそと服を脱ぎ始めた。
クロードの節くれ立った指がフォルテナの胸を掴む。
ぐにゃりとそんなに大きくはないフォルテナの胸はクロードの指先で柔かそうに歪んだ。胸に与えられた刺激に先がドンドン硬くなる。
桃色だったそこは勃ち上がり少し赤みを帯びている。が暗闇ではわからないだろう。
クロードはそこに口を寄せると舌でグニュグニュと刺激した。彼の唇と舌の上に挟まれた胸の先から痺れるような甘い心地がフォルテナに与えられる。
「……ん……」
クロードはフーフーと鼻息を荒くするとフォルテナの顔を見た。彼女の整った顔立ちが快楽によって軽く歪んでいる。
クロードの吐息が更に荒くなる。
陰部に手を伸ばすとそこはもうすっかり準備ができていて指をドンドン飲み込んでいく。クロードはフォルテナの脚を抱え上げると陰部を横に開いた。
ぷにゅり……と陰核が顔を出す。
艷やかなその粒にクロードは舌先をつけた。
「……あっ……」
フォルテナがかわいらしい声を上げる。
暗闇の中でフォルテナの陰核がぷくりと存在を主張している。彼女の中に挿し込まれた指はヒクヒクと時折締め付けられる。クロードはそのかわいらしい突起に吸い付いた。小さなその粒を潰してしまわないように唇で挟む。
指がギューッと締め付けられた。
中からぬるぬると愛液が湧き上がってくる。
陰核から口を離すと先程より心なしか膨らんだ陰核がより硬さを帯びている。クロードはそこに愛液を塗りつけると指先で撫でた。
「……あっ……!」
フォルテナは少し身を起こすとクロードの方に手を伸ばし……その腕をキュッと握りしめた。
中がギュウギュウと締まる。
クロードは身を起こしてフォルテナの快感に歪んだ顔を見つめながらぷっくり膨らんで固さを帯びた粒をぬるぬると撫でた。
いつもおっとりと下がり気味の眉が快感に耐える為か寄せられて薄くシワができている。
中に挿入した指がギューッと締め付けられたと思うとヒクヒクと陰核が震えた。
フォルテナがくたりとベッドに沈む。
クロードはハァハァと荒い息を吐いている。興奮した吐息を出さぬように気を付けていても鼻からはフーフーと猛獣のような音がした。
クロードは自分の陰茎を掴んだ。
そこはもう期待に先が濡れている。
クロードは先ほどまでフォルテナの中に入っていた指をベロリと舐めた。陰茎が震える。
フォルテナは気をやったことで乱れた呼吸を整えながらクロードの侵入を待っていた。子宮が期待にキュンキュン震えているのを誤魔化したくて腰をグネグネさせた。
ツルリとした亀頭の先からは絶えず愛液が垂れている。
クロードがフォルテナの陰部にそれを当てるとヒクヒクとフォルテナのひだが震えた。クロードはその動きに興奮してしまい、せり上がってくる射精感に耐えるため陰茎を握りしめた。
ハァハァと荒い息を吐きながらクロードが気を落ち着かせているとフォルテナが「ハァ……」とため息を吐いた。
クロードの侵入への期待に胸が壊れそうだった。
射精感を落ち着かせたクロードが陰茎をゆっくりと挿入するとフォルテナは心地良さそうに息を吐いた。
そのかわいらしい声にクロードは興奮して顔を寄せた。
フォルテナのぷるっと愛らしい唇が少しだけ前に突き出される。それを接吻の了承だととったクロードはそこに吸い付き唇の柔らかさを堪能した。
ぷにゅりぷにゅりとフォルテナの唇が形を変える。
柔らかい……
クロードはグチャグチャと腰を振った。
中のザラザラとした部分で陰茎を擦ると気持ちが良くて堪らない。精が尿道を通る心地がして慌てて我に帰る。
クロードは素早くフォルテナの中から男性器を抜くと布で亀頭を包み、精を出した。
くったりとベッドに沈むフォルテナはクロードを見た。
目が合ってまたキスをする。
恐る恐るといった様子でクロードがフォルテナの背に手を回した。「ん……」フォルテナは肌と肌が触れ合ってゾクゾクするような心地に思わず鼻を鳴らす。
クロードが身を離そうとしたのでフォルテナはその背に手を回した。逞しく分厚い胸板が嫌でも意識されていく……
クロードはぎゅうっと抱きしめる手に力を込めると触れるだけだった唇に舌を差し込んできた。
舌が触れ合った瞬間、背すじを駆け抜ける快感にフォルテナは身を震わせた。それを全て受け止めるようにクロードはフォルテナを強く、でも壊れ物を扱うようにそっと抱きしめた。
「……ん……」
フォルテナが吐息を漏らすとクロードは彼女の舌に自分の舌をより一層深く絡ませた。陰茎を握ると再び陰部に当てる。
腰を進めていくとある箇所でフォルテナがぐにゃりと力を抜いた。クロードはそこで腰を振るとフォルテナが声を上げた。
「あっ…あっ……!」
突くたびにフォルテナの顔がとろりと快感に溶けていく……クロードはそれをただ見つめた。彼女の目に涙が浮いた時クロードはそこにキスをした。
ひやりと冷たい肌は見た目も相合わさってまるで陶器のようだ……「……っ……」
クロードは底から上がってきた射精感に慌てて陰茎を抜くと布で亀頭を包んだ。
ビュクビュクと精を出すとちらりとフォルテナを見てクロードががっくりと肩を落とした。
フォルテナはそんなクロードを見ていた。
(がっかりしてらっしゃるわ……)
そしてその時初めてクロードが中で射精してないことを知った。
(だから子どもができなかったのだわ……)
フォルテナは安心したような悲しいようななんだか良くわからない感情に襲われたのでそっと目を閉じた。
寝てしまえばいいのだ。
夢はとても楽しい。
変なことが起こるし、もし嫌なことが起きたとしてもそれは現実ではないので起きてしまえば綺麗さっぱり終わるのだから。
眠るのはフォルテナは大好きだった。
胸がドキドキと高鳴った。
旦那様は来てくれるだろうか……
カチャリ……と暗闇に音が響いた。
フォルテナは身を少し固くして息を潜める。
ぎしり…
クロードが覆いかぶさってきたのでベッドが沈む。
首すじに顔を寄せられてフォルテナはぶるりと身を震わせた。ゾクゾクと背中から寒気とは違う種類の何かが上がってくる。
クロードはそっとフォルテナの夜着を脱がすと自身もいそいそと服を脱ぎ始めた。
クロードの節くれ立った指がフォルテナの胸を掴む。
ぐにゃりとそんなに大きくはないフォルテナの胸はクロードの指先で柔かそうに歪んだ。胸に与えられた刺激に先がドンドン硬くなる。
桃色だったそこは勃ち上がり少し赤みを帯びている。が暗闇ではわからないだろう。
クロードはそこに口を寄せると舌でグニュグニュと刺激した。彼の唇と舌の上に挟まれた胸の先から痺れるような甘い心地がフォルテナに与えられる。
「……ん……」
クロードはフーフーと鼻息を荒くするとフォルテナの顔を見た。彼女の整った顔立ちが快楽によって軽く歪んでいる。
クロードの吐息が更に荒くなる。
陰部に手を伸ばすとそこはもうすっかり準備ができていて指をドンドン飲み込んでいく。クロードはフォルテナの脚を抱え上げると陰部を横に開いた。
ぷにゅり……と陰核が顔を出す。
艷やかなその粒にクロードは舌先をつけた。
「……あっ……」
フォルテナがかわいらしい声を上げる。
暗闇の中でフォルテナの陰核がぷくりと存在を主張している。彼女の中に挿し込まれた指はヒクヒクと時折締め付けられる。クロードはそのかわいらしい突起に吸い付いた。小さなその粒を潰してしまわないように唇で挟む。
指がギューッと締め付けられた。
中からぬるぬると愛液が湧き上がってくる。
陰核から口を離すと先程より心なしか膨らんだ陰核がより硬さを帯びている。クロードはそこに愛液を塗りつけると指先で撫でた。
「……あっ……!」
フォルテナは少し身を起こすとクロードの方に手を伸ばし……その腕をキュッと握りしめた。
中がギュウギュウと締まる。
クロードは身を起こしてフォルテナの快感に歪んだ顔を見つめながらぷっくり膨らんで固さを帯びた粒をぬるぬると撫でた。
いつもおっとりと下がり気味の眉が快感に耐える為か寄せられて薄くシワができている。
中に挿入した指がギューッと締め付けられたと思うとヒクヒクと陰核が震えた。
フォルテナがくたりとベッドに沈む。
クロードはハァハァと荒い息を吐いている。興奮した吐息を出さぬように気を付けていても鼻からはフーフーと猛獣のような音がした。
クロードは自分の陰茎を掴んだ。
そこはもう期待に先が濡れている。
クロードは先ほどまでフォルテナの中に入っていた指をベロリと舐めた。陰茎が震える。
フォルテナは気をやったことで乱れた呼吸を整えながらクロードの侵入を待っていた。子宮が期待にキュンキュン震えているのを誤魔化したくて腰をグネグネさせた。
ツルリとした亀頭の先からは絶えず愛液が垂れている。
クロードがフォルテナの陰部にそれを当てるとヒクヒクとフォルテナのひだが震えた。クロードはその動きに興奮してしまい、せり上がってくる射精感に耐えるため陰茎を握りしめた。
ハァハァと荒い息を吐きながらクロードが気を落ち着かせているとフォルテナが「ハァ……」とため息を吐いた。
クロードの侵入への期待に胸が壊れそうだった。
射精感を落ち着かせたクロードが陰茎をゆっくりと挿入するとフォルテナは心地良さそうに息を吐いた。
そのかわいらしい声にクロードは興奮して顔を寄せた。
フォルテナのぷるっと愛らしい唇が少しだけ前に突き出される。それを接吻の了承だととったクロードはそこに吸い付き唇の柔らかさを堪能した。
ぷにゅりぷにゅりとフォルテナの唇が形を変える。
柔らかい……
クロードはグチャグチャと腰を振った。
中のザラザラとした部分で陰茎を擦ると気持ちが良くて堪らない。精が尿道を通る心地がして慌てて我に帰る。
クロードは素早くフォルテナの中から男性器を抜くと布で亀頭を包み、精を出した。
くったりとベッドに沈むフォルテナはクロードを見た。
目が合ってまたキスをする。
恐る恐るといった様子でクロードがフォルテナの背に手を回した。「ん……」フォルテナは肌と肌が触れ合ってゾクゾクするような心地に思わず鼻を鳴らす。
クロードが身を離そうとしたのでフォルテナはその背に手を回した。逞しく分厚い胸板が嫌でも意識されていく……
クロードはぎゅうっと抱きしめる手に力を込めると触れるだけだった唇に舌を差し込んできた。
舌が触れ合った瞬間、背すじを駆け抜ける快感にフォルテナは身を震わせた。それを全て受け止めるようにクロードはフォルテナを強く、でも壊れ物を扱うようにそっと抱きしめた。
「……ん……」
フォルテナが吐息を漏らすとクロードは彼女の舌に自分の舌をより一層深く絡ませた。陰茎を握ると再び陰部に当てる。
腰を進めていくとある箇所でフォルテナがぐにゃりと力を抜いた。クロードはそこで腰を振るとフォルテナが声を上げた。
「あっ…あっ……!」
突くたびにフォルテナの顔がとろりと快感に溶けていく……クロードはそれをただ見つめた。彼女の目に涙が浮いた時クロードはそこにキスをした。
ひやりと冷たい肌は見た目も相合わさってまるで陶器のようだ……「……っ……」
クロードは底から上がってきた射精感に慌てて陰茎を抜くと布で亀頭を包んだ。
ビュクビュクと精を出すとちらりとフォルテナを見てクロードががっくりと肩を落とした。
フォルテナはそんなクロードを見ていた。
(がっかりしてらっしゃるわ……)
そしてその時初めてクロードが中で射精してないことを知った。
(だから子どもができなかったのだわ……)
フォルテナは安心したような悲しいようななんだか良くわからない感情に襲われたのでそっと目を閉じた。
寝てしまえばいいのだ。
夢はとても楽しい。
変なことが起こるし、もし嫌なことが起きたとしてもそれは現実ではないので起きてしまえば綺麗さっぱり終わるのだから。
眠るのはフォルテナは大好きだった。
113
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
婚約者の番
ありがとうございました。さようなら
恋愛
私の婚約者は、獅子の獣人だ。
大切にされる日々を過ごして、私はある日1番恐れていた事が起こってしまった。
「彼を譲ってくれない?」
とうとう彼の番が現れてしまった。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる