【R18】さよなら、婚約者様

mokumoku

文字の大きさ
29 / 44

29☆

しおりを挟む
ハルヴァが馬車を降りると教会の入口が大きく開けられていて、そこにディオスの姿が見えた。
父がその前で立ち止まると、動こうとしないハルヴァを促すように声をかけた。

「ハルヴァ」

ハルヴァはその声に促され、入口で父から離れてディオスの肘に手をかける。


「お父様…今までありがとう。一人で育ててくれた。私、幸せだった」


ハルヴァがそう泣きながら言うと父もコクコクと頷いている。
「お義父さん、俺…ハルヴァさんを幸せにします」
ディオスがそう言った時、父は鼻を啜りながら俯くと「違うよ、君だけが頑張る必要はない。二人で幸せに暮らしなさい」と言った。

「……はい」

ディオスがそれにしっかりとした返事を返したことを合図に二人は前を見てゆっくりとバージンロードを歩く。

「ハルヴァ殿…」ディオスが小さい声でハルヴァを呼んだ。
「……似合わない?やっぱり私、頭にお花を挿すのは変かな?」
ハルヴァはなんだか少し恥ずかしくて俯き言った。
前にジョンから貰った花を挿していたら「外せ」と言われたことを思い出したのだ。

「す、すまん…あの時は…その、ヤキモチを…他の男に花をもらったようだったから…本当は野花でも、とても美しかった…妖精のようだった…」
「え?……あれはジョンさんに挿してもらったの」
ハルヴァはあまりの衝撃にディオスを見上げそうになったが耐えて前を見ながら言った。


「た、大佐が…そうか」
「ふふ…ジョンさんに私…お花を千切って渡したの…そしたらね、頑張って頭に挿してくれたのよ。嬉しかったから…」

「そ、そうだったのか…」
ハルヴァはディオスがあの時にヤキモチを妬いていたことを知って思わずニコニコと笑った。

「…君は素敵だ。頭の花も…とても似合っている」
「ふふ…ありがとう」

会話がちょうど途切れた時、神父の目の前に着く。
ステンドグラスから射し込む華やかな光が二人を照らしている。

愛の言葉を誓い合うと二人は、もう何度目かわからないキスを教会で初めてした。




「いい匂い…」
ハルヴァは新居に到着し、バスルームで身体を清めていた。
ディオスが用意してくれていた浴室には、いい香りが充満している。
一人で懸命に水面へオイルを垂らしていたであろう姿を想像して、ハルヴァは思わずクスクス笑った。


「……次は俺が入るか…」
ハルヴァがバスルームから出てくるとディオスが入れ替わるように浴室へ向かった。
ハルヴァは緊張から若干口数が減っていく…
鏡の前で髪の毛を乾かすと静かな部屋に自分の心臓の音が響く。
耳がドクドクと心臓になってしまった気分だ…

ハルヴァは気を落ち着かせるためにベッドの端に座った。

「……お、お待たせ…」

しばらくしてディオスが腰にタオルを巻いてやってきたけれど、タオルがもう隠し切れない程に持ち上がっている…
ハルヴァはそれを見て子宮がキューッと音を立てて収縮したような気がした。

ディオスはハルヴァの隣に座ると仕切りに咳払いをしている。

動く気配がないディオスにじれたハルヴァは、夜着の肩紐を片方ずつ下ろすと「今日は全部…私をディオス様のものにして?」とそれを脱いだ。



剥き出しになった白い肌、ふっくらと膨らんだ胸の先は瑞々しい桃色だ…

「……う、うん」

ディオスはそれが合図だったようにハルヴァを押し倒すとキスをした。
目がギラギラしているなんてものではない。
(まだ…ギラギラの向こう側があったんだ…)ハルヴァはぼんやりと思う。

「……っ……」
ディオスは息を荒くしながら、でも優しくハルヴァの舌を舐めた。口の端から荒い息が漏れる。
ゆるゆるとハルヴァの舌をなぞりながらディオスは物凄く興奮していた。

(お、俺のものに?)

目の前で長いまつ毛が揺れる。

フワリと目を瞑ったハルヴァのまつ毛は驚く程長い。
ディオスはハルヴァの身体を抱き寄せると胸に手を添えた。
ディオスの手にすっぽりと収まる大きさのそれは先がツン…と上を向いている。
ディオスはそれを摘むと押しつぶすように優しく捏ねた。
「……あん…」
中にある芯がドンドンと硬くなっていく…

「き、気持ちいいか?ハルヴァ殿…」

ディオスは耳元で囁くようにそう呟いてハルヴァは背筋をゾクゾクと震わせた。
「……いい…気持ちいい」
ハルヴァはうっとりとした声でそう言うとタオルの上からディオスの男性器に触れた。
「う」
「熱くて硬い…」
ディオスの股間がビクンと大きく跳ねる。
ハルヴァは自分にされたようにディオスの乳首を優しく摘むと指先で押しつぶすようにした。

「ぐぐぐ…」

ハルヴァはディオスの腰に自分の腰を密着させるように抱きつくとディオスの胸にキスをした。
ディオスはハルヴァの臀部を撫でるように手を沿わせると陰部に触れる。ぬる…と愛液の手触りがしてビクンッと再び陰茎が震えた。

ハルヴァが腰を捩らせる度にディオスの男性器は何度も震えた。
ハラリとタオルが解けてディオスの陰部が露わになるとそれと同時にハルヴァがギュッとそれを押しつぶすように腰を密着させる。
「ディオス様もぬるぬる…」
ハルヴァはそう言いながらディオスの陰茎の先を指先でくるくると撫でた。
「う……」
「ディオス様…気持ちいい?」

ハルヴァはディオスの胸に頬を付けるようにするとそう囁いた。

「気持ちいい…」
ディオスはハルヴァの陰部をかき混ぜながらそう言って目を蕩けさせている。
ディオスの先はハルヴァに撫でられる度に愛液を増していき大きくビクついた。

「ここ…?」
「うん…」
ディオスがハルヴァの陰核に愛液にまみれた指で触れると彼女は手を止めて陰部をヒクヒク…と数回痙攣させた。
ディオスは後少しで射精してしまいそうだったのでハルヴァが手を止めてくれたことは非常にありがたく…内心胸を撫で下ろす。


ぬるぬると硬い粒をつまみ上げるように撫でると皮のなかでそれがドンドン硬さを増していく…
ディオスはハルヴァにキスをしながら「気持ちいい…?」と囁いた。

ディオスはとにかく、ハルヴァに心地よくなってほしかった。
しおりを挟む
感想 311

あなたにおすすめの小説

あなたへの愛を捨てた日

柴田はつみ
恋愛
公爵夫人エステルは、冷徹な夫レオニスを心から愛していた。彼の好みを調べ、帰宅を待ちわび、献身的に尽くす毎日。 しかし、ある夜会の回廊で、エステルは残酷な真実を知る。 レオニスが、未亡人クラリスの手を取り囁いていたのだ。 「君のような(自立した)女性が、私の隣にいるべきだった」 エステルは悟る。自分の愛は彼にとって「重荷」であり、自分という人間は彼にとって「不足」だったのだと。その瞬間、彼女の中で何かが音を立てて砕け散る。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

真実の愛のお相手に婚約者を譲ろうと頑張った結果、毎回のように戻ってくる件

さこの
恋愛
好きな人ができたんだ。 婚約者であるフェリクスが切々と語ってくる。 でもどうすれば振り向いてくれるか分からないんだ。なぜかいつも相談を受ける プレゼントを渡したいんだ。 それならばこちらはいかがですか?王都で流行っていますよ? 甘いものが好きらしいんだよ それならば次回のお茶会で、こちらのスイーツをお出ししましょう。

【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい

高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。 だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。 クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。 ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。 【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】

【完】愛していますよ。だから幸せになってくださいね!

さこの
恋愛
「僕の事愛してる?」 「はい、愛しています」 「ごめん。僕は……婚約が決まりそうなんだ、何度も何度も説得しようと試みたけれど、本当にごめん」 「はい。その件はお聞きしました。どうかお幸せになってください」 「え……?」 「さようなら、どうかお元気で」  愛しているから身を引きます。 *全22話【執筆済み】です( .ˬ.)" ホットランキング入りありがとうございます 2021/09/12 ※頂いた感想欄にはネタバレが含まれていますので、ご覧の際にはお気をつけください! 2021/09/20  

婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない

柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。 目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。 「あなたは、どなたですか?」 その一言に、彼の瞳は壊れた。 けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。 セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。 優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。 ――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。 一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。 記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。 これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

処理中です...