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第四章 ヴィエナの狂信者
閑話 ナミディア襲撃
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レヴィンが王都に戻ってしばしの時が流れた。
人間族も中鬼族も高蜥蜴人族もそれぞれが頑張って、拠点造りに汗を流していた。人間族と中鬼族は開墾と言う作業もある。
魔の森以外にも森林地帯が存在しているので、そこは木を伐採して畑に変えていく。この森林地帯は、田畑に姿を変える予定だ。
発見したのは、魔の森の近くの湿地帯で住居を造っていた高蜥蜴人族であった。
突如として森がざわめいたかと思うと、大量の魔物が押し寄せてきたのである。
発見した、高蜥蜴人は、直ちに敵襲の声を上げた。
「敵襲だぁ!! 魔の森から魔物の群れがやってくるぞぉ!!」
高蜥蜴人が住人に加わってから、一番最初に湿地帯に建てられた鐘楼がけたたましく鳴らされる。
すぐに高蜥蜴人は、全ての作業を中断し、武器を手に取って迎撃に当たった。
そして、比較的に湿地帯に近い、中鬼族の集落にも鐘の音は聞こえていた。
「あの音は、魔物襲来の鳴らし方だな。男共は武器を取れ! 応援に向かうぞッ!」
ジグド・ダはそう吠えると昔、豚人族から分捕った武器を持って湿地帯に向かった。
一方、人間はと言うと、役割分担で戦う者が決められている。
その最たる者が警備隊と、騎士候補達、そしてレヴィンに雇われた冒険者であった。
最初に接敵した高蜥蜴人が見たのは、豚人族と、彼等に率いられた魔物の群れであった。豚人族は、冶金技術も持っており、亜人の中では、生活水準も高く、知能も高い部族である。彼等は職業の意味も理解しており、その能力も完全ではないが、使いこなしていた。
魔物の群れを操っているのは、豚人族の魔物使いであった。
高蜥蜴人に襲いかかったのは、ゲレゲレや、エアウルフ、フォレストウルフ、クマベアー等の魔獣部隊であった。この中でも、クマベアーは蜥蜴人にとっては脅威だったが、種族進化で高蜥蜴人になった彼等は、恐れる事なく立ち向かっていた。鉄の槍や、剣で迎撃する高蜥蜴人。
しかし、統率はある程度取れているものの、陣形などの概念はなく、組織だった動きはほとんどない。
魔物の第一波を押しとどめる事に成功した高蜥蜴人の士気は上がるが、そこへ、第二波が襲い掛かる。魔物使いのやっかいなところは、熟練者であれば、自分より高位の魔物まで操れてしまう事だ。事実、通常の豚人は、ランクDであるが、第二波を構成していたのは、鬼やトロール、ミノタウロスと言った魔物であった。鬼達はランクCの魔物である。次第に押されていく高蜥蜴人達であったが、そこへ中鬼族が参戦する。
ドドーマとジェイクは、普通に鬼やトロールと切り結んでいた。
特にドドーマの動きは鬼神の如く、鬼五体と同時にやりあっている。
ジェイクは技巧派と言った感じの動きで、トロール三体を翻弄している。
そんな中、ジグド・ダはミノタウロスと戦っていた。
初めて戦う相手だったので最初は戸惑っていたが、ミノタウロスの振るう戦斧をかわしながら、上手く攻撃を仕掛けている。
その後ろから、中鬼族の魔法部隊数人が援護をすべく、魔法を発動していく。
「繝輔ぃ繧、繝、繝シ繝懊?繝ォ」
火球がミノタウロスを襲い、肉を、そして空気を焦がす。
「繝ゥ繧、繝医ル繝ウ繧ー」
電撃がトロール数体の間で荒れ狂う。
ちなみに、何を言っているか聞き取れないのは、それが魔法言語だからだ。
ルニソリス歴645年に異世界人によって、世界の言語が統一された。
しかしそれが適用されたのは、日常で用いられる、生活の言語(口語・文語)だけであった。魔法陣を描く、魔法言語は生活言語と異なる体系のため、翻訳の対象外となったのである。そのため、人間が使う魔法も完全には解読されておらず、解析中のものが多いのだ。
「繝偵?繝ォ」
ジグド・ダを魔法が癒していく。
しかし、レヴィンが想定していたよりも一度の襲撃人数が多かった。
これは、魔の森の北側付近を根城にしている豚人族が用意周到に戦いの準備を進めたからであった。駆け付けた人間族の警備隊と冒険者の活躍もあって、何とか一進一退の攻防が繰り広げられている。そこに、最後の豚人族の本隊が参戦した。
十体近くの魔物に囲まれ、流石に苦戦して真顔になっていたドドーマを人間の冒険者が救う。
「大丈夫かッ! おっさん!」
「助太刀感謝するッ!」
豚人族本隊と乱戦になっていた警備隊に中鬼族の部隊が、加勢に入る。
「人間よッ! もう少しだッ!」
「チィッ! 恩に着るぜ!」
中鬼族の前衛が突破され、魔法部隊に肉薄しようとしていた時、人間の騎士候補達が間に入る。
「助かったぞ!」
「騎士の誇りにかけてここは護り通すッ!」
戦いが始まって既に二刻以上の時が流れていた。
辺りが暗くなり始める。完全に暗くなれば、夜目の利く魔物の方が有利になってしまう。押され始めたナミディア軍に非戦闘員が、農具やナイフを持って加勢しようと覚悟を決めたその時、開拓団の第二陣が到着したのであった。
まさに奇跡的なタイミングである。
ナミディアの異常に気付いた、第二陣の戦闘員は、すぐに武器を手に取り、騎馬突撃を敢行した。
豚人族の本隊は、横手から突撃を受け一気に瓦解した。
それを見た前線の豚人や魔物達は、浮足立ち我先にと逃げ始める。
ここに大勢は決した。
残敵を打ち果たし、凱旋する戦闘員達。
そして、そこには、種族の別なく、治療を受ける人間族、中鬼族、高蜥蜴人族の姿があった。
この襲撃事件は、ナミディアに住む者達の絆と団結を強める事になる重要な戦いとなったのである。
人間族も中鬼族も高蜥蜴人族もそれぞれが頑張って、拠点造りに汗を流していた。人間族と中鬼族は開墾と言う作業もある。
魔の森以外にも森林地帯が存在しているので、そこは木を伐採して畑に変えていく。この森林地帯は、田畑に姿を変える予定だ。
発見したのは、魔の森の近くの湿地帯で住居を造っていた高蜥蜴人族であった。
突如として森がざわめいたかと思うと、大量の魔物が押し寄せてきたのである。
発見した、高蜥蜴人は、直ちに敵襲の声を上げた。
「敵襲だぁ!! 魔の森から魔物の群れがやってくるぞぉ!!」
高蜥蜴人が住人に加わってから、一番最初に湿地帯に建てられた鐘楼がけたたましく鳴らされる。
すぐに高蜥蜴人は、全ての作業を中断し、武器を手に取って迎撃に当たった。
そして、比較的に湿地帯に近い、中鬼族の集落にも鐘の音は聞こえていた。
「あの音は、魔物襲来の鳴らし方だな。男共は武器を取れ! 応援に向かうぞッ!」
ジグド・ダはそう吠えると昔、豚人族から分捕った武器を持って湿地帯に向かった。
一方、人間はと言うと、役割分担で戦う者が決められている。
その最たる者が警備隊と、騎士候補達、そしてレヴィンに雇われた冒険者であった。
最初に接敵した高蜥蜴人が見たのは、豚人族と、彼等に率いられた魔物の群れであった。豚人族は、冶金技術も持っており、亜人の中では、生活水準も高く、知能も高い部族である。彼等は職業の意味も理解しており、その能力も完全ではないが、使いこなしていた。
魔物の群れを操っているのは、豚人族の魔物使いであった。
高蜥蜴人に襲いかかったのは、ゲレゲレや、エアウルフ、フォレストウルフ、クマベアー等の魔獣部隊であった。この中でも、クマベアーは蜥蜴人にとっては脅威だったが、種族進化で高蜥蜴人になった彼等は、恐れる事なく立ち向かっていた。鉄の槍や、剣で迎撃する高蜥蜴人。
しかし、統率はある程度取れているものの、陣形などの概念はなく、組織だった動きはほとんどない。
魔物の第一波を押しとどめる事に成功した高蜥蜴人の士気は上がるが、そこへ、第二波が襲い掛かる。魔物使いのやっかいなところは、熟練者であれば、自分より高位の魔物まで操れてしまう事だ。事実、通常の豚人は、ランクDであるが、第二波を構成していたのは、鬼やトロール、ミノタウロスと言った魔物であった。鬼達はランクCの魔物である。次第に押されていく高蜥蜴人達であったが、そこへ中鬼族が参戦する。
ドドーマとジェイクは、普通に鬼やトロールと切り結んでいた。
特にドドーマの動きは鬼神の如く、鬼五体と同時にやりあっている。
ジェイクは技巧派と言った感じの動きで、トロール三体を翻弄している。
そんな中、ジグド・ダはミノタウロスと戦っていた。
初めて戦う相手だったので最初は戸惑っていたが、ミノタウロスの振るう戦斧をかわしながら、上手く攻撃を仕掛けている。
その後ろから、中鬼族の魔法部隊数人が援護をすべく、魔法を発動していく。
「繝輔ぃ繧、繝、繝シ繝懊?繝ォ」
火球がミノタウロスを襲い、肉を、そして空気を焦がす。
「繝ゥ繧、繝医ル繝ウ繧ー」
電撃がトロール数体の間で荒れ狂う。
ちなみに、何を言っているか聞き取れないのは、それが魔法言語だからだ。
ルニソリス歴645年に異世界人によって、世界の言語が統一された。
しかしそれが適用されたのは、日常で用いられる、生活の言語(口語・文語)だけであった。魔法陣を描く、魔法言語は生活言語と異なる体系のため、翻訳の対象外となったのである。そのため、人間が使う魔法も完全には解読されておらず、解析中のものが多いのだ。
「繝偵?繝ォ」
ジグド・ダを魔法が癒していく。
しかし、レヴィンが想定していたよりも一度の襲撃人数が多かった。
これは、魔の森の北側付近を根城にしている豚人族が用意周到に戦いの準備を進めたからであった。駆け付けた人間族の警備隊と冒険者の活躍もあって、何とか一進一退の攻防が繰り広げられている。そこに、最後の豚人族の本隊が参戦した。
十体近くの魔物に囲まれ、流石に苦戦して真顔になっていたドドーマを人間の冒険者が救う。
「大丈夫かッ! おっさん!」
「助太刀感謝するッ!」
豚人族本隊と乱戦になっていた警備隊に中鬼族の部隊が、加勢に入る。
「人間よッ! もう少しだッ!」
「チィッ! 恩に着るぜ!」
中鬼族の前衛が突破され、魔法部隊に肉薄しようとしていた時、人間の騎士候補達が間に入る。
「助かったぞ!」
「騎士の誇りにかけてここは護り通すッ!」
戦いが始まって既に二刻以上の時が流れていた。
辺りが暗くなり始める。完全に暗くなれば、夜目の利く魔物の方が有利になってしまう。押され始めたナミディア軍に非戦闘員が、農具やナイフを持って加勢しようと覚悟を決めたその時、開拓団の第二陣が到着したのであった。
まさに奇跡的なタイミングである。
ナミディアの異常に気付いた、第二陣の戦闘員は、すぐに武器を手に取り、騎馬突撃を敢行した。
豚人族の本隊は、横手から突撃を受け一気に瓦解した。
それを見た前線の豚人や魔物達は、浮足立ち我先にと逃げ始める。
ここに大勢は決した。
残敵を打ち果たし、凱旋する戦闘員達。
そして、そこには、種族の別なく、治療を受ける人間族、中鬼族、高蜥蜴人族の姿があった。
この襲撃事件は、ナミディアに住む者達の絆と団結を強める事になる重要な戦いとなったのである。
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