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第五章 ドルトムットの闇
5-03 水の都
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それからドルトムットの街へは、ほとんど時間もかからずに到着した。
海や川とつながった大きな堀に囲まれた都市である。
普通に街に入る手続きをして問題なく中に入ると、普通でない光景がレヴィンの目に飛び込んできた。
それは、水路だ。
現在、大通りを馬車で通行中なのだが、いたるところに川が流れ、橋がいくつも架けられている。
馬車の窓から身を乗り出して前方を見ると、遠くにある広場に噴水が見える。城門をくぐったばかりだと言うのにこの大きさで見えるのだから、どれくらいの大きさなのだろうと興味をそそられる。
日差しが水面に反射して、キラキラと美しい光を放っている。
整備された運河は、道に沿って流れており、船がいくつも浮かべられている。船で移動している人も見える。水上タクシーだろうか?
野鳥の数も多い。大都市の中に自然が多く散見され、上手く人工物と融合しているように見える。
やがて、広場にさしかかり、噴水の横を通る。直径30mはあろうかと言う大きさだ。憩いの場所にもなっているようで、多くの市民の姿が見える。水とふれあっている小さな子供もいる。
街の中は、シンメトリーになっている訳ではないようだ。ドルトムットの邸宅に行くために、いくつもの路地を曲がり、いくつもの橋を渡る。
時間を忘れて、街の様子を眺めていると、やがて大きな屋敷の前に到着した。
その邸宅の大きな門が開くと、中へと通される馬車。
門の所にった衛兵詰所から伝令が行ったのだろう。使用人達が出迎えに訪れる。
馬車が停まったのでウォルターと共に馬車から降りるレヴィン。
フレンダの乗っていた馬車からもフレンダとオレリアが降車する様子が見て取れた。フレンダの傍に近寄ると、こちらに小さく手を振っている。
「お帰りなさいませ。お嬢様」
「ただいま。爺や、お客様をお連れしたわ。レヴィン様よ。歓迎の準備をお願いしますわ」
「はッ! 承知致しました」
すぐに使用人達に下知を飛ばす、爺や――ジェルマンと言う――。彼がレヴィンの所へやって来たので自己紹介をしておく。
「お迎えありがとうございます。レヴィン・フォン・ナミディアと申します」
「ナミディア卿、お荷物はございますか? 今、至急部屋の用意をさせております。そちらにお運びいたしましょう」
フレンダの荷物は、オレリアが運ぶようだ。レヴィンも素直にジェルマンに渡しておいた。ウォルターもお客様扱いされて少し戸惑っている。
玄関ホールを抜けた先にある、応接室へと通される。
「色々、準備して参りますわ。しばらくお待ちくださいませ」
フレンダが顔を覗かせ、一言言って去って行く。
言われた通りに大人しく待っていると紅茶が出されたので頂いておく。
結構、香りの強い茶葉を使っているようだ。レヴィンはあまり香りの強い紅茶は好きではない。
エクス公国で飲んだような緑茶が好きなレヴィンである。
ウォルターとここに来るまでに通ってきた街中の様子について語り合っていると、準備が整ったようだ。ジェルマンが呼びに来て、とある一室へと通される。
客室なのだろう。結構な広さがある。夕食まで時間があるようなので、ベッドに身を投げ出して大きくのびをする。言われた通り、思いっきりくつろいでやるのだ。流石に馬車に乗りっぱなしはきつかった。やっぱり魔法で飛んできた方が楽なのではなかろうか。レヴィンは、必ずや転移の魔法を手に入れるぞー!と意気込んだ。
別の部屋に通されたウォルターがレヴィンの部屋に訪ねてきたが、特にやる事がないので休んでいて良いと言っておいた。
しかし、傍にいると言って聞かないので、では、お茶でも入れてくれと頼むと、喜んで手配しに部屋を出て行った。
ベッドから、二人掛けの少し硬めの椅子に座ると足を投げ出して、姿勢を崩す。
誰も見てないところでは結構だらけるレヴィンであった。
しばらくすると、ウォルターがお茶を持って戻ってきたので、彼の必殺技である、秘技・紅茶入れを見物する。
必殺技って何だ?
彼とともに紅茶をすすっていると部屋の扉をノックする音が聞こえる。
面倒臭いのでウォルターに対応を任せると、訪問者はフレンダだったようだ。
「レヴィン様、夕食は家族全員でおもてなし致しますわ。三男のロマーノだけは、病で臥せっているので参加できませんが」
「解ったよ。ありがとう」
「レヴィン様、もしお疲れでなければ、少し屋敷を散策なさいませんか?」
「いいですね。ではお供いたしましょう」
レヴィンは疲れていたが、せっかくの申し出を断るのも悪いと思い、フレンダの提案に乗ったのであった。
散策には当然のごとく、ウォルターとオレリアがついてきた。
レヴィンとフレンダの後ろを少し距離を取ってついてきている。
しっかりと整備された庭園を案内されるレヴィン。
「貴族って、こんな庭園の一つや二つ持っているものですかね?」
「まぁ、変わったご質問をされるのですね」
「僕は貴族と言うものがまだよく解ってないみたいです」
それを冗談だと思ったのか、フレンダはコロコロと笑い声を上げる。
「庭園を造る貴族は多いと思いますよ。どこの貴族も自分の趣味を取り入れた邸宅を造り上げるものですわ」
レヴィンはそれを聞きながら、見慣れない花をつける低木を観察していた。
「この花は何と言う名前なんですか?」
「これはローレルと言う花ですわ。毎年この季節になると咲き始めるのです。花言葉は『無償の愛』。わたくしの好きな花の一つですわ」
大きな白い花びらを持ち、空に向かって大輪の花を咲かせている。
「ここは、季節によって違う花を楽しめますの。お父様が、お母様の意見を取り入れてお造りになったそうですわ」
「へぇ……一年中、違った花を楽しめるんですね。いいですね」
自分も枯山水でも造ってみるかと、少しやる気になるレヴィンであった。
「庭園は誰が管理しているんですか? 専門の庭師がいる感じです?」
「そうですわ。庭師が手入れしておりますのよ」
レヴィンは、そう言う人材も必要なんだなと、頭から抜け落ちていた事に気づく。ナミディアには、魔の森とは別の少し小さな平地の森林があるので、そこに離れを造ってみるのもいいかも知れないとレヴィンは思った。
昔、テレビで見たヨーロッパの庭園の番組を思い出したのだ。
「それにしても広い庭園ですね。迷ってしまいそうな大きさです」
「ふふふ。わたくしも小さい時に迷った事がありますわ。オレリアとかくれんぼをしておりましたの」
「彼女とは幼馴染なのですね?」
「そうですわ。彼女のお陰で今のわたくしがあると言っても過言ではありません」
レヴィンは先程の子供に果実を投げつけられた一件を思い出す。
おそらくフレンダが小さな頃から魔女と言われて忌み嫌われてきた事は想像に難くない。今まで見てきた彼女の様子から、ここまで真っ直ぐに育ったのはオレリアのお陰なのだろうとレヴィンは思った。もし、周囲の大人からあんな悪意を受け続けていれば、どこかで歪んでしまう事は間違いないだろう。フレンダが現在のような性格に育ったのはオレリアの存在があったからだ。
レヴィンはフレンダとオレリアを交互に見て思わず微笑んでしまう。
なんと尊い関係なのであろうか?とレヴィンは今の顔は見せられないなと両手で覆ってしまう。
そんなレヴィンを見てフレンダは不思議そうな顔をして言った。
「? どうなさいましたの?」
「いえ、なんでもないです」
「レヴィン様は幼馴染はいらっしゃいますの?」
「居ますよ。家もすぐ近くで、中学校でも一緒です」
「まぁ、羨ましい……」
その言葉にレヴィンは王都ヴィエナにいるアリシアの事を思い出す。
今まで十三年も家族同然に育ってきたのだ。
とは言っても、実質、記憶が戻ってからの付き合いと言えばそうなのだが。
それでも彼女には他の人とは違う感情を抱いているし、強い絆のようなものも感じている。そして同様にアリシアもレヴィンの事を友人以上に感じてくれていると言う自負もあった。
「わたくしも友人になってみたいですわ」
「なれますよ。いずれ紹介しましょう」
「まぁ楽しみですわ」
フレンダはそれを聞いて満面の笑顔を見せたのだった。
海や川とつながった大きな堀に囲まれた都市である。
普通に街に入る手続きをして問題なく中に入ると、普通でない光景がレヴィンの目に飛び込んできた。
それは、水路だ。
現在、大通りを馬車で通行中なのだが、いたるところに川が流れ、橋がいくつも架けられている。
馬車の窓から身を乗り出して前方を見ると、遠くにある広場に噴水が見える。城門をくぐったばかりだと言うのにこの大きさで見えるのだから、どれくらいの大きさなのだろうと興味をそそられる。
日差しが水面に反射して、キラキラと美しい光を放っている。
整備された運河は、道に沿って流れており、船がいくつも浮かべられている。船で移動している人も見える。水上タクシーだろうか?
野鳥の数も多い。大都市の中に自然が多く散見され、上手く人工物と融合しているように見える。
やがて、広場にさしかかり、噴水の横を通る。直径30mはあろうかと言う大きさだ。憩いの場所にもなっているようで、多くの市民の姿が見える。水とふれあっている小さな子供もいる。
街の中は、シンメトリーになっている訳ではないようだ。ドルトムットの邸宅に行くために、いくつもの路地を曲がり、いくつもの橋を渡る。
時間を忘れて、街の様子を眺めていると、やがて大きな屋敷の前に到着した。
その邸宅の大きな門が開くと、中へと通される馬車。
門の所にった衛兵詰所から伝令が行ったのだろう。使用人達が出迎えに訪れる。
馬車が停まったのでウォルターと共に馬車から降りるレヴィン。
フレンダの乗っていた馬車からもフレンダとオレリアが降車する様子が見て取れた。フレンダの傍に近寄ると、こちらに小さく手を振っている。
「お帰りなさいませ。お嬢様」
「ただいま。爺や、お客様をお連れしたわ。レヴィン様よ。歓迎の準備をお願いしますわ」
「はッ! 承知致しました」
すぐに使用人達に下知を飛ばす、爺や――ジェルマンと言う――。彼がレヴィンの所へやって来たので自己紹介をしておく。
「お迎えありがとうございます。レヴィン・フォン・ナミディアと申します」
「ナミディア卿、お荷物はございますか? 今、至急部屋の用意をさせております。そちらにお運びいたしましょう」
フレンダの荷物は、オレリアが運ぶようだ。レヴィンも素直にジェルマンに渡しておいた。ウォルターもお客様扱いされて少し戸惑っている。
玄関ホールを抜けた先にある、応接室へと通される。
「色々、準備して参りますわ。しばらくお待ちくださいませ」
フレンダが顔を覗かせ、一言言って去って行く。
言われた通りに大人しく待っていると紅茶が出されたので頂いておく。
結構、香りの強い茶葉を使っているようだ。レヴィンはあまり香りの強い紅茶は好きではない。
エクス公国で飲んだような緑茶が好きなレヴィンである。
ウォルターとここに来るまでに通ってきた街中の様子について語り合っていると、準備が整ったようだ。ジェルマンが呼びに来て、とある一室へと通される。
客室なのだろう。結構な広さがある。夕食まで時間があるようなので、ベッドに身を投げ出して大きくのびをする。言われた通り、思いっきりくつろいでやるのだ。流石に馬車に乗りっぱなしはきつかった。やっぱり魔法で飛んできた方が楽なのではなかろうか。レヴィンは、必ずや転移の魔法を手に入れるぞー!と意気込んだ。
別の部屋に通されたウォルターがレヴィンの部屋に訪ねてきたが、特にやる事がないので休んでいて良いと言っておいた。
しかし、傍にいると言って聞かないので、では、お茶でも入れてくれと頼むと、喜んで手配しに部屋を出て行った。
ベッドから、二人掛けの少し硬めの椅子に座ると足を投げ出して、姿勢を崩す。
誰も見てないところでは結構だらけるレヴィンであった。
しばらくすると、ウォルターがお茶を持って戻ってきたので、彼の必殺技である、秘技・紅茶入れを見物する。
必殺技って何だ?
彼とともに紅茶をすすっていると部屋の扉をノックする音が聞こえる。
面倒臭いのでウォルターに対応を任せると、訪問者はフレンダだったようだ。
「レヴィン様、夕食は家族全員でおもてなし致しますわ。三男のロマーノだけは、病で臥せっているので参加できませんが」
「解ったよ。ありがとう」
「レヴィン様、もしお疲れでなければ、少し屋敷を散策なさいませんか?」
「いいですね。ではお供いたしましょう」
レヴィンは疲れていたが、せっかくの申し出を断るのも悪いと思い、フレンダの提案に乗ったのであった。
散策には当然のごとく、ウォルターとオレリアがついてきた。
レヴィンとフレンダの後ろを少し距離を取ってついてきている。
しっかりと整備された庭園を案内されるレヴィン。
「貴族って、こんな庭園の一つや二つ持っているものですかね?」
「まぁ、変わったご質問をされるのですね」
「僕は貴族と言うものがまだよく解ってないみたいです」
それを冗談だと思ったのか、フレンダはコロコロと笑い声を上げる。
「庭園を造る貴族は多いと思いますよ。どこの貴族も自分の趣味を取り入れた邸宅を造り上げるものですわ」
レヴィンはそれを聞きながら、見慣れない花をつける低木を観察していた。
「この花は何と言う名前なんですか?」
「これはローレルと言う花ですわ。毎年この季節になると咲き始めるのです。花言葉は『無償の愛』。わたくしの好きな花の一つですわ」
大きな白い花びらを持ち、空に向かって大輪の花を咲かせている。
「ここは、季節によって違う花を楽しめますの。お父様が、お母様の意見を取り入れてお造りになったそうですわ」
「へぇ……一年中、違った花を楽しめるんですね。いいですね」
自分も枯山水でも造ってみるかと、少しやる気になるレヴィンであった。
「庭園は誰が管理しているんですか? 専門の庭師がいる感じです?」
「そうですわ。庭師が手入れしておりますのよ」
レヴィンは、そう言う人材も必要なんだなと、頭から抜け落ちていた事に気づく。ナミディアには、魔の森とは別の少し小さな平地の森林があるので、そこに離れを造ってみるのもいいかも知れないとレヴィンは思った。
昔、テレビで見たヨーロッパの庭園の番組を思い出したのだ。
「それにしても広い庭園ですね。迷ってしまいそうな大きさです」
「ふふふ。わたくしも小さい時に迷った事がありますわ。オレリアとかくれんぼをしておりましたの」
「彼女とは幼馴染なのですね?」
「そうですわ。彼女のお陰で今のわたくしがあると言っても過言ではありません」
レヴィンは先程の子供に果実を投げつけられた一件を思い出す。
おそらくフレンダが小さな頃から魔女と言われて忌み嫌われてきた事は想像に難くない。今まで見てきた彼女の様子から、ここまで真っ直ぐに育ったのはオレリアのお陰なのだろうとレヴィンは思った。もし、周囲の大人からあんな悪意を受け続けていれば、どこかで歪んでしまう事は間違いないだろう。フレンダが現在のような性格に育ったのはオレリアの存在があったからだ。
レヴィンはフレンダとオレリアを交互に見て思わず微笑んでしまう。
なんと尊い関係なのであろうか?とレヴィンは今の顔は見せられないなと両手で覆ってしまう。
そんなレヴィンを見てフレンダは不思議そうな顔をして言った。
「? どうなさいましたの?」
「いえ、なんでもないです」
「レヴィン様は幼馴染はいらっしゃいますの?」
「居ますよ。家もすぐ近くで、中学校でも一緒です」
「まぁ、羨ましい……」
その言葉にレヴィンは王都ヴィエナにいるアリシアの事を思い出す。
今まで十三年も家族同然に育ってきたのだ。
とは言っても、実質、記憶が戻ってからの付き合いと言えばそうなのだが。
それでも彼女には他の人とは違う感情を抱いているし、強い絆のようなものも感じている。そして同様にアリシアもレヴィンの事を友人以上に感じてくれていると言う自負もあった。
「わたくしも友人になってみたいですわ」
「なれますよ。いずれ紹介しましょう」
「まぁ楽しみですわ」
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